現在進行中の黒歴史

諫山創 別冊少年マガジンで進撃の巨人を連載してます

格闘技

ヒーローは右利きサウスポー


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午後から手が震えて、しばらく作業が厳しかった...

それは、山本KID徳郁選手の訃報を受けたからです
厳しい闘病生活を送っておられたことは、最近明らかにされましたが
その事実を知っても、KID選手が死ぬわけはないと
何故か無意識に思っていました

なので、今回の知らせを聞いた直後は、まさかお亡くなりになるとは
まったく思いもしなかったので、本当に驚きました

つまり、KID選手は不滅のヒーローで
ある種の幻想的な存在として自分の根幹にあったんだなと
自覚した次第です

KID選手の活躍がなければ、今日の軽量級格闘技の
人気と繁栄は無かったと誰もが思うところでしょう

格闘技の歴史、自分にとって大切な文化に多大な影響を残した
山本KID徳郁選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

次の試合があると信じて楽しみにしていました...

堀口恭司選手との対談!


長いこと更新が開きましたすいません...

格闘技専門誌「GONG格闘技」の取材を
受けさせていただきました

ちなみに今発売されてる号にも
チラッとだけ載っています↓

GONG(ゴング)格闘技 2016年7月号
イースト・プレス
2016-05-23







それは講談社で行われた
「オールラウンダー廻」の最終回対談に偶然
エレベーターで居合わせてそのまま
遠藤先生とライターの高島さんとの会話を
隣で聞いてたからです

遠藤先生八年間おつかれさまでした!
あの衝撃の最終回...僕も続きます!


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で、今日はUFC世界最高峰の総合格闘技
そのチャンピオンベルトに一番近い日本人
堀口恭司選手と対談させていただきました!

堀口選手がなぜ強いのか?
それは身体能力や生まれ育った環境等
色んな条件が揃ったことは間違いないんですが

実際お会いして感じたのは、先天的な気質が
戦うことにとことん向いてるんだなと感じました

とにかく、迷わないぶれないびくともしない=強い
っていう、ある種漫画の登場人物のような絶対的精神力
現実離れした偉業の真っ只中にいる現実の人物
それらを本人は、さも普通の何でもないことのように語るのです


そして光栄にも、堀口選手の武器である
伝統派空手仕込みの遠い間合いからの
突きや蹴りを見せていただきました!

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この距離から

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一瞬で

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強烈な蹴りが飛んできます

こっちの攻撃が全く届かない距離から
ガンガン飛んでくるわけですから
そりゃ最高峰のUFCの舞台であるにも関わらず
相手選手が一方的に殴られるわけだと...
実感を込めて思いました

詳しくは来月発売号の「GONG格闘技」で!


ちなみに、まっこと恐縮ながら
ミットを受けていただきました...

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僕のズンドコワンツーミドルを
「いいっすねー!」とうまいことのせながら
相手してもらいました

本当に貴重な体験ありがとうございました!

U F C 1 8 9

私的格闘技史上最高の大会
それが本日のUFC189です‼




すいません!
格闘技ファンしかわからない記事を書きます!
じゃないと今すごい溢れてるから!


マッド・ブラウン以降の試合が全てどこかおかしかったけど
何より二つのメインイベントの話を!まず思ったのは...

コナー・マクレガーは世が世ならアイルランド国王に
なってた男ではないでしょうか!

それほどの偉業を成し遂げたと思います!
というのもチャド・メンデスには勝てないと思っていました
ある種テイクダウンディフェンスに関しては予想道理でしたもん

しかし、マクレガーはあえてテイクダウンディフェンスを
捨てたようにも見えました
それどころか遠い間合いを作ろうともせず
何か話しかけながら無防備な棒立ちでてくてく歩み寄るという
あまりにもな奇行に出たのです!

しかしその結果、メンデスはマクレガーに呑まれたのだと思います

メンデスはレスリングベースの選手でありながら
アルドと互角の打撃戦を演じるフィジカルの化け物です

しかし、そのやさしい顔立ちや試合後のインタビューを
見て感じる印象の通りとても気のいい兄ちゃんで
言ってしまえば、中身は普通の人間なのでしょう

故にマクレガーの常軌を逸した精神攻撃をまともに受け
かなり調子を崩されたように見えました

メンデスがいつも道理、挑発に笑顔で応えず
急いで極めに行かず冷徹に事を進めれば
やはり、メンデスが勝ったように思えます

仮に相手がもし、精神的化け物であるエドガーだったとしたら
まったく空気を読むことなく、スワンソン戦のような
壊れた暴力装置と化していたことでしょう、と思うなー


メンデスの化け物らしいスピードのパンチも当たってはいましたが
マクレガーはそれが見えていて致命傷にならなかったのかな?
しかし、レスリングの弱点があるうえで一瞬のチャンスを掴む勝負強さ

その拳とトラッシュトークやら自分の力でUFCを動かし
ラスベガスに舞台を作りあげ富と名声全てを手にした
そんな彼はつい最近までは
アイルランドの貧しい労働者階級だったそうな

巌窟王は実在した!

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神の階級と言われるウェルター級で最もスキルの高いっぽい
挑戦者ローリー・マクドナルド

彼の印象は手前にバリアを張って戦う、大抵の相手(神の階級の上位ランカー)
はそのバリアが破れないまま負けてしまうってイメージですが
そのバリアを破るのが一番得意そうなのがチャンピオン
老獪さと爆発力を兼ね備えたロビー・ローラー

序盤は技術的な展開、それからダメージの応酬
MMA史屈指のスプラッターな展開を経てイーブンで迎えた最終ラウンド

気持ちが強い方が勝つという漫画にありがちな展開
しかしこれは現実、その場合有利なのは

総合格闘技の神を師匠を持ち、おおよそ必要な才能は全て持った
総合格闘技の申し子と称されるエリートではなく

いくらでも辛酸を舐めてきた苦労人であり負けを知ってる方でしょう

UFC見て泣いたのは初めてです

困るのは、どの試合も余裕で

漫画とかフィクション越えすぎ‼


試合結果

日本格闘技史世紀の一戦

始まる前、緊張し心拍数が上がり
観てるだけでスタミナが削られる有り様
やっぱプロの心臓の強さはすごいな

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昼間っからビール飲んで若干の申し訳なさと
期待と不安と不安と期待の観戦

その結果↓

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5ラウンド4分59秒、アームバーでデメトリアス・ジョンソン勝利

フライ級王座を防衛



やっぱチャンピョン...じゃなくてチャンピオンでしたね
徐々に相手を攻略し削って削って
最終ラウンド残り一秒で腕十字一本
堀口選手からタップ奪う劇的な勝ち方
強かった

なんか格闘家というかアスリートといった感じ

しかし、堀口選手も相手の組み技に対しよく対応し
何度も立ち上がってチャンスを作っていたと思います

この経験が堀口選手の更なる進化のきっかけになることを
願い応援しています!

明日はUFC日本人タイトルマッチ‼



堀口恭司選手が五度防衛中のチャンピョン
デメトリアス・ジョンソンに挑戦します

明日は「オールラウンダー廻」の遠藤浩輝先生
のお誘いで朝からMMA好きの方々と
初のパブリックビューイングで観戦
応援となっております 楽 し み !


明日を迎えるにあたり、チャンピョンの試合を見直しましたが
やっぱり強い...

堀口選手は打撃に特化したストライカーであることに対し
チャンピョンはレスリングを軸に何でもできるコンプリートファイター

総合格闘技を合理的に突き詰めたらこうなる、といったような
MMAの教科書的存在、MMAの理想的なスタイルと言えるでしょう

他の階級に比べるとフライ級はまだ歴史が浅いからか
一時期の、アンデウソン、GSP、BJペンらが長期政権を
築いたように、チャンピョンが二位以下に頭一つも二つも抜きん出てる
あの独走状態が今のフライ級にも言えます

そして、ワイドマン、ジョニヘン、エドガーらが
その長期政権をそれぞれのやり方で終わらせるに至ったように
堀口選手にもその力はあると思います、MMAをやらずに
伝統派空手の試合をすればそれは勝てるでしょう

しかし、常に小刻みに動き続けるチャンピョン「マイティマウス」に
伝統派空手特有の遠い間合いからの打撃は当たるのか?

また、少しでも距離が近くなれば打撃とタックルを
高度且つ高速に混ぜた攻撃、押し込まれテイクダウンされ
網ぎわのゲージレスリングやグランドになれば
一方的な展開は避けれないと思います

やはり、堀口選手はアンデウソンやペティスのような
ロマンのある選手、図式的、確率的に考えれば
不利な予想をしてしまいがちです

しかし個人的に、堀口選手の一番の武器は
戦うことに向いた「性格」にあると思っています

いつものように思いっきりのいい試合をタイトルマッチでも
発揮して、日本人初のUFCチャンピョンになってほしいです!
どうあれ た の し み ‼

祭りじゃああああああああああああ

明日は京都の方でも何かあるらしいですけど
自分はタマアリの祭りに参加!



うわー緊張するけど楽しみです

以下は、この間のタマフルのUFC特集に送ったメールを載せます

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今回は、漫画家業界のインフラとして日頃からお世話になっている宇多丸さんに
UFCの魅力をお伝えする回とのことで、タマフルもUFCも好きな自分にとって最高じゃないですか、という企画です
その機会を作っていただいた玉袋さんも最高ですかっこいいありがとうございます

我々オタク共は、頼まれてもいないのに自分の好きなものを人に語りたがりますが、
自分も日々、MMA(総合格闘技の略称)やももクロの魅力を効果的に布教するにはどうすべきかを考えていました、
今回いただいたこの機会に、その成果を発揮できるよう言葉を尽くしたいと思います、


前回、宇多丸さんに菊野克紀選手のことを少しお話させていただきましたが、その時言った通り
僕にとってMMAとは、怪獣映画やモンスター映画であり幻想です、
この世には、幽霊も宇宙人も超能力も存在しないかもしれないけど、それに極めて近いものはある、
それが、最も制限の少ない格闘技、MMAなのです、

何故そんな風に思うのかと言えば、それは「アンデウソン・シウバVSフォレスト・グリフィン」を
見てもらうしかないのですが、そんな「シケた一見吹き飛ばすオレの百聞」的な気持ちで言うと、
「こんな試合、漫画で描いたって現実感無くてつまんないよ」って内容を現実でやっているからです、



僕は当時、「どう足掻いたって創作はこの試合に敵わないんじゃないか」と思わされてしまいました、
それ程ショッキングで、現実と幻想の境目が極めて曖昧な映像を体験してしまったのです、

僕がMMAを、とりわけ現在総合格闘技の最高峰の舞台であるUFCを見る理由は、
あの時の衝撃を求めているからです、
そして、世界各国の化物が集まるUFCでは、その期待道理の衝撃をコンスタントに提供し続けていただいています、

金網を利用した三角飛び蹴りのアンソニー・ペティスや、実写版はじめの一歩フランキー・エドガー、
試合開始7秒KOやグランドコブラツイストを極め試合中に脱臼した肩を自分ではめようとしながら戦う、コリアンゾンビ・ジョン・チャンソン、
そして、ライバルはマイケル・ジャクソンとマザー・テレサと豪語する沖縄拳法の使い手、菊野克紀選手、

その他にも様々な非現実的漫画的バキ的な選手がひしめき合っています、それをこれからの人生も見れると思うとたまらなく幸せです、
また、武器機能として優れた総合の選手特有の体は、銃やロボットなどの兵器に対する機能美に近い魅力を感じます、
なので、ガン好きの宇多丸さんにも、半裸の男にうっとりする素養が秘められているはずです、


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また、MMAが世界で知られるようになって以降、映画のアクションシーンにも影響が出はじめている気がします、
格闘技における効率的な戦い方や理論が広く知られたためか、ムエタイや柔術、テイクダウンなどの技術を新作映画で見かける機会が増えました、
これは、魅せるアクションから実戦的なアクションに移行しているのではないかと…
自分ごとですが、進撃の巨人では総合格闘技するウルトラマンを描くことが目的の一つなので、正直これは、そうなって欲しいという願望込みです、

 
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そして実際UFCをご覧になる際ですが、UFCの入口的な機能を持つコンテンツとして素晴らしものが用意されています、
それは、UFCとの契約を目指す選手達のリアリティショーTUF(通称タフ)という番組です、

これは、日本でいうガチンコのガチンコファイトクラブで、ラスベガスの合宿先で共同生活をおくる選手たちが、
10万ドルの契約を賭けてトーナメントを争い毎週ガチンコの試合をやるといった大変過酷な内容です、

さらに共同生活では、いじめや派閥争い、スパイ行為とその吊るし上げ、などが頻繁に自然発生します、
また、宗教観や同性愛、貧困や保険の問題等、アメリカの今が伝わる感じも大変興味深いので、
格闘技に詳しくなくても楽しめる番組だと思います、

特に、シーズン18は男女混合の合宿となっており、女性同士の血まみれの殴り合いが観れます、
つまりこれがアメリカ版のテラスハウスです、


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(締め)


などと、色々申し上げましたが、MMAを手っ取り早く楽しむのに良い方法があります、
それは、「遠藤浩輝」先生が現在イブニングで連載中の「オールラウンダー廻」を読むことです、

この漫画を読むことでこの競技の魅力や知識は十分伝わると思います、その証拠に格闘技に全く詳しくない、
スイーツな姉が読んでも、すごく面白いと言って僕の部屋から単行本をごっそり持ち帰っていったほどです、

それは、この作品が今現在の日本社会を土台に描いているからスイーツでも入りやすかったのだと思います、
主人公は、3.11以降の日本で何故殴り合いなんてことをしてるのだろうと、自問自答してるような高校生です、
自分のやってる格闘技の異様性を客観的に見ているので、格闘技に興味がない人も落ち着いた視点で読めると思います、


なので宇多丸さん!総合格闘技UFCを楽しむためには「オールラウンダー廻」を読むことがおすすめです!




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以下はスタッフさん宛です



遅くなってすみません、長くなってしまったのでもし都合がよろしければ②と③は省いても大丈夫です、

誤字や文章の誤りがありましたらすいません、放送用に変えるべき箇所がありましたらお手数おかけします、
UFCは本当に最高なのでどうぞよろしくお願いします。

 

原稿完成

今回の原稿は今までで一番線が多かった気がするせいか
完成した45ページの原稿の束を持ったとき
いつもより重かった気がします


〆切三日前にUFC173があったんですが
色々と刺激の強い大会でギャーギャー騒ぎながら見てました

TJとDCにはビックリしたし、バンダム級屈指のパンチャーを
殴り倒す水垣選手すげー、名言「ごれんしょー」とか 
色々ありましたが...

やっぱりUFCの化物の一人、ファーガソンの壁は厚かった...

出だしは優勢だったけど、それが急に通用しなくなった辺りの妙とか
自分なんぞには到底わからないであろう技術の会話が
そこではなされたことでしょう

菊野選手は沖縄拳法を貫いて、その壁にぶつかった感じになりましたが
同時に問題を発見することで新たに進化する情報 を得たのだと思います

そして、全世界のMMAファンに「こんなことをする選手がいるのか!」と
衝撃を与えたことは間違いないでしょう! 

菊野選手のバキ外伝がまだ始まったばかりなら
これからの連載が楽しみで仕方ありません!



最近おもしろい映画とか作品を見て思うのは
その映画を作るために試行錯誤された過程も
相当おもしろいと思うんですよね

そんな人間の最大の武器である「工夫」の魂を称賛するのがこの曲です


宇多丸さん曰く

「持ってる奴に持ってない奴が たまには勝つ 唯一の秘訣
それが K.U.F.U 工夫!」

っていう歌詞が、絵がど下手なくせに漫画家を目指しちゃった
自分には響きました。

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