日記風(再)

しゃかりきコロンブス

そんなに拇指球着地で足の長さが変わるものかと思うかもしれませんが、
実際、拇指球で2歩、かかとで2歩歩いてみれば、
進む量が全然違うのが分かると思います。
10歩進む頃にはメートル単位で差がつきます。


もう一つ、拇指球着地には重要な役割があります。
足を板バネとして使うためです。

最近、義足の性能が向上し、健常者よりもむしろ速いタイムを出している人も居ます。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2012/news/track/short/1/20120804-OYT1T00841.htm


この短距離走用の義足を見てもらうと分かると思いますが、
足に板バネが使われています。
板バネとは強い弾力がある板で、
曲げた分の力を溜め込み、伸ばす力として返します。

これが板バネではなく、弾力性のない硬い物体だと、
単純に地面を押す力分しか進めませんが、
板バネにすることで地面を押し終わった後に、
バネを押した分の力が跳ね返ってくるので一層進むことが出来るのです。


これを義足ではなく、生身の足で実現するにはどうすればよいか。
足首を伸ばし足の甲とスネが一直線に固まるような力を入れて、
足の甲とスネをつなぐラインを板バネのようにするのです。
その状態で拇指球で着地することにより足首を板バネとして使うのです。


実際、バネとしての効果は義足よりも薄いかもしれませんが、
逆に、足首が固まるような力を入れていないで拇指球で着地した場合、
むしろ弾力性がない物体よりもマイナスな状態になります。

なぜなら、力を入れていない足首はバネではなくクッションとなり、
地面を押す力が、足首を曲げる力として使われ逃げてしまうからです。

そうなると、むしろかかとで着地するより遅くなるかもしれません。


しっかり足首に力を入れて固めて、その状態で拇指球着地する。
これが自分の中では最大の走る秘訣です。

この状態で走るとトップスピードなるまで
かかとが地面に着くことはないと思います。


ちなみにですが、このバネとして使う感覚というのは、
足首だけではなくヒザ関節や股関節も同じです。
着地の際に、ヒザ関節や股関節で着地の衝撃を吸収し
沈み込むような動きになってはいけません。
着地の瞬間、しっかり力を込めて固め、
跳ね返るように使う感覚を持つことが大事です。


詳しくは分かりませんが、走る時にアキレス腱を切るというのは、
正しく足首を使っていないからではないからなのではと自分は考えてます。
上記のような足の使い方をするとアキレス腱はそもそも伸びないからです。


あと最後に、体重の使い方があります。
また書きます。

突然復活奴~~

Eテレでウサイン☆ボルトのコーチが短距離走のコツを教えていたので、
中学時代の50m走ベストタイム8秒6のアテクシが、
気づくことによってとても速くなったコツを書きます。


100m走に限らず、多くのことで言えることなのですが、
「上手くならない」というのは、
「結局それがなんなのかということを掴めていない」ということが
大半であると自分は考えています。


自分はソフトテニスが好きですが大して上手くありません。
未だにテニスとは何かが掴めていないのです。
しかし、万全の体勢で打った際の球速は、
筋力の割には相当速い方に入ると思います。
速い球を打つことはそれなりに掴めているからです。

それがなにか掴めているということは、
良くするために何をすればよいか、何が間違っているかが
自分で分かるということです。


では、「走る」とは結局なんなのか。
自分は、「脚で地面を後ろに強く長く押すことの連続」だと考えています。

こういう認識ができると、

「後ろに」強く押すためにはどうすればいいか
「強く」押すためにはどうすればいいか
「長く」押すためにはどうすればいいか
「連続」の間隔を縮めるにはどうすればいいか

という視点を持つことができ、
自分で改善点にも気づきやすくなります。

漠然とタイムや結果、総合点だけ追っていると、
部分的な伸びしろや、部分的な良し悪しになかなか気づけないのです。
「ボールを見ずにスコアボードを見てバスケをしてる」的なアレです。

もちろん、ここらへんが感覚で分かってしまう人=運動神経のいい人も居ますが、
そういう人はそういう人です。



ボルトのコーチは、拇指球で着地しろと何度も言っていました。
拇指球とは足の親指の付け根のことです。

TVには映ってなかっただけで実際に生徒たちには説明していたかもしれませんが、
本当に大事なのは、「拇指球で着地すること」ではなく、
「なぜ拇指球で着地しなければいけないのか」というところです。

ただ拇指球で着地しても速くなりません。
上に上げた要素のどれを改善するために行っているかを理解すると、
拇指球で着地せざるを得ないという感覚にすらなります。


拇指球での着地には、
「後ろに」「強く」「長く」の3つの要素が入っているため、
非常に重要なポイントになっています。



多くの人が気づいていない点として、
筋力が実際に出した力の量と、
作用に使われた力の量はイコールではないという点があります。
力には効率のよい使い方というのがあるのです。
物理の話です。

筋肉で力を出力し、道具を効率よく使ってその力を地面に伝え、
その反作用を母なる大地からいただくことで沢山前進するのです。

筋肉から出す力の量を変えるというのは困難です。
まず効率よくその力を使うというところだけ考えます。
筋トレはその後です。


走るにおいて、地面を押すための力の出力の部分は、
結局のところ「太ももを上げて下げる」だけです。

ちょっと話はそれますが、「腕を大きく振る」というのは、
腕の反動を使うことで、この太ももの上げ下げを
アシストしてあげるという点にあります。

そういう視点で見ると、
じゃあこういう風に腕を振れば、より太ももに反動がつくな、
という感覚に自分で気づくことが出来ます。


話を戻しまして、
太ももの上げ下げの幅が同じ、力も同じであれば、
脚が長いのと短いのでは長い方がより多く進みます。

ざっくりと、太もも動きというものは、
脚の付根を中心点とした90度ぐらい進む円運動であるため、
角速度が同じなら、半径が大きい方がより点Pは進むというわけです。

脚の長さも変えることは出来ませんが、背伸びをすることは出来ます。
背伸びとはかかとではなくつま先、拇指球で立つことで脚を伸ばしているのです。
拇指球で着地するというのは、脚を長く使うためでもあるのです。


続きはまた書きます。

ボールの投げ方が自分の中で今ひとつまとまらないので、
別のこと書きます。


主に球技における守備の一歩目の踏み出し方についてです。

多くの競技、球技で、相手の行動に対し早い一歩目を切るほど、
良い位置に移動出来るため、球を受ける瞬間の行動がより安易になります。

守備というものは基本的に待ちであり、
相手の行動に対して受け身、受動的に行うもの、
つまり、こちらで動く方向を決めることが出来ません。

なので早い一歩目を切るためには、
攻撃方向に対し、より短い時間で対応・反応する力、
つまり、瞬間的な読み、反応速度、瞬発力という、
いわば感覚や筋力における爆発力的な何かが必要ですが、
それはセンスや筋トレがいるのでだめです。


それらを使わずに良いスタートを切るカギになるのは、
タイミングと構え方です。


守備において良い構えと呼ばれるものは、多くの競技で中腰になります。
ファンダメンタルポジションと呼ばれます。
 
なぜ中腰が良いのか。
重心を落とすと安定するからという指導者は、
本質を理解していないのでだめです。 
じゃあ座ってなさいという感じです。

そもそもの目的がすばやく前後左右に動くためなのだから、
この姿勢で一番大切なのは、
「全身を前後左右方向に動かすために、
 重心がどの方向へも偏ること無い上に動かしやすく、
 なおかつ脚が最も大きな力を発揮できる形である」
ということにあります。

なので、膝が135℃ぐらいになるように曲げる、
右の脚は左に進むため、左の脚は右に進むため力を出す必要があるので、
それぞれ最適な角度に開脚し、
膝の方向も進む方向へ内旋させ(内股方向へ回す)、
足は各脚の目的を考えると外側でなく内側
かかとではなくつま先に(拇指球)で地面を捉え、
脚によって動かされるもの=上体は出来る限り重心を中立な位置におき、
(前に突っ込むことが多いものであればそちらに重心を傾ける)
 動く方向へより早く重心を動かせるように骨盤を立てておく(猫背にならない)。

など、これらの、より全ての方向へ移動するために
都合の良い要素を詰めあわせた結果が、
たまたま中腰になっているのだと自分は思います。

まずこのフォームを知り身に付けることです。
 上記の理屈をふまえつつ、一流選手の実際のフォームを見るのが、
良いかと思います。
 
 
もう一つ大切なのが、タイミングです。

確かに上記のフォームが動き出すのに最も効率が良い形だとしても、
あなたのそのクソ重い体を動かすのに大きなパワーが必要なのには変わりありません。
 
楽に動き始めるにはどうすればよいか。
ボールを投げるでも説明しましたが、慣性の法則というものがあり、
止まっている物体を動かすことが最も大きな力を必要とするため、
少ない力で動かすためには予め動かしておけばよいということになります。

一流選手は相手のフォームを見てどちらに来るか分かるとかいうので、
そういうのを身に付けろということですか?いいえちがいます。

前後左右に干渉せず、均等に動かしやすさを保ちつつ、
かつ、重力というアシストを使える方向があります。
もうおわかりですね!予め動かす方向というのは「上から下」です! 
 
直立から中腰になるまでの落下エネルギー、それを利用するのです。

もちろん、膝が曲がる角度やそこにかかる時間というのはとても短いため、
その力が発生している時間は非常に僅かですが、
球技というものは多くの場合、球自体は速いですが、
バッティングなどもいわばピッチャーが投げたボールに対する
受動的なアクションなので、
いつボールが飛び始めるかというタイミング自体は簡単につかめるため、
それに合わせて腰を落とすということも簡単に出来ます。

そして、 打球方向など、動くべき方向が分かり次第、
その下方向への動きの向きを動くべき方向へ変えてやるのです。


なので、楽して良いスタートを切ることのコツは、タイミングと構え方、
正確には「タイミングよく構える」ということです。


盗塁のスタート、相手のドリブル&フェイント、格闘技など、
動く方向だけでなくタイミングまでも相手が能動的に決めるようなものに対しては、
直接的にこの手法は使えませんが、多くの場面において、
完全に構えきった静止した状態で待つのではなく、
相手のアクションにタイミングを合わせて構えるという手法は使えると思います。

ここまでの行程で運動エネルギーの大半を稼ぎました。

次にやるべき事は、現在の
「重くて遅い」運動エネルギーを
「軽くて速い」運動エネルギーに「変換」するという作業です。

変換にわざわざ括弧を付けたのは、
ここから加速していくのですが、力を使って加速していくわけではなく、
あくまで現在の運動エネルギーを両替するということであり、
つまりそれ自体にパワーは必要がないということです。

より手数料の少ない両替、ロスのない変換の方法を探ることが求められます。


変換はいくつもの行程の複合によってリレーされていきます。

一つは「全身の運動エネルギーを上半身のみに移す」です。

現在、運動エネルギーは全身が前進するのに使われています(キタコレ)
この状態から、
「下半身の移動を一瞬で停止させ、上半身のみが前進する状態に変わること」
によって、運動エネルギーが上半身に伝わるのです。
 

下半身の移動を一瞬で停止させる方法は、踏み出した足を着地させ、
地面との巨大な摩擦を発生させることです。 
 
しかし、この踏み出し足が「踏み出すこと」が目的でなかったように、
踏み出し足の着地も、「着地すること」が目的ではありません。 
下半身、つまり「腰から下の移動を停止させること」が目的になります。
 
そのために「こうなってしまってはいけない」という状態があります。
着地の時に踏み出し足の膝が曲がるという状態です。

 膝を伸ばしたまま着地しろと言っているのではなく、
着いた勢いで曲がってしまうなということを言っています。

膝が曲がるということはどういうことかというと、
「下半身がまだ進みゆく状態」であり、
目的とする上半身だけが進むという状態になりません。


しかし、普通に着地すると自然に大股歩きのように、
膝を曲げて勢いを殺しながら体は止まろうとします。

餅論、これを必死に耐えろと言うわけでもありません。

 どうすればよいかというと、
勢いを膝関節ではなく、太ももの付け根の関節で受け止めるのです。
ごうだの頭突きスペシャルみたいな形です。 


こうすることで膝の負担が非常に少なくなり、
少し力を入れていれば折れてしまうことがなくなります。
踏みだし脚の太ももの付け根の関節がちょうつがいのようになり、
上半身だけが踏みだし脚の方に倒れ込んでいく感覚が掴めるかと思います。


逆に、膝関節は曲がらないものの、股関節さえも曲がらないというのも、
なってはいけない状態の一つです。

ボールが投げるのが苦手な人の多くは、
ボールが飛ぶ方向、つまり斜め上に向かって一緒に体を進める傾向があり、
そういう人はそのような状態なってしまうかもしれません。

しかし、その動きは下半身も一緒に進んでしまっているため、
正しい変換になっていません。

正しい変換とは、運動エネルギーの総量を出来るだけ変えないまま、
動かす質量(ここで言えば下半身の質量の移動)だけを減らすことなのです。
動く質量が減ればそれだけ速度が速くなっていきます。



余談になりますが、よく踏み出し脚の膝を突っ張って着地するフォームの投手がおり、
あまりよくないという解説者の方もいます。

自分は、一概に悪いとは思わず、
長所と短所があると言えると思います。

長所は、膝を曲げていないため、
膝が曲がらないようにする負担がゼロなり、楽に止まれると言うことです。
非常に蹴りだしが強い投手や、脚の筋力が落ちてきたベテラン投手などは、
この方が良いのではないかと思います。
 
逆に短所は、膝を曲げた方が、
長い距離かつより低いところまで進めるということです。
低いところまで進めると言うことはそれだけ
位置エネルギーを運動エネルギーに変えられると言うことであり、
膝を曲げないスタイルでは、高さと時間を最大限に使えないため、
球速を他の筋力、主に上体の力で補う必要があるのではないかと思います。


なんにせよ大切なことはしっかり下半身を止めることと、
太ももの付け根を軸に上半身だけが吹っ飛んでいくようにすることであり、
これが満足に出来る着地であればよいのではないかと思います。

運動エネルギーを発生させる力の源として、
足の力と位置エネルギーを上げましたが、
より少ない力でより多くの運動エネルギーを発生させる要素として
非常に重要なものがあります。
 
それは「時間」です。


「慣性の法則」という物理法則があります。
一般的には、現在の速さが維持されることを
表す言葉として使われる慣性という言葉ですが、
現在の速さというのには「遅さ」も含まれます。

「遅い」から「速い」にすぐに変えるのには
大きなエネルギーが必要なのです。
スピードを出した車の急ブレーキの制動距離が長いように、
「速い」から「遅い」に変えるのも同じです。


少ない力で「遅い」を「速い」に変えるには、
長い時間をかければよいのです。

ボールを投げることに関して言えば、
全ての運動エネルギーを発生させる動作を
できるだけ長く時間をかけて取ろうという考えが必要です。

少しでも長く時間をかけるには、
少しでも長い距離を動かせばよいのです。


落下速度は時間の二乗に比例します。
どういうことかというと、
位置エネルギーは一瞬では運動エネルギーに変わらず、
また逆に、長い時間をかければ
非常に巨大な運動エネルギーに変わるということです。
 
なので、位置エネルギーを運動エネルギーに変える部分に関しては、
斜め下に腰を進めていくのではなく、
二次曲線のカーブを描くように、
まず重力で大きく無理のない範囲で体を落とし、
その稼いだ下向きの速度を横向きに変えるという動かし方が
時間を長く掛けて速度を出す動きと言えるでしょう。


蹴り足で体を進めるのも、言ってしまえば1歩分の助走であり、
助走が取れるのであれば2歩3歩、
または、蹴り足で前進するケンケンをするというのも、
運動エネルギーを時間を掛けて稼ぐという感覚に
近づくのにはよいかもしれません。


先の話になりますが、
腕の動きも最後に力んで一気に腕を加速するのではなく、
ハンマー投げのハンマーのようなイメージを持ち、 
ボールが離れるタイミングまで
時間を掛けて腕を加速していくという感覚があると、
より楽に速いボールが投げられるのではないかと思います。

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