いしいさん家便り

いしいさん家で 日々感じたこと。思ったこと。

Kさん。ありがとうございました。その2。

Kさん。の続き。

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・・・。

6/22は、お通夜。
会場へKさんが向かうため、
みもみのいしいさん家での
最後のお別れに皆が集まる。


・・・。
一年で一番昼が長い日の次の日。

太陽が一番高く登ったころ、
葬儀屋さんが、来ました。


いしいさん家の和室で、Kさんがスヤスヤと眠っています。
読んで字のごとく、「安らか」に。

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まあるい、お線香はちょうどよく無くなる。
大好きだった、紅茶オレも味わってくれたかな。

眠っているKさんを抱き上げます。

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ダメでしたね・・・この時は。

facebookの写真が、この時のでした。
野田さん。ありがとうございます。

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中島みゆきの「糸」をかけているから、
余計に涙が出てくる。


「・・・縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かの
傷をかばうかもしれない

縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出逢えることを
人は 仕合わせと呼びます・・・」


みんなのすすり泣く音がそれをも消していく。


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玄関から見送る。
階段でも、みんなで。


・・・。



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もう。言葉はいらない。

住宅街であるが、
大きなクラクションを鳴らして、
見えなくなるまで手を合わせ、見送る。


そして
いつもの日常に戻る。


・・・。

病院から、みもみのいしいさん家に来るときは
暗い霊安室の手前の廊下に居た。


若い人なら、もちろん辛すぎるけど

おばあちゃん、おじいちゃんであれば
天寿を全うしたのに、

なぜ、裏から出ていくのだろう。
なぜ、隠して出て行かなくてはいけないのだろう。
「あっぱれ」ではないのか。


惣万さんが言っていた。

病院では、「死」は敗北。
だから裏から出ていく。

でも、
「死」は決して敗北ではない。のだと。

亡くなった人は、
色々教えてくれる。

キャンサーギフトのごとく
お土産をたくさんくれる。


そう。
葬式の後の
清める塩もなんでなの?と思う。


色々教えてくれた人
お世話になった人
その人がいなかったら、
自分が存在すらしていなかった人・・・

そんな
愛する家族や親族である者たちが
穢れの存在であるわけがないじゃない。


「老い」や「死」は、どこか
見てはいけないもの
触れてはいけないもの
隠すものって
いつしかなっていった。


鳥海さんが、言っていた。

昔は、近所の誰かが死ぬと
料理をする人
穴を掘る人・・・色々な人が関わり
みんなで見送っていた。

穴を掘っているときに
「ほら、ジイさんの骨が出てきたぞー」
って、子どもたちに見せていたという。


子どものころから、生活の中に
「生」と「死」があった。

ひいじいちゃんなんかも居るので
「老い」も自然と学んでいた。

一つ前のブログであったように
子どもたちが亡くなった人に触れることも普通だった。
そうやって、「老い」と「死」を勉強していった。


誰もが通る道なんだから、
普通に真正面から向き合わないと
命の大切さの重さが、経験できずに失われていく。

人は、みんな老いて死ぬんだよってこと
一日、一日を大切にしなくてはいけないんだよってこと
を考えていかないと


誰かを傷つけることも
誰かをけなすことも
誰かを排除することも

平気な感覚になってくる。

と、思う。


そこにつながってくるのだと、思う。


続く。

家族さん。放映されるかな。

もう今日になってしまいましたが、

6/28の朝
TBSのあさチャンで、7時くらいから
いしいさん家のおじいちゃんの家族が出る予定です。

前回は清原番長のおかげで出ませんでしたが
今回は急な事件や事故がないこと祈っています。

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Kさん。ありがとうございました。



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月曜日の夕食時。
「普通の時」が流れています。


僕は、
「普通」って概念ってなんだろうって思うけど・・・。


ーーーーーー

月曜日の朝も、みんなはいつも通りだった。
Kさんは、眠たい目をしている。
自分で擦れればいいのだが、そこまでは働かない。


Kさんは、80歳。
もう認知症状が深いのだ。

アルツハイマーと診断されていたけど
僕らは、レビー小体だと思っている。
いや完全にそうであろう。

まあ、そんなことはどちらでもいいんだが。


・・・・
いつも通り、朝ごはんを全介助で食べ終え
いつも通り、テーブルにバスタオルを敷いて

顔をうずめながら、スヤスヤと眠る。
肩で息をしているのをもちろん確認して。

嶋ちゃんの夜勤明けの朝食であった。


しばらくして、リビングに移動するので、
状態を起こそうとしたときに
ふと、変だなと思う。


息をしていない状態に気付く。

!!!

すぐに、僕に連絡が入り、
救急車を要請。
そして、家族に連絡。

まだ時間も経っていないから、可能性は十分にある。
AEDを使う。


「Kさん!kさん!」


・・・機械の反応がない!
だったら、心臓が動いているはずじゃ!?

心臓マッサージを繰り返す。
ビンタをする。
人口呼吸を繰り返す。


・・・だが、
一向に呼応反応が見られない。


僕も到着する。
声をかけ続ける。

「Kさん!聞こえる?」


厳しいか・・・!


救急隊も到着。
AED、心臓マッサージを交代する

交代しても反応なし。
機械の方も・・・


心臓マッサージを繰り返しながら
病院に搬送される・・・。



・・・。

「ありがとうございます!」
息子さん、病院に到着。

経過を再度話す。
僕らの判断も受け入れてくれる。

少し待って、ドクターとも話す。

「色々やりましたが、残念ながら・・・」
ドクターが言葉を慎重に選びながら、繰り返す。

「死因が分からないので、調べましたが・・・
事件性もなく、心不全です。」


当たり前だろう。
と、ドクターを分かっていながら、
息子さんと目を合わせる。

こうなると、息子さんは
『いしいさん家に迷惑をかけちゃうんじゃないかって』
って思っていた。


深い関わりを続けていた中での「死」。
その「幸せだったね」という
家族と共有するはずの時間の中での

疑いから入るその空気は、
すごく嫌な時間である。

息子さんは、色々分かっている。




Kさん。
6月21日 10:48   永眠。


・・・。
病院内。

時間が、長い。
となりに今日初めて会う人の「死」があるのに
看護師やドクターの笑い話が、とても鼻に付く。

勉強になる。
いしいさん家でも気をつけよう。
仕事に慣れては、ダメ。


さて、
葬儀まで、Kさん。どこで過ごすかな・・・。

僕は現実と、未来とを行ったり来たりしている。

「自宅は、今は厳しいかな・・・」
息子さん。

「雑踏感がある、住み慣れたいしいさん家の方が
Kさんも喜ぶんじゃないですかね」と僕。

「イイですか?」
「はい!もちろん!」

さあ!
一旦、戻ろう!

そうと決まったら
スタッフに一斉メールをする。

「一旦、住み慣れたみもみのいしいさん家に帰るので
写真と花をたくさん用意してください」


そうです。
最初の写真は、
奥の部屋にKさんが居るんですーーーー


・・・。

先に到着すると、みんながお花を添え
写真を飾り、布団を敷いてくれている。


そして。
Kさん到着。

みんなでお線香をあげる。
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おばあちゃんたちは受け入れている。

「後で、追っかけるからね」
ずるいよ。その言葉。

泣けて泣けてしょうがない。

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リボン(犬)も寄ってくる。
スタッフの子どもも向き合う。

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僕らは、
突然のことで現実じゃない気がしてならない。



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みんな泣き腫れた。




・・・そして、子どもたちも来る。
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「お星さまになる前に、人はこうやって冷たくなるんだよ」

「バイバイ。」


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手は、グーであれば、
人と人との関係性を一気に崩せる
武器になることもあるが


こうやって、優しく優しく触れることで
この小さな手は、
老いや命の大切さを学ぶ「たすき」にもなる。


子どもは、環境によってどうにもこうにも変わっていく。

少しでも多くの子どもたちに
人は老いていくこと、
人は、死ぬこと
を学ばせていきたい。


そして、
この子たちの子、いわゆる
孫たちにもそうやって学ばせてほしい。


続く。

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