いしいさん家便り

いしいさん家で 日々感じたこと。思ったこと。

Tさん。

お通夜が土曜日にあった。

安らかに眠っていました。
「お父さん、今から行くからね」って言っているかのように。

ーーーー

その日は17時まで普通の時が流れていた。
老いてきていて、呑み込みも悪くなってきたが
Tさんも、いつものTさんだった。
ご飯を食べて、おやつを食べて
歌を歌ったり・・・。


17時。

スタッフから電話があった。
「Tさん、呼吸が・・・」

行くと、肩で呼吸している。
熱が8.5℃。
最近、血圧が高かったが
低くなってきてる。

なんとなく。なんとなく、
家族さんに電話する。
直感だった。


すると
いつも会えない家族さんも来てくれた。

熱が下がって、何もなければ
それに越したことはないし。

でも、呼んで良かったと、今思うことになろうとは・・・。

ナースも2人、子連れで来てくれた。
ナースの1人は、帰省中だった。
ホントに残念がっていた。


ちょうど往診の日だった。
先生にも電話。

「抗生剤を入れて、熱を下げましょう」

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先生が来る。

血圧は、触診で80ほど。
最近までのTさんの状態からは、急降下。
身体がつらいと思う。
脈も早いし・・・。

相変わらず肩で呼吸。
酸素。70。 ん?70!



「状態は、良くないですね」
「明日か明後日か。状態によっては、今晩かもしれません。」
家族に説明する。


お嫁さんは、

「早く、熱を下げてまた家に帰ってこなくちゃ!」
「また来るからね!」

たくさんたくさん話しかけていた。

その声の大きさは、
ある程度覚悟の上での大きさなのかなとも、感じた。



ーーーーーーーー
先生が帰った後、スタッフがしばらく残る。
泊まっていこうかなと思ったけど

夜勤の幸治さんに任せることにした。

今晩ではないかもね、と少しは思いつつ、
いや、幸治さんは、いい経験になるだろうなあ。
とも思っていた。



幸治さんは、夜中ずっと
寄り添って様子を見ていた。

・・・。


0:40ころ、電話が鳴った。
僕は、寝ていた。
神経だけは、どこかで張っていたのだろう。

すぐに取る。

「Tさん、呼吸が止まった感じです。
あ!ん?いや、息を吐き出しました!違うかな?
ん!?いや、分からないっす!来てください!」

駆けつける。
もう、心配停止の状態だった。


ずっと様子を見ていたが
お風呂場で、「ガタッ!」て物音がして
見に行くと、風で物が落ちたようだった。

Tさんの元へ戻ると
息をしていない状態だったという。

そして
僕に電話をかけながら
「プハー!」と大きな息を吐いたという。

それが、Tさんの最後の息だった。
まるでお腹いっぱいの後の一息のように。

そう。
Tさんは、食べるのが誰よりも大好き。
いつもお腹いっぱい食べれてないのかなって、思うくらい
僕らが、手を口の近くにもっていくと、
口が勝手に開いてしまう。

だから、旦那さんのところといしいさん家と
行ったり来たり彷徨っている中での途中で
いしいさん家のご飯をたくさんたくさん食べれたのかもしれない。


家族さんも来る。
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あんな気丈に振舞っていたお嫁さんが
嗚咽していた。

僕らも、涙をもらってしまう。

夜中だが、いしいさん家のみんなにも
一斉メールを流す。



ーーーーーーーー

7時。
先生に電話。


すぐに来てくれる。

状態を確認する。
死亡診断書をカバンから取り出す。

「老衰」

命の重さとは、
比較にならないくらいの薄っぺらい紙には、
そう、書いてあった。

それで、
「生」と「死」の区別をするのであるならば
消したいくらいだった。

「本当にお疲れ様でした。」
先生が、声をかける。

僕らの肩にも、無言でポンッと叩いてくれた。
感情が抑えきれなかった。

・・・。

いつも朝に来てくれるEさんの奥さんが
花束を買ってきてくれた。

いつもの日常が流れる。

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葬儀屋さんが来る前に
大好きなご飯を盛る。

喜んでいるかな。


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・・・続く。

Tさん。90歳。

幸治さんのお泊りのとき。
水曜日の夜中でしたね。
正確には昨日の0:40ですね。

看とりました。

詳細は、ボチボチ書きますね。

今は
日曜日の資料作りに追われています!

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ああ、三好さんと柳本さんとの講義。
キンチョーするなあ!
なに話そうー!

しかし、一年間の講師陣をみると
すんごい人たちですね。

そんな中で話せるなんて光栄だけど
オレでいいのかな。


吉田沙保里さんもがんばったから
みんなみんながんばっているから
おれもガンバロー!

夜勤です。

先日、あるおばあちゃんが、2回嘔吐。
血圧も高いし、脈も速い。
だんだん呑み込みも悪くなってきた。

足も浮腫んできてる。

活気がない。
ふと見ると、息をしていないのかも?
って思う時もあります。



リボン(犬)も、歩いていると
足がカクって折れちゃう。
もう、歳かな・・・。

リボンは、捨て犬だったから
歳が分からないんだ。


お泊りのおじいちゃんも
だんだん腰が曲がってきた。

おばあちゃんもあと半年弱で101歳。
お泊りのもう一人のおばあちゃんは、98歳。

自然の摂理。

毎日、何が起きてもおかしくない。
朝、冷たくなってってもおかしくない。
自然なこと。

夜勤のスタッフは1人で
不安で不安でしょうがないって思うかもしれないけど

100にもなる人の責任は、
自分でしか取れない。
僕らは、責任は取れないよ。

心臓が、100年も毎日毎日毎日毎日
動いてきたんだから、
もうおつかれさまと言いたい。

もう好きなもの食べて
ボーっとして。

ウトウトして
甘いもの食べて。


自分だったら残りの少ない時間を
好きなように過ごしたいでしょ。
レクとかやりたくないでしょ。

もう、
ゆっくりでいい。

ほったらかしじゃない。

アンテナを張りながら
息を感じる。
昔の話をする。
何かを教えてもらう。

もう、
本人も受け入れている。と思う。

怖いものなんてない。


だから、
どーんと構えていていいんだよー。

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