石川三十五右衛門のつぼ

酒と芝居とネット の 三角地帯で難民キャンプを張る 三十路のサラリーマンblog。「石川五右衛門の7倍手ごわい」を目指す。


君の名は。

監督・原作・脚本 新海誠 / キャラクターデザイン 田中将賀
出演 神木隆之介 上白石萌音 長澤まさみ 市原悦子
企画・プロデュース 川村元気 / 制作 コミックス・ウェーブ・フィルム


ネタバレが含まれると思いますので、ご注意ください。

ものすごく困った。めちゃくちゃ面白い!とは思わなかったけど、つまらないわけでもなく、変に褒めてもウソくさくなるというか。「秒速5センチメートル」を山崎まさよしのミュージックビデオと思って見てた身としては、そこのエッセンスが引き継がれているのも当然というか。でも、いいのかそれで、うーん、とにかく感想を書き始めたわけです。

感想を書く前に、シン・ゴジラでノリノリの東宝さんが、まだまだ2016年を終わらせないぞ!と、ばかりに「君の名は。」を配給しているということで(製作委員会方式の違いとかあるけど)、久しぶりにTOHOシネマズで見ることにしました。久しぶりやね、TOHOシネマズ。あんまり来ないのよね。え、チケットカウンターが1人?あとは自動券売機がズラリ。なんじゃこりゃあああ!高校生風の団体が、ひとりひとりメンバーカードを作るかどうかで1人しか居ないチケットカウンターの従業員を独占している。これが運の尽きだった。定刻10分前になっても開場せず、5分前ぐらいに入場開始。それなりに位置の座席を確保できたものの、待てども待てども告知、告知、CM、CM、CM。おいおいおいおいおい!!時計を気にしながら本編開始時の針は、定刻の20分後。どんだけ待たせるねん。しかも!スクリーンをマスキングしない!本編でもスクリーンの左右は見えたまま!これはヒドい!しかも!SHI-KA-MO!隣のスクリーンが4D対応らしく、ずぅぅん、ずぅぅん、ずんずん、地震みたいな揺れがヒドイ!最悪!理由が無かったら、もうTOHOシネマズ来ねええ!!

劇場への愚痴が長くなりそうなので、ここからは感想を。キレイ。いままでの新海監督作品と同じく、絵がキレイ。今回は、特に空気感と被写界深度を攻めまくってる。良い!良いんだけど!こんなこと書いちゃ嫌われるけど!「一眼レフカメラを買ったばかりの大学生」みたいに深度攻めすぎ!魅せる画づくりから、ちょっとズレてるかもしれないぞ!そしてストーリー。いやー、めちゃめちゃスマートに仕上がってます!高校生男女が入れ替わる話と聞けばベタですが、ベタをベタとしてやってくぞ!ど真ん中ストレート勝負だ!というのがバッチリ伝わってきます。ベタの何がいけないんだ!やれるもんなら、やってみろ!という意気込みが感じられます。その通り!新海監督は正しい!持ち味をどこまでマイルドにするかは難しいところですがベタストーリーを素敵ビジュアルと素敵サウンドでこれでもか!これでもか!と組み上げている。前半で伏線をわかりやすく配置し、序盤で入れ替わりSFを気持ちよく楽しませ、途中で時間のズレと災害のネタバラシによる完璧なターニングポイントを達成、ここからは最後まで話をドライブさせてオラオラ承太郎モード。テッパンの構成術で、素敵な絵を惜しみなく投入、従来よりもメリハリを利かせた音楽の使い方もあって、興行収入うなぎのぼり!

なんか褒めてるようにしてケナシテいるような文面になってきた。そうじゃない。そうじゃないんです。群像劇じゃなく、主人公がハッキリしていて、無駄に長いわけでもなく、日本の民俗を取り入れていて、舞台が都心と田舎、キレイなものを理想通りにお届けしてくれる。これは至難のお仕事ではありませんか。毎年テレビで放送して高視聴率が稼げる、作る人も見る人もみんながハッピーみないな作品、これは並大抵にはできないでしょう。

そして、神木隆之介様は、文字通り神ですね。
あ、一番好きなところは、「空気の揺らぎ」をふんだんに盛り込んでいるところでした。

新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド
新海 誠
KADOKAWA/角川書店
2016-08-27

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