(有)いしたのあります旧岩木町。このあたりはその昔「大浦村」と呼ばれていました。
今から450年ほど前、四代津軽藩主の津軽信政というお殿様が、大浦村(旧岩木町)に梅・杏・栗・柿など、
「実のなる木」を植えさせました。
以来、津軽では梅や杏の塩漬けをしそで巻くという食文化が受け継がれてきました。
あんずは姿形が梅とよく似ていて梅より甘みがあるので、津軽の人々は「あんず梅(め)」と呼び
梅と同じように扱い、梅の事を「あおぃめ」(青い梅)、あんずの事を「あげぇめ」(赤い梅)とも呼んでいました。
(津軽では梅の事を「め」とか「めっコ」と言います。)
戦後になり、津軽平野の主力産品はアンズからリンゴに変わり、代わって南部地方でアンズが多く生産されるようになりました。
その後、昭和中頃より食品表示の制度により梅とアンズの分類をしなければならず、当社でも
梅とアンズを分けて扱うようになりました。
「あんず梅(め)」というのは津軽独特の食文化なのかもしれません。
そのあたりが面白いところですね。
皆様おなじみの梅干しだけでなく、津軽の「あんず梅(め)」(あんずのしそ巻)も是非、御賞味下さい。