お墓に関する言い伝えって色々あります。
モノによっては全く根拠が無いものであったり、元々はキッチリした根拠があったけど伝え聞く中で根拠が抜けてしまったものもあります。

今回は国内の一部地域(主に瀬戸内海周辺)にある言い伝え、「うるう年にはお墓を建てないほうが良い」について調べてみました。
ちなみにこの言い伝えは岩手県では全く聞きませんが、瀬戸内海周辺では結構メジャーなようで、仕事量がかなり減るそうです。

調べてみた結果、キッチリした根拠がある方の言い伝えでしたので、なるべく簡単に説明したいと思います。

時は明治以前までさかのぼります。

明治以前の暦は太陰太陽暦というものでした。この暦でのうるう年は現在とは違って3年に1度、1年が13ヵ月になるものでした。(この原理については複雑なので省略しますが、現在のうるう年と同じで暦と太陽の動きのズレを補正するためのものです。)

そして江戸時代のお侍さんは年俸制です。うるう年は1ヵ月多いのに給料は据え置きだったので、節約をして暮らさなくてはなりませんでした。
そうして、お墓を建てるのは延期しようというのが転じて、うるう年にお墓を建てるのは縁起が悪いということになったようです。

そうなると、現代には「うるう年にお墓を建てないほうが良い」は当てはまらないことになります。

とはいえ、言い伝えを信じる信じないはあなた次第です。
ちなみに今回の言い伝え、私は信じない派です。