昆石材店のふわふわ日記

岩手の石屋がお届けする日々のあれこれ

お墓の小話

【重要】お墓の納期に関しまして

今回のブログは、お墓づくりへのコロナの影響について書こうと思います。

まずは、お墓を建立する時には基本的にはオーダーメイドになります。
また、日本で建立されるお墓の8〜9割が中国で加工されたものです。

昆石材店では展示墓石や自社加工での建立もありますが、一番多いのは中国加工になります。(詳しくは後日ブログに書こうと思います)

コロナの影響による海外製品の納期の遅れが各方面でおこっていますが、お墓に関しても例外ではありません。

コロナ前は御契約からお墓の完成までの納期の目安として、
墓石を中国へ発注し、昆石材店に到着するまでに約1ヶ月かかり、
到着した墓石の検品と文字の彫刻などに約1週間、
墓所での工事が約1週間ほどという感じで、
契約から完成までは約1ヶ月半〜2ヶ月とお話ししていました。

しかし現在では、検疫によるコンテナ船の遅れ、ロックダウンによる工場閉鎖や物流停止などで、昆石材店に到着するまでに数週間の遅れが出ることもあります。

また、お墓づくりは石材店選びから始まり、契約までには数週間ほどかかることが多いです。

法要やお盆などの間に合わせたい予定があるお客様は、より良いお墓づくりのために早めの御相談をオススメいたします。

【提案の際に作成する完成イメージの例】
提案イメージ


【お墓の小工事】彫刻の色入れでハッキリ見やすく

お墓の彫刻は石の「磨き部分」と「彫刻部分」の濃淡の差でハッキリ具合が違います。
例えば黒い石だと、↓のようにハッキリとします。
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逆に白系などの色の薄い石だと↓のように少し見にくいです。
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花立や墓誌などの細かい彫刻はほとんど見えないので、薄い石の彫刻をハッキリ見せたい時には彫刻部分を塗装します。

さっきの写真のお墓の彫刻部分を黒色で塗装しました。
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これで彫刻がハッキリとして見やすくなりました。

塗装は時間がたつと薄くなったり剥がれてしまうので、何年かおきに塗装し直すと良い感じなのでオススメです。

こういうことも石材店の仕事なので、彫刻が見にくくて気になる人は気軽に相談してください。

【お墓の小工事】ロウソク立の交換

お墓にまつわる相談で「ロウソクの火が消えてしまう」というのがあります。

このごろは風よけのカバーがついたロウソク立が基本なのですが、古いお墓だとカバーがついていなかったり、カバーが壊れてしまってたりします。

その時には新しいカバー付きのロウソク立の交換ができます。

【交換後のロウソク立】
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【交換前のロウソク立】
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交換には古い金具を外す必要があるので、接着具合によってその場で交換できたり、工場に持ち込んだりと様々なので、まずは気軽にご相談ください。

「両親の墓参りができなくなった」という、墓じまいの話

昆石材店でお墓を建てさせてもらったあるおばあさんの話です。
そのお墓には旦那さんが吸っていたタバコのマークを彫りました。
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お墓を建ててから数年後にお会いした時に「両親の墓参りができなくなった」というお話をされました。

そのおばあさんには兄弟がたくさんいて、長兄さんは既に他界していました。
両親達が眠っているお墓はその息子さん(おばあさんからすると甥)が継いでいました。

その甥っ子さんは名古屋に住んでいるのですが、ある日突然「墓じまいをして、遺骨を移す」と連絡がきたそうです。

そして、一ヶ月もしないうちにコチラのお墓は無くなってしまい、おばあさんは両親の墓参りが簡単にはできなくなってしまいました。

甥っ子さんの事情が分からないので、僕から墓じまいをしたことに対して良いとか悪いとか言うつもりはありません。

ただ、突然の話じゃなくて、あらかじめの相談があったら、おばあさんの気持ちの整理も少しはついたんじゃないかな?と思います。

お墓の所有権は継承した人にありますが、そのお墓にかかわっている人は意外といるんですよね。

墓じまいの前に考えてほしいこと

去年、昆石材店では3件の墓じまいをしました。
そのうち2件は県内での墓石の移転を伴うもので、1件は御遺骨だけを県外へ移すというものでした。

【移転後の墓所】
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【移転前の墓所】
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お墓をなるべく近くへ移して、お墓参りに行きやすくすることで、故人を身近に感じたいというのも素敵な考えだとおもいます。

遠方の故郷に帰ってのお墓参りも、今の自分という存在が「どこ」の「誰」から繋がれてきたのかを振り返る良い機会だともおもっています。
夏休みの家族旅行のコースにお墓参りが入っててもいいんじゃないですかね?

なにが良いかは一人一人の気持ちですので、家族みんなで考えて、みんなが気持ちよくいられるかを大事にして欲しいです。

日本のお墓の歴史【縄文時代〜江戸時代】

お墓屋さんとしてお墓の色々に詳しくなきゃ!ってことで、改めて勉強をスタートしました。まずはお墓の歴史から。

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日本のお墓の歴史は縄文時代後期(今から4000〜5000年前)までさかのぼります。

縄文時代後期は土葬が基本となりますが、その埋葬の仕方は様々で埋葬文化が各地で異なるものだったことが推測されます。
岩手県でも縄文時代の遺跡からお墓が発見されています。(詳しくは
埋蔵文化センターのホームページ>時代別遺跡一覧をご覧ください。)

その後、古墳時代(3世紀中ごろ〜7世紀)ではその名の通り、権力の象徴としての大規模なお墓=古墳がつくられるようになりました。
ただ、これは一部の権力者のことであり、一般庶民は多くの遺体をまとめて埋葬するか海や川への遺棄葬が一般的でした。
飛鳥時代には日本へ仏教が伝わってきますが、これと共に火葬も広く知られるようになりました。
しかし、これも古墳と同様に一部の上流階級のものであり一般庶民は古墳時代と同様に簡単な土葬や遺棄葬が一般的なままでした。

江戸時代に入るとキリスト教弾圧の狙いも含めて庶民は必ずどこかのお寺の檀家になることを義務づけた寺請制度が生まれました。
これにより仏教が庶民へ広がり、お墓や葬式が強く仏教と結びつくようになりました。
また、江戸時代中期には貨幣経済の発展もあり、庶民もお墓を建てられるようになりました。現代でも伝わる和型墓石の原型はこの時に誕生しました。

次回は明治からの近代のお墓について書いていきます。

盛岡市営墓園 新庄墓園・青山墓園情報【2019秋】

10月15日の広報もりおかに盛岡市市営墓園である新庄墓園・芝生墓地、青山墓園・普通墓地の返還墓地使用者を募集するお知らせが掲載されました。
新庄墓園の新規造成墓地は年中募集していますが、返還墓地の募集は10月と4月の2回です。
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詳しくは盛岡市のホームページをチェックしてください。
盛岡市ホームページ>盛岡市営霊園>新庄墓園芝生墓地および青山墓園普通墓地の使用者を募集します

http://www.city.morioka.iwate.jp/kurashi/kokyoshisetsu/sonota/boen/1000928.html


今回、募集される区画は、
新庄墓園・芝生墓地4屐檻隠袈莢
         6屐檻感莢
青山墓園・普通墓地3屐檻蔚莢
         4屐檻蔚莢茲任后

ご希望の方は内容を確認の上、盛岡市保健所企画総務課か新庄墓園管理事務所へお申し込みください。申込用紙提出期限は11月8日(金)17時必着となってます。

お申し込みの際には、盛岡市墓園条例の確認と実際の墓地に行ってみることをオススメします。
特に新庄墓園の芝生墓地は区画ごとにお墓の形が規格されていて、墓石以外の塔婆立や墓誌などは設置できないので注意してください。
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【新庄墓園・芝生墓地】

問い合わせ先
市保健所企画総務課 TEL:019-603-8301

盛岡市ホームページ>盛岡市営霊園

http://www.city.morioka.iwate.jp/kurashi/kokyoshisetsu/sonota/boen/index.html

「どの石が高いの?」 お墓の値段を決める要素の一つ「石種」

この質問は結構あるんですが、「基本的には色の濃い(黒い)方が高くて、薄い(白い)方が安いです。でも例外も結構あります。」って答えるようにしています。

特に国産の石材は例外が多くて、一番高い石は香川県で採られる庵治石なんですが、
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このように薄い色の石です。

展示場には石材のサンプルも飾ってます。
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これでもお墓に使われる石種の一部で、これ以外にも様々な石種が使われています。また、お墓以外のホテルやビルなどの建築物に使われる石材も含めると数百種類もの石材が国内で使われているそうです。

石材そのものの値段を決める要素の一つに「歩留まり」があります。石は天然の素材なのでキズや色ムラなどがあって、採れた石の全てが製品にはなりません(先の庵治石の場合、お墓になるのは全体の数%)。
なので安い石=質の悪い石とは限らなくて、歩留まりが良いので安定して供給されるから安くなっているパターンもあります。

それ以外にも石材の値段を決める要素は色々あるので、「基本的には色の濃い(黒い)方が高くて、薄い(白い)方が安いです。でも例外も結構あります。」ってなります。

「仝」って見たことありますか?

古いお墓の彫刻でたまに見る「仝」。
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「同」の古い字体なんですが、お墓以外では見たことないです。

お墓ってこれ以外にも古い字体や異字体が使われていることが結構あります。リフォームなどで古い戒名を彫刻し直す時などに注意しなきゃならないポイントです。

お墓って石でできているので、間違って彫刻してしまうと簡単に手直しはできません。キレイに直すとなると、彫刻面を削って磨いて全部彫り直しになります。

せっかくのお墓に間違いがないよう、彫刻の際には丁寧に確認しています。

「南部型石塔って?」

今回はお客様からの質問シリーズ。
「南部型石塔って?」

うちで展示している和型石塔です。
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そこに、
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南部型石塔って書いています。
どうしてこんな書き方かというと、和型石塔って地域によって基本寸法が違うんです。

例えば南部型だと一番上の石(棹石)は幅10寸×奥行き9寸×高さ25寸(1寸≒3センチ)で、上から見ると長方形です。地域によっては奥行きも10寸で上から見ると正方形になっているところもあります。

こんな感じで一口に「和型」って言っても地域によって細かくデザインがちがうので、頼む際にはちょっと気にしてみてください。



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