Surachipt を支える豊富な電力クラウドって何だ?

2009年09月30日

Surachipt の気候

気象庁の過去の気象データ検索 からこの中部空知地区の気象を考えて見ましょう。

東京 これは東京の2008年の平均気温を示したグラフです。夏場の最高気温が30度を大きく超えていることがわかります。

 

通常コンピュータは室内温度が35度を超える状態では正常な動作が保証されません。したがって、常時30度以下になるように強い冷房をかけます。冷房が故障する場合もあり、故障するとあっという間に室内温度が50度近くになります。こうなるとコンピュータは手がつけられなくなり、ディスクやマザーボードが次々に故障を始めます。また、セキュリティの事情から、ほとんどのデータセンター、コンピュータルームは地下や窓の無いビル。ビルの中心の閉じられた部屋で運用されます。

したがって、東京でデータセンターを運用する場合は、必ず冷房システムも二重化して運用しなければなりません。

滝川

 

これは Surachipt の隣街、北空知の中心、滝川の平均気温です。夏場の平均気温は25度。おそらく「暑いなぁ」と思う日でも30度を超えることは滅多にありません。

 

滝川風 同じく滝川市の風の状態です。夏場は石狩湾や苫小牧方面からの南風が強く、冬場はシベリア方面からの強い風が吹きます。

 

 この付近の平均積雪量は2m~3m、一晩で1m以上降ることも珍しくはありません。この雪が夏場に冷たい清流を作り、コンピュータを冷やす「力」になります。

また、風通しを十分検討すれば、電力による熱交換式の冷房ではなく、自然風による冷却が可能だと思います。風通しを考慮すると、窓はスリットを開けなければならないでしょう。一番怖い侵入者はヒトではなく、イタチやキタキツネかもしれません。

都市型、あるいは都市近郊型データセンターでは、風と空気をコントロールできません。都市のアスファルトは熱を反射し、ビル街は風をさえぎります。

寒さによって-5度より冷える場合はコンピュータに障害が発生することも十分考慮しなければならないかもしれません。

Surachipt Data Stream は緑の低い山に囲まれた広い土地にあり、付近を常に冷たい渓流が流れています。風をさえぎるものは、周囲の森かもしれません。

 

 

キーワード

雪冷データセンター、省電力データセンター、低環境負荷データセンター

 

リンク

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北海道砂川市の公式ウェブサイト

 



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