2009年09月30日
クラウドって何だ?
よくコンピュータの記事で見かける「クラウド」とは何でしょうか
クラウドとは「雲」のことです。よく私たちコンピュータ技術者が、ネットワークを図を書く場合、インターネットを雲形に書くことから、「クラウド」というのは、インターネットを仲介したサービスの利用方法であると考えてください。
従来のコンピュータとインターネットのサービスは自分の居場所(職場)からサーバーを通してインターネットに接続しました。また、職場にはサーバーと呼ばれる専用のコンピュータを使って職員、従業員のメールやスケジュール、経費の管理、文書管理を行っていました。
クラウドコンピューティングというのは、こうした構内ネットワークのサービス資源を全てネットワークの向こう(クラウドの向こう)側においてしまおうという考え方です。
最大のメリットは、こうしたコンピューターのサービスを外注化することで、
- 固定資産を持たないで経費としてサービスを受ける
- コンピュータのメンテナンスにかかる費用を自己負担しない
- メンテナンスにかかる人材を必要としない
などが挙げられます。成功した事例としては、首都圏に複数の拠点を持つ大手の私立大学が10万人の教職員と学生の電子メールを全て google に移行した例です。教職員と生徒は、自宅であろうと携帯電話であろうと、どのキャンパスにいようと、いつでもどこでも google にアクセスできれば、メールの読み書きが行えます。
もし、10万人分のメールを管理するシステムを構内で運用しようと思えば、大変な規模のサーバーと管理のためのエンジニアを多数雇用しなければなりません。しかも google は数十分停止しただけで世界中のニュースになるくらいのクラウド事業者です。
もし、この私立大学が各キャンパスをつなぎ、電子メールを管理するだけでも大変なコストを必要としたことでしょう。しかもシステムを止めてメンテナンスするわけには行きません。
といいことばかりのクラウドコンピューティングですが、大きな問題点もあります。その点はまた別な機会に書きます。
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