2009年10月06日
雪のパワーでデータセンターを冷やす
冬の中空知で、夜のお食事のご招待を受けたとしましょう。簡単に「鍋ね」って話になったときに、「あれ、白菜とネギがない」ということで
「じゃちょっと採ってくるわ」
ということになります。
真冬の暗い雪の中、どこの畑で新鮮な野菜を「採ってくる」のでしょうか。
これが雪の中なのですね。この地方の農家では秋の終わりに野菜を積み上げ、稲藁で囲って雪が降るのを待ちます。この雪のパワーが、野菜を新鮮に保てるのです。
雪の中は以外と暖かいと言いますが、氷点下に下がるというより限りなく氷点下に近い状態なので、決して野菜が凍ることがありません。気温が氷点下でも雪の中の野菜は凍りません。
雪が降ったからといって雪だるまは作れません。雪の塊を転がして雪だるまができるのは春までお預けです。こどもは雪合戦をしません。雪が固まらないからです。
雪が降っても吹雪によって雪ダマリができます。最近は道路が整備されてきましたが、よく雪の中で自分の家を行過ぎることがありました。除雪車によって作られた雪の壁と吹き溜まりで入り口がふさがれるのです。この地方の言葉では捨てることを「ナゲル」というため「雪ナゲ」は重要な仕事です。
この地域の民家の土台は夏場に見ると地面から1mから1.5m程度の高さがあります。地盤のせいもありますが、冬場の屋根からの落雪で窓が壊れたり、玄関がふさがれることを避けるためです。
普通の平地であっても、建物の影や雪ナゲ場では5月の連休まで雪が残ります。この雪を適度にコントロールすれば、一番気温が高い6月7月まで雪の冷却力を利用できます。また、梅雨のない北海道のこの時期は湿度が低いため、水冷、雪冷による冷却効果は高いと思われます。
「じゃちょっと採ってくるわ」
ということになります。
真冬の暗い雪の中、どこの畑で新鮮な野菜を「採ってくる」のでしょうか。
これが雪の中なのですね。この地方の農家では秋の終わりに野菜を積み上げ、稲藁で囲って雪が降るのを待ちます。この雪のパワーが、野菜を新鮮に保てるのです。
雪の中は以外と暖かいと言いますが、氷点下に下がるというより限りなく氷点下に近い状態なので、決して野菜が凍ることがありません。気温が氷点下でも雪の中の野菜は凍りません。
日本では、富山県の立山地方、新潟の山岳地帯が豪雪地帯として有名ですが、これらとの地域の違いは明らかに雪の質の違いです。気象観測では中空知は3~4mの積雪がありますが、雪質が細かく風が強いので、実際には平地にある田畑には2m程度しか積もりません。容易に溶けませんし、雪の水分が少ないため、適度な湿度を保ってくれます。
北海道でもこの中空知地方だけが平地で大量の雪が降ります。道東部、道南部は雪がほとんど降りません。気温だけが下がり全て凍ります。
雪が降ったからといって雪だるまは作れません。雪の塊を転がして雪だるまができるのは春までお預けです。こどもは雪合戦をしません。雪が固まらないからです。
雪が降っても吹雪によって雪ダマリができます。最近は道路が整備されてきましたが、よく雪の中で自分の家を行過ぎることがありました。除雪車によって作られた雪の壁と吹き溜まりで入り口がふさがれるのです。この地方の言葉では捨てることを「ナゲル」というため「雪ナゲ」は重要な仕事です。
この地域の民家の土台は夏場に見ると地面から1mから1.5m程度の高さがあります。地盤のせいもありますが、冬場の屋根からの落雪で窓が壊れたり、玄関がふさがれることを避けるためです。
普通の平地であっても、建物の影や雪ナゲ場では5月の連休まで雪が残ります。この雪を適度にコントロールすれば、一番気温が高い6月7月まで雪の冷却力を利用できます。また、梅雨のない北海道のこの時期は湿度が低いため、水冷、雪冷による冷却効果は高いと思われます。
それでも7月終わりまで朝晩は冷え込みますから、まず空調は使いません。お盆の前でも朝晩は暖房が必要なときがあります。
-Keyword-
省電力データセンター、雪冷データセンター、グリーンデータセンター構想
雪冷(Cooling by Snow)データセンター 勝手に Surachipt Data Stream を創ろう