都心型データセンター百選データセンターの消化設備 - 砂川で作られる消化剤、窒素とドライアイス

2009年10月15日

最低3つのバックアップが必要 - Surachipt データセンターの意義

携帯電話の写真、アドレス帳がなくなったらどうしますか?

実際、マイクロソフトの携帯電話向けサイトのデータが全て失われてしまったようです。

ネット史上最大の惨事のひとつ発生―Microsoft Danger、T-MobileのスマートフォンSidekickのユーザーデータのすべてを失う

 

コンピュータシステムの障害は次の3つのレベルで発生します。

 

1) 前面(フロントエンド)でユーザへのサービスを受け持つ高速で信頼性があるシステムがダウンしてサービスが中断する。

2) 1)に加えてバックアップシステムが壊れて、サービスを再開するために時間がかかる。

3) 1)+2) で更にバックアップが行われていないため、全ての「データ」が復旧できない。

 

通常、バックアップ3段階の法則というのが、コンピュータシステムの常識です。

1) 今使っているもの
2) 「最新」のバックアップ
3) 「最近」のバックアップ

1) の「今のデータ」を復旧することが急務ですが、記憶装置に障害があると、2) 「最新のバックアップ」を使います。よくオフィス系のアプリケーションでパソコンがトラブルを起こした後「バックアップを復旧」してくれますが、作業の直前の状態までは戻してくれません。戻してくれなくても、つい先ほどまで使っていたデータを復旧してくれる場合があります。間違って消したデータでも「ゴミ箱」から復旧できます。
これらの作業ができない場合、ディスクの中や、ネットワークに保管した「最近のデータ」を探すことになります。

システムエンジニアは同じレベルの作業を行います。

まず、今の状態を再現すること、駄目ならバックアップシステムに切り替えること、それでも駄目なら保存したデータから復旧すること、です。

1) 記憶装置やシステムの二重化、冗長化

一般的な方法としては、記憶装置を二重化する方法があります。ディスクを2台使って同じデータを書き込むことで、1台が壊れても簡単に復旧する方法です。これは大変信頼性があります。次に冗長化という方法があります。この方法は1台が壊れても簡単に復旧する方法ですが、2台目が壊れると全てが失われます。

二重化や冗長化は、システムの安定性のために導入されるためのもので、バックアップシステムではありません。オペレータが誤って削除したデータも削除されてしまいます。

また、この方法はシステムが「安定」させる目的なので、壊れていても「正しく動いている」状態に見えます。ほとんどの場合は、取り返しが付かない状態に陥って「バックアップも壊れている」ことがほとんどです。

2) そこで第二の方法として、時間を置いたバックアップをどこかに作る方法です。多くの場合は、テープ装置などにバックアップを作ります。この作業は業務が終わった深夜や週末に行われます。バックアップテープはほとんどの場合、コンピュータ室の机の中やロッカールーム、あるいは金庫に保管されます。念入りに銀行の貸し金庫や保管専用の業者に預ける場合があります。

3) 第三の方法としては、バックアップデータを東京本社から大阪支社のコンピュータ室に送信して二重、三重のバックアップを行う方法です。この方法で東版どちらで災害があっても、業務の再開に必要なデータを保管出来ます。

しかし、この方法にも大きな問題があります。

それは、よほどの大企業でなければ、このような方法が取れないこと。また、情報の一元集中化によって、各拠点データが、集中されてしまい、集中したデータセンターのバックアップをどこに作ろうかという問題です。

製造業のように地方に拠点がある場合は良いのですが、サービス業などでは、都会の一等地にあるオフィススペースにバックアップセンターを作らなければならない場合があります。この方法はコストもかかり、自社の正社員を常駐させる必要もあり、決して有効な方法ではありません。

このような目的を考えた場合、低コストで環境負荷の低いでデータバックアップサービスを Surachipt グリーンデータセンターで行うことに適います。



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