2009年10月21日
北海幹線用水路が示す地形
北海幹線用水路は、空知川上流の赤平市から取水して、南空知まで、約80Kmとも言われる日本最大の農業用水路です。この農業用水路が Surachipt をはじめ広大な石狩川東岸を潤し、牛丼チェーンでおなじみのきらら397をはじめとする道産米を育てます。
水は高いところから低いところに自然に流れるものですが、用水路はこの特性を最大に生かすため、わざわざ高いところを流れます。高いところから低地に農業用水を供給するためです。したがって用水路は丘の縁の等高線に従って不自然な流路を持ちます。不自然でありながら、80Kmもの長い距離を重力にしたがって流さなければなりません。ところどころU字に地下を通したり、水路橋があります。このような土地は低く小河川があるところです。
地面に直接水路があるところは大体丘陵の裾野の等高線上です。水路をたどると大体のこの地域の地形が理解できます。
北海幹線用水路はおおよそ、市の東側を流れています。この地域が全体に高地で強い風が吹き地盤の安定した土地だと推測する目安です。