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2011年05月15日

北海道行政の「想定」はどれだけ信用できるのか

なんだか喧嘩を売っているようでいやな書き方になりそうですが

道政主導の北海道データセンター誘致という記事を書いてからなぜか絶妙なタイミングで「石狩データセンターの地震リスクについて」というさくらインターネットさんのブログに石狩データセンターの災害リスクに関する記事がアップされています。

液状化のリスク

地盤調査及び詳細解析を大成建設様に実施いただき


これは、大成建設がまじめに調査した結果だと思います。民間企業は当たり前のようにビジネスに対するリスクを検討します。自分達の作り出したサービス、ビジネスに対する責任を果たそうとします。石狩平野に住む古老たちに言わせると「石狩?風ばっかし強くって、地盤の弱い泥炭だらけ土地だべ」を大成建設さんはまじめに取り組んでくれるでしょう。一般企業がポカをやってしまえば、メディアに焼き肉屋のユッケ事件のように叩かれるだけなのです。

しかし

■ 地震発生のリスク

地震調査研究推進本部(地震ハザードステーション※J-SHIS)により、「今後30年間 震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」の分布図


※は原文ではなんと半角カナ文字!



■ 津波のリスク

北海道総務部危機対策局より、「津波シミュレーション及び被害想定調査業務(北海道日本海沿岸)報告書」


を引き合いに「想定されるリスク」を分析しています。しかしこれらの団体は行政が作ったもので、言い方は悪いのですが、「役所の天下り団体とその御用学者」の作ったシュミレーションでしかありません。所詮行政は国民、住民の税金で成り立っているわけですから、リスクがないのです。

今回の東日本大震災はもとより1993年の北海道南西沖地震の場合でも最大の全振幅は70cm程度※でありました。※下線は私

過去に発生した道内各地域の主な地震被害 道庁発表

十分危険じゃないですか。三陸沖でもこの程度の津波はしょっちゅうです。だから「想定外」の被害を甘く見て、多くの犠牲を生みました。もっとも石狩平野は堆積層で、シリコンバレーのような「地割れの谷」ではありません。石狩に危険な活断層は少なく、地震が少ないことは私も実感しています。近くには有珠岳程度の小さな火山があるだけで富士山みたいな現役の巨大な活火山はありません。石狩平野は散々河川改修を繰り返してきたので、大きな水害も少ないと思います。実際に道庁のこの資料には戦時中の大地震としては資料の少ない積丹半島沖地震が記述されており、北海道日本海沿岸から丹波地方まで数メートルの津波と数十名の死傷者がでています。道庁はこの事実を隠したいのでしょうか。

しかし行政が作った「想定」がいかに杜撰なものかは、私たちはこの春いやと言うほど聞かされました。さくらインターネットさんは、行政の「想定」を信用して「想定外」の事態に対処するつもりなのでしょうか。結局迷惑をこうむるのはユーザであり、地元なのです。もっともデータセンターが原発のようにリスクの高い設備ではないのは当たり前なのですが、21世紀のこれからの若い人たちの重要な文化とアーカイブを預かる責任感を、行政の「想定」に押し付けてはいないか、という気がします。

新篠津の泥炭地に筵だけの掘っ立て小屋で冬を過ごし、石狩浜益の浜でオロロン街道の「下から降る雪」を一冬の間でも是非経験してもらいたいものです。北海道の開拓農民たちはそんな環境で20世紀の夢の大地を拓きました。21世紀を切り開くのは私たちの世代の責任です。是非とも、さくらインターネットさんが「ご自分自身」でリスクを検討した回答をすべきだと思います。

私自身、さくらインターネットの10年来のユーザです。信頼される非常にしっかりした仕事をされています。石狩を選んだ目の付け所もすばらしいと思っています。2000年ころから「Surachipt はITビジネスに向いているのではないか」と思い続けた私からすると正直申し上げると「やられた」気分です。

しかし、この「石狩データセンターの地震リスクについて」という文書を読む限り、「内地」の業者が全く行政任せの立地検討をしたことを感じて残念に思います。

北海道を元気に、そして日本の産業構造の転換の原動力になってください。

期待しています。

勝手に北海道 Surachipt に石狩流域にデータセンターを作ろう

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