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2013年06月26日

時代遅れのPUE:データセンターの効率指標として適切か?

久しぶりの更新です。

よくデータセンターのエネルギー利用率を表す指標として PUE (Power Usage Effectiveness)という単位が使われます。PUE が 2.0 であればコンピュータの稼動するエネルギーと同じ(トータルで2倍)の電気エネルギーを冷却などで使う、PUE 1.0 であればコンピュータ稼動の電力のみで、冷却や、事務所の電灯や冷房などのいわゆる「ホテルサービス」も一切電源を使わない、という事になります。PUEを指標とした場合、1.0を切る値というものは存在しません。

しかしコンピュータの設備というのは大変エネルギーを食うものなのです。

実際PUEが1.0に限りなく近くても、その分だけ明らかにエネルギーを消費しているわけです。

この逆の発想で考えられたのが DCiE(Data Center Infrastructure Efficiency)です。 PUE 1.0 の場合の DCiE は 100&, PUE 2.0 の場合は DCiE 50& (半分はIT機器以外で使われている)ということになります。ICiE を使った指標であれば、データセンターの放熱によるコ・ジェネレーションシステムと合わせて100%の数値を切ることもあり得るということになります。

他に WUE (Water Usage Effectiveness)というのがあり、「どの程度の水を冷却に使っているか」という指標のようです。

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問題は「データセンター」という単体の設備でエネルギー効率を測定しても無駄なことなのです。

例えば、中部空知で研究されている「雪熱冷房」システムを使ったデータセンター構想は、莫大な量の「投げる雪」(日本の標準語では「捨てる雪」の意味)を使います。本来は「ごみ」に近い扱いなのですが、実際この「雪」を集めるという作業には多くの化石燃料とCO2排出を伴います。もっとも、これらの冷房エネルギーも地元にゴッソリ降る「粉雪」を原料とした「地産地消」なので、それほど環境負荷が高いわけではありません。大間のマグロを築地に運ぶ程度のCO2排出量でしょう。

おそらく中部空知地区にデータセンターを作り、雪熱冷房を使った水冷却システムを導入すれば、PUE値は限りなく 1.0 に近づくでしょう。

PUE 1.0 以下という指標は現実にはあり得ません。コンピューターは水力でも風力でも動かないのです。電力が必要です。

コンピュータが発生した熱を回収して、例えば凍結した道路のロードヒーティングに使うとか、水路の凍結防止に使うとか。こうしたエネルギーの再循環を考えたとき、PUEという指標がいかに「狭義」で自己満足的な指標であるか、と感じます。データセンターという巨大なエネルギー源を使った、コ・ジェネーレーションシステムを構築した場合、実質、

あるいは、データセンター全体を動かすために、あるいは、DCに通勤するオペレーターのエネルギー利用量など、どれだけの環境負荷が発生しているのか、といった指標が必要なのかも知れません。

石狩川流域をクラウド化、勝手に北海道に石狩川流域にデータセンターを誘致するプロジェクト


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islandcenter at 08:43│Comments(0)TrackBack(0)基本技術 | 中部空知

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