LibreOffice は地方自治体にピッタリ機器の故障と稼働率、MTBF,MTTR,TBW(PTW)とは

2014年07月03日

データのバックアップ

 データのバックアップと言えば、20年ほど前はDATテープ。2000年頃からLTO(リニアテープオープン)と呼ばれる規格のテープがこの十数年主流です。

 テープバックアップの悪夢は、テープの中をスキャンしないと中に戻すべきデータがあるかどうかわからないという所です。1本のテープをスキャンするには数時間から丸一日かかる場合があります。その中に目的のデータがあればよし、なければ次のテープをスキャンする、という悪夢のような作業を繰り返して、やっと目的のテープのデータを見つけてリストアします。

 ですから、通常はバックアップソフトウェアと組み合わせ、どのテープにどのデータが入っているかを管理し、必要なテープがどのテープなのかをできるだけ短時間で探し出す仕組みになっています。

 そこで、バックアップのためのデータベースが障害を起こすと、これは困りものです。

 もっとも、テープにラベルが貼ってあっても、ソフトウェアはそのラベルを読むわけではないので、「×月×日」と書かれたテープがソフトウェアのデータベースのリストにあるかどうか、一つ一つ調べるという、これまた悪夢のような作業があります。

 テープバックアップ装置は、通常1本差しのものと、マガジンタイプのものがあります。実はこのマガジンタイプのものは、システム運用者にとって見たくない悪夢です。

 テープの厚さは×nmという薄いビニールです。これが秒速数百回転のリムに巻き取られます。当然熱も出ます。高熱による巻き込み事故というのもあります。また、テープは接触媒体なので、読み取りヘッダを定期的にクリーニングしなければなりません。

 さらに、マガジンタイプの装置であれば、テープをマガジンから取り出して、装置にセットするためのロボットが付いています。

 いちど、とある国立の研究機関で見たことがあるのですが、4畳半ほどの広さの「部屋」にテープが何千本と並んでいる「装置」を見たことがあります。部屋丸ごとバックアップ装置なのですね。

 テープチェンジャは稼働部品が多い。壊れやすいのです。

 また、マガジン装置自体はどのラベルのテープが交換されたか、という情報を保持するため、いったんマガジンを交換すると、内部のロボットが

 「ギーガポン、ギーガポン」

 と内部のテープをスキャンします。この時間もオペレータにとっては悪夢です。蓋を開けて閉めただけでこの動作ですから、一日何度もコーヒータイムができてしまいます。

 一度だけ経験したことがありますが、20本のテープをスキャンして、その中のわずか4本のテープからデータをリストアするまで3日かかったことがあります。

 ということでシステム全体の障害というのは運用管理者にとって、最大の見たことにしたくないものなのです。

 最近は、D2Dと呼ばれるディスク・ツー・ディスクのバックアップが主流です。これならば、いちいちテープをスキャンしたりしないため、リストアするためのデータに瞬時にアクセスできます。

 また、テープメディアは1本1万五千円ほどしますが、最近のHDDの場合、倍の容量でもその半額で済みます。しかも、テープメディアの信頼性が置けるバックアップは精々数回だけ。20回も使えばエラーが出始めます。

 しかし、まだテープ装置にはメリットがあります。

 それはオフライン保管できるということです。

 D2Dシステムの場合、オンラインでオペレーションのミスで瞬時にバックアップ内容が消去されますが、テープはオフラインで「耐火金庫に保管」という手段が取れるため、世代バックアップや何年もの間データを保管しておきたい場合などに有効です。ただ、サーバールームと同じ場所の耐火金庫であれば、火事で全部ダメになることもあるので、銀行の貸金庫や、「保管屋さん」と呼ばれる大金庫を持つ業者に預けるケースもよくあります。

 日時のバックアップはディスクへ、月次のバックアップはテープで、という運用をしている運用担当者もいます。

 不思議なもので、バックアップを丹念に管理しているお客様は、まず機材自体の故障という事故が起こりにくいようです。バックアップを粗雑にしている所では、よく機材が壊れて「御臨終」に立ち会うものです。

 それでも古いテープメディアは新しい装置で読み込みができない場合もあります。ちょうど、今の時代のフロッピーディスクの様なものです。ここにデータがあるよ、とFDを出されても、読むための装置がない。これでは困りますね。

「北海道石狩平野をシリコンバレーに」




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islandcenter at 12:54│Comments(0)TrackBack(0)基本技術 | 雑感

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