停電テストは難しい電力消費多いデータセンター 再生エネ100%石狩で自給 京セラ子会社

2018年10月22日

データセンターは海浜地区に作るべきではない。

先日の台風の後、首都圏では停電や電車のトラブルが多く出ました。

台風24号・塩害で鉄道トラブル相次ぐ 潮風が影響
https://mainichi.jp/articles/20181005/k00/00e/040/262000c
鉄道に詳しい方に細かな話は譲りたい所ですが、首都圏の様に過密ダイヤで運行されている地域では、電車は直流電源を使います。沿線設備は短い区間に多数必要なのですが、電車本体に、重たいインバーターを搭載しないため、軽量で安価な電車を多数走らせることが出来ます。ただし、高圧電流を流すことができません。これはスイッチングすると火花が散ったり電圧変換に大きな負担がかかるためです。

一方、交流電化は遠距離、高圧伝送ができるため、沿線設備が少なく、電車は多少重くてコストが高くてもインバーターで交直変換してモーターを回す方が全体のコストが安い、過疎地域の電化に向いていると言われます。

ニコラ・テスラが初めて送電設備を成功させたのも交流は電圧h変換やスイッチングが容易で送電施設が容易に構築できただからです。

自動車のバッテリーはもちろん直流ですが、直流電流は物理的なオンオフをすると火花が散ります。多くの自動車オーナーさんなら経験があるでしょう。バッテリーの端子に白い粉が付きます。これは塩分です。ひどい時は、バッテリーケーブルまで腐食させます。先日も、エアコンのリモコンの電池が腐食して、エアコンが入らなかったという事件(?)が私の身近でありました。直流システムをスイッチングすることは塩害との闘いなのですね。

さてコンピュータそのものはコンセントの交流電源を使いますが、内部の電源ユニットで直流化して基盤やディスク装置に供給されます。そこで空冷冷房の空気の中に塩分が含まれると、塩害により、電源ユニットや結線の接続部に腐食が生じます。

電源を使った強制冷却より自然冷却による冷房を使った、データセンターは沿海地帯にあるのはあまり好ましい事ではありません。

内陸である中部空知地域は塩害とは縁がないロケーションです。一般的に道路に融雪剤を使うこともなく、多くの場合、火力発電所の冷却水の排熱を融雪に使います。

このエントリーをはてなブックマークに追加
islandcenter at 16:52│Comments(0)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
停電テストは難しい電力消費多いデータセンター 再生エネ100%石狩で自給 京セラ子会社