2005年09月
2005年09月29日
序奏とアレグロ@愛知

なんとなんと、6月のN響メンバーによる金管五重奏の演奏から3ヶ月ちょっと。またもや、ビッグなメンバーで「序奏とアレグロ」が演奏されました。
今回公演を主催したのは名古屋芸術大学の音楽学部なのですが、高山市民吹奏楽団もかなり大きく関わっていたようで、高山の方が、私の作品を推薦してくださったそうです!ああ、もう高山に足を向けて寝られない。
結構直前になるまで、演奏会の情報が入らず、私もギリギリまで行こうかどうか迷っていたのですが、行って良かった!
演奏が始まる前、TubaのKathyさんが、
「次に演奏する作品の譜面が、日本から届いたとき、私たちは本当に興奮しました!とても美しく、楽しい曲です!」
と、紹介してくれました。(^o^)
N響メンバーの演奏会の時とは、だいぶ違う…(^^;
それはそれはもう、素晴らしい演奏でした。(^o^)
最後にTrp.の超高速パッセージがあるのですが、「えっ!?そのテンポで吹けちゃうのですか???」と、ドキドキするくらい速かったです。(^^;
しかも、完璧に吹いていました。結構、この曲の前にもキツイ曲を吹いていたのに、びっくりです。
あとTromboneのグリッサンドが、とてもオシャレでした。この曲、やっぱりTrb.が楽しそうです。(^^)
N響の演奏が「華やか」ならば、エアリーズの演奏は「楽しい、軽快、オシャレ」という感じでした。
あまりにも楽々と吹いていたから、会場にいた人は、すごく難しい曲だとは思わなかったかも…(笑)
写真は、終演後にメンバーと。
結成から30年のと言うことで、みなさんベテラン奏者ですが、Trp.はハイトーンを最後までバリバリ吹くし、本当に若々しい方たちでした。
それにしてもTubaのKathyさん、スラッと背も高くてキレイな方でした。(natsucoさんも30年後はこんな感じかな〜?)
Tubaと言えば、身体の大きな男性が吹く楽器というイメージがありましたが、考え方を改めました。
最近は中高生でも女の子のTuba奏者が増えましたが、そんな子たちの憧れの存在になりそうな方ですね。
演奏会の司会進行も務められていました。(^^)
一番左から、ジャズ奏法もばっちりのAlan Hoodさん。
ハイトーンを最後までバリバリ吹かれたF. Joseph Dockseyさん。
私。(一応、所有する半袖シャツでは二番目に高かったものを着ています:笑)
HornのSusan McCulloughさん。
TromboneのJoseph Martinさん。
TubaのKathy Aylsworth Brantiganさん。
会場をあとにするとき、メンバーからASPEN LEAFのブローチとメンバーのCDをいただきました。
もう本当に感激!N響の方たちは何もくれなかったのに!(爆)
I would like tocompose a new music just for you in near future !
と言って、お別れしました。ああ、もっと英語がちゃんと話せれば…
と、悔しくも思った一日でした。
でも、本当に金管五重奏の新しい曲を作らないと!o(^-^)o
p.s.
豪華ランチをご馳走してくれて、最寄り駅までの送迎をしてくださった名古屋芸術大学のみなさまも、ありがとうございます。(^-^)
2005年09月27日
2005年09月25日
三角の山@埼玉

ブレーン社が、レンタルしている譜面のCDを作成すると言うことで、私の「三角の山」もレコーディングしていただきました!
指揮は、武田晃2等陸佐。
午前中に、飯島俊成さんの作品を収録して、午後から「三角の山」のレコーディングが始まりました。
技術的には私の作品の中で最高難度の作品なのですが、さすがは中央音楽隊!見事な演奏でした。
とは言え、私も色々とお願いをして約2時間、15テイクくらい録っていただきました。
細かいお願いに、辛抱強く応じてくださった隊員の皆様と、指揮者の武田2佐には、本当に感謝です。(^-^)
あとは、しっかり編集をして貰って、発売されるのを楽しみに待ちましょう。いつ発売かな?o(^-^)o
(実は知らない…)
写真は「三角の山」レコーディング終了後、身長183cmの武田2佐と、固い握手を交わす私。
撮影は激励に駆けつけてくれた?柴田3尉。(この間も撮ってもらったよね〜?)
今回は、久しぶりに再会した元教え子のClarinetの隊員や、Piccoloの女性隊員さんともお話が出来て、楽しいレコーディングでした。
陸上自衛隊中央音楽隊には、「海辺の道」に続いて「三角の山」と2曲演奏していただきました。
3曲目を演奏していただく機会が、近いうちにまたあると良いな〜
2005年09月23日
弦楽三重奏曲 Op.45
予約更新機能を使ってみました。上手くいくかな?
上手くいったら…
「いたろぐ」は奇数日の15:00に自動更新!
なあんて、多分無理だと思いますけれど…(笑)
と言うわけで、22日は久しぶりに部屋の掃除&片づけをしながら、Vn.の友人に借りっぱなしのCDを聞いていました。
いつもは「浄夜」だけしか聴いていなかったのですが、続きに入っている「弦楽三重奏曲」を初めて聴いてみました!
これが、面白い!おお!シェーンベルクやるじゃん!さすがは無調音楽のパイオニア!と言う感じ。
何よりも、三人でこれだけのことが出来る弦楽器の表現力の懐の深さ、三つの楽器の掛け合いや、音色の対比が面白い作品です。
早速譜面が欲しくなりました。はまりそうです。(笑)
上手くいったら…
「いたろぐ」は奇数日の15:00に自動更新!
なあんて、多分無理だと思いますけれど…(笑)
と言うわけで、22日は久しぶりに部屋の掃除&片づけをしながら、Vn.の友人に借りっぱなしのCDを聞いていました。
いつもは「浄夜」だけしか聴いていなかったのですが、続きに入っている「弦楽三重奏曲」を初めて聴いてみました!
これが、面白い!おお!シェーンベルクやるじゃん!さすがは無調音楽のパイオニア!と言う感じ。
何よりも、三人でこれだけのことが出来る弦楽器の表現力の懐の深さ、三つの楽器の掛け合いや、音色の対比が面白い作品です。
早速譜面が欲しくなりました。はまりそうです。(笑)
2005年09月21日
Too Writing !
「Writing too much ! Too Writing !」
1991年12月、シカゴで開催されていた吹奏楽のクリニックに、当時大阪音楽大学の学生だった私は、「たなばた」のスコアをバーンハウス社のブースの前にいた憧れの作曲家に見て貰って、最初に口にした言葉です。
となりにいたJ.スウェアリンジェン氏もスコアをのぞきこんで「楽しそう、でも美しい作品だね〜」と言ってくれて嬉しかったのですが、大きな眼鏡をかけた憧れの作曲家はじっとスコアを見つめて「Writing too much !」「It's too writing !」とつぶやくような感じで言いました。そして、数分後、スコアを見るのをやめて、やっぱり「Too writing !」…
「でも、若いうちは"too writing"であることは、良い作曲家になるために絶対に必要なことなんだよ。」と、私の方を見つめながら、スコアを返してくれました。
ちょっとは褒めて貰えないかな〜と期待していただけに、がっかりというかショックを受けたのですが、今になって思えば、随分私を勇気づけてくれた言葉だったように思います。
その作曲家は、1991年以降も日本で何度かお目にかかったのですが、お話をしたのはこの時が最後。しかも、英語がほとんど話せない私は、ただうなずくばかり、最後に「Thank you」を言うのが精一杯でした。
もう、叶わない夢となってしまいましたが、先日仕上げた最新作「三つの花ことば」のスコアを見ていただきたかった。
「おいおい、随分音が減ったじゃないか。お前はまだ若いんだから、もっといっぱい音を書かなきゃダメじゃないか。」そんな声が聞こえてくるような気がします。
2005年9月17日に旅立たれたアルフレッド・リード様
私が高校時代に大好きで夢中になった「春の猟犬」を聴きながら、あなたの冥福を祈ります。
1991年12月、シカゴで開催されていた吹奏楽のクリニックに、当時大阪音楽大学の学生だった私は、「たなばた」のスコアをバーンハウス社のブースの前にいた憧れの作曲家に見て貰って、最初に口にした言葉です。
となりにいたJ.スウェアリンジェン氏もスコアをのぞきこんで「楽しそう、でも美しい作品だね〜」と言ってくれて嬉しかったのですが、大きな眼鏡をかけた憧れの作曲家はじっとスコアを見つめて「Writing too much !」「It's too writing !」とつぶやくような感じで言いました。そして、数分後、スコアを見るのをやめて、やっぱり「Too writing !」…
「でも、若いうちは"too writing"であることは、良い作曲家になるために絶対に必要なことなんだよ。」と、私の方を見つめながら、スコアを返してくれました。
ちょっとは褒めて貰えないかな〜と期待していただけに、がっかりというかショックを受けたのですが、今になって思えば、随分私を勇気づけてくれた言葉だったように思います。
その作曲家は、1991年以降も日本で何度かお目にかかったのですが、お話をしたのはこの時が最後。しかも、英語がほとんど話せない私は、ただうなずくばかり、最後に「Thank you」を言うのが精一杯でした。
もう、叶わない夢となってしまいましたが、先日仕上げた最新作「三つの花ことば」のスコアを見ていただきたかった。
「おいおい、随分音が減ったじゃないか。お前はまだ若いんだから、もっといっぱい音を書かなきゃダメじゃないか。」そんな声が聞こえてくるような気がします。
2005年9月17日に旅立たれたアルフレッド・リード様
私が高校時代に大好きで夢中になった「春の猟犬」を聴きながら、あなたの冥福を祈ります。
2005年09月19日
フライング

プログラムは、
序曲第二番(トルミス)
ピアノ協奏曲第二番(ラフマニノフ)
交響曲第五番(チャイコフスキー)
なのですが、開演前にロビーで、ハープ奏者の松村衣里さんと、フルート奏者の西尾牧子さんによる、ロビーコンサートがありました。
作品はダマーズのフルートとハープのためのソナタより。
フルートとハープの演奏、BGMとかでは良く聴きますが、ライブではあまり聴く機会がなかったので、
少々ざわついているロビーでの演奏とは言え、微妙な音の表情を楽しむことが出来ました。
吹奏楽でハープを使う作品をいくつか(「湖の畔で」「森の贈り物」など)書いていますが、
打楽器の子が片手間に演奏することを想定して、かなり妥協したものばかりなので、
一度、ちゃんとしたハープの譜面を書いてみたいな…
さてさて、プログラム本編。
トルミスは初めて聴く曲でしたが、エネルギッシュな曲で面白かったです。
弦楽器がデターシェで細かいパッセージをがしがし弾いていて、それがエキサイティングなのですが、あのサウンドは吹奏楽には無いものですね〜
ラフマニノフは、もちろん独奏ピアノが素敵なのですが(今回のソリストは伊藤恵さん)二楽章のクラリネットとか、三楽章のシンバルが楽しみなのは私だけではないはず!
三楽章の、あのppのシンバル、宅間さん最高でした!fのところと楽器を持ち替えていました。
ひょっとしてラフマニノフのピアコン特別仕様でしょうか???
(ローマの祭りでは、特別仕様の鈴を作ったと言う方なので、また本人に会ったら聴いてみよう。)
でも、そのppのシンバルのところで、誰かの携帯がけたたましい着メロを…(怒)
チャイコフスキーも、人気のある曲ですよね。八百屋の友達でも「好きな曲ベスト5のひとつ」とか言っていました。
二楽章のホルンのソロが有名ですが、私は同じく二楽章のクラリネットのソロが好きです。
微妙に音が高くて、へろへろになる方が多いのですが、今回は今まで聴いた中で一番素晴らしかったです!
で、フィナーレも盛り上がって、いよいよコーダ!
E-durのドミナントが「だあああ〜!」となって、一瞬の沈黙のはずが…!続きを読む
2005年09月17日
「主題と変奏」@徳島

大阪市音楽団のコンサートマスターを務められる、長瀬敏和さんの委嘱で書いた「主題と変奏」
Alto SaxophoneとPianoの為の作品です。
私の作品、吹奏楽以外の作品は、ほとんど出版されておらず、この曲もその一つなのですが、未出版の作品の中では再演されることの多い作品です。
とは言え、初演をしてくださった長瀬さんでも、演奏には大変苦労した作品。
詳しくはこちらも見てくださいね。
今回、この曲の演奏に挑戦してくれた阿部江美子さんは「クローバーリーフ・スイート」(Saxophone Orchestra版)を初演してくれたときのメンバーで、ご覧のとおり、ばりばりの若手です。
なんと言っても、スタミナが要求される作品なのですが、最後まで良い音で演奏してくれました。
中でも、第六変奏のAdagio(この作品は基本的にcis-mollなのですが、この変奏だけDes-durなのです)は、長瀬さんにも負けないくらいの、美しい演奏でした!!!
何よりも、Alto Saxophoneのための作品は、良い物がたくさんあるのに、あえて私の作品を取り上げて、真摯に演奏してくれたことが嬉しかったです。(^^)
第七変奏のhigh-Eは、1オクターブ低く(一応、楽譜にも「難しかったらこっちでもいいよ」と書いてある)演奏していましたが、また演奏してくれる機会があったら、高い方にも挑戦して欲しいな。(笑)
私の作品を演奏したあとは、アンサンブルでバリトンをバリバリ(立って)吹いたりと、大活躍でした。
見かけに寄らず、結構スタミナがあるのに少し驚いたかも…
と言うわけで、写真は終演後に楽屋口でピアニストの前田千絵さん(左)と阿部江美子さんと。
江美子さんにはお土産に、徳島名産の「すだち」をいただきました。
秋刀魚と一緒にいただきましたが、めっちゃおいしかったです。(^^)v
2005年09月16日
「三角の山」@東京

7時半に起きて、福岡空港から飛行機で東京に向かいました。
一眠りしたら、「左手に富士山が見えます」とアナウンスがあったのですが、座席は右側の通路側…
未だに飛行機の中から富士山を見たことがありません…(涙)
それにしても、あっという間に東京に着いてしまいました。やっぱり、飛行機は速いですね。
昨年暮れにオープンした羽田の第二ターミナルも堪能し(このためにANAにしたのは内緒)モノレールとJRを乗り継いで、錦糸町のすみだトリフォニーホールで、陸上自衛隊中央音楽隊第62回定例演奏会です。
E.ユーベルの行進曲に続いて「三角の山」を演奏していただきました。
なんとも颯爽とした、素晴らしい演奏で、演奏が終わったときには「ブラボー!」と声があがりました!
特にTuttiのサウンドが清々しいながらも迫力があって、特に後半の音楽の勢いにはぐっとひきつけられました。
23日にはレコーディングもあるのですが、本当に楽しみです。
写真は終演後に楽屋にて。
私の隣が「三角の山」を指揮してくださった、音楽隊副隊長の武田晃2等陸佐。
右側は、当日のコンサートで演奏された「インプルーヴィング・ダンス」の作曲者の清水大輔君。
撮影してくれたのは、音大の後輩でもある東部方面音楽隊の柴田昌宣3等陸尉。
2005年09月15日
「海辺の道」@福岡

楽しみにしてくださった方が(もしも万が一)いらっしゃいましたらすみませんでした。
と言うわけで、9月9日、龍谷大学の福岡公演を聴きに出かけてきました。
龍谷大学吹奏楽部は、今年コンクールがお休みで、9月のはじめから演奏旅行で九州に出かけていたのですが、ちょうど台風の襲来と重なってしまい、いくつかの公演が中止になってしまったようです。
でも、演奏旅行、最後の公演となった福岡の公演の日は天気も良く、私の「海辺の道」も、無事に演奏して貰えました。
「海辺の道」ライブで聴くのは久しぶりでしたが、作曲当時の思い出が色々と詰まっている作品だけに、最後のPiccoloのソロを聴いたときには「じーん」としてしまいました。
Piccoloのソロは一回生が吹いていましたね。これからが楽しみです。(^^)
演奏会のあとは、指揮をしてくれた若林先生と、ソリストで客演されたEuphonium奏者の外囿さん、作曲家の中橋君たちと中洲の屋台で遅くまで色々な話で盛り上がったのですが、残念ながら写真を撮り忘れてしまいました…
代わりに?
演奏会後のレセプションで「両手に花!」な写真を一枚。
左側がClarinetの権さん。右側がSaxophoneの大内さん。
二人とも三回生で、昨年の全国大会で「七五三」のソロを吹いてくれた子です。
来年度も龍大木管セクションの要として活躍してくれるはずです。(^^)