2010年04月
2010年04月17日
ブラスアンサンブル・ロゼのみなさんと

演奏会の後、初演して下さった皆さんと、記念撮影したかったのですが、リバスト・ブラスクインテットのみなさまは、後片付けで忙しそうでしたので、ひとまずロゼの皆さんと記念撮影。
右から、トランペットの近藤万里子さん。
トロンボーンの照喜名有希子さん。ご主人がユーフォニアム奏者で、今年度のバンドジャーナルのワンポイントレッスンを担当されていますね。
そしてチューバの加藤日名子さん。
私を挟んで、ホルンの杉浦美紀さん。
そして一番左が、トランペットの稲垣路子さん。一昨年の日本管打楽器コンクール、昨年の日本音楽コンクールで、それぞれ1位と言う快挙を成し遂げた素晴らしいプレイヤーです。
今回演奏して頂いた私の作品も、素敵な演奏をして頂き、とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。
で実は、同じプログラムで、22日に名古屋でも演奏会をします。
守山文化小劇場にて19:00開演です。
私の新作以外にも、素敵な、そして「楽しい」作品が満載ですので、みなさんぜひお越し下さいね。
詳しくは、
http://brassrose5.com/rivst2010/rivstjointconcert2010.html
をご覧下さい。
2010年04月07日
CONCERTO(栃本浩規)

CONCERTO(2010年)
[TOKND-0911]
NHK交響楽団トランペット奏者の栃本浩規さんと、飛騨高山ヴィルトーゾオーケストラのみなさんの演奏で、私の「トランペットと管弦楽の為の協奏曲」(Op.100)と言う作品が収録されています。
他には、テレマンの協奏曲、Plog, Turrin. Clarke, Brandtの小品。
あと、ボーナストラックに私がオーケストラに編曲した、山下笛郎さんの「飛騨山娘」も収録されています。
私の協奏曲と「飛騨山娘」は、2009年3月の演奏会でのライブ録音。
今まで、私の作品が収録されているCDを30以上紹介して来ましたが、いずれも吹奏楽の作品、または管楽器の為のアンサンブル作品。そう言う意味で、協奏曲と言うスタイルを取っているものの、管弦楽の為の作品が収録されたこのCDは私にとって本当に特別なアルバム。
演奏も、コンサートマスターの荒井英治さんをはじめ、東京のオーケストラで活躍する名手ばかりを集めたドリームオーケストラ。こんな素晴らしい音楽家たちに、作品を演奏してもらえ、CDにして世に送り出してもらえた事に、本当に心から感謝しています。
CDのプログラムノートを補足する形で聴き所を紹介すると…
1楽章。
クラリネット(佐藤路世さん:都響)のソロに始まって、フルート(斉藤和志さん:東フィル)、オーボエ(松岡裕雅さん:日フィル)、バスーン(森純一さん:東フィル)のソロが受け継がれた後、独奏トランペットが登場し華やかにファンファーレを演奏します。独奏トランペットに負けじと要所要所で木管楽器のソロが活躍するのは私ならでは?(笑)特に序奏と第二主題のフルートソロは、私がフルートの為に書いたメロディーの中では「大仏と鹿」や「三角の山」と並ぶお気に入りのメロディーですが、和志さんも本番は会心の出来だったようで神懸かり的&鳥肌ものの素晴らしい演奏ですので、和志さんファンはもちろんのこと、フルートファンの方にも聴いて頂けると嬉しいです。ドラマチックかつロマンチックな独奏トランペットは、バックのC管で演奏しています。
2楽章。
独奏トランペットは、フリューゲルホルン(バック)に持ち替え、暖かい音色がとても素敵です。この楽章も木管楽器のソロがフリューゲルホルンのメロディーに応える形で活躍するのですが、ちょうど曲の真ん中では、独奏ヴァイオリンとのデュエットがあります。これは浩規さんと奥様でヴァイオリン奏者の三津子さんが「いつまでも、お互いを音楽家と尊敬し合えて、一緒にいるとお互いの笑顔が増える二人でありますように」と願って書いたのですが、実際には(第一ヴァイオリン二列目で演奏されていた)三津子さんと浩規さんの間にいらしたコンサートマスターの荒井英治さんが弾いていらっしゃいます。打ち上げの時に「まいったな〜」って感じでお話しされていました。(笑)
栃本夫妻の、ほのぼのした会話が聴こえて来そうな、暖かい演奏です。
3楽章。
独奏トランペットは、A管のピッコロトランペット(シルキー)に持ち替えます。栃本さんの得意なピッコロトランペットですが、実はフリューゲルから持ち替えて演奏するのは大変な事なんだそうです。そして、私も勘違いしていたのですが、バロック時代の(高次倍音を多用するスタイルで書かれた)トランペットのレパートリーを演奏する為に開発されたのが、ピッコロトランペットで実は現代の楽器です。一般的なトランペットより約1オクターブ高い倍音列を使用していて管の長さも約半分なのですが、あくまでも音色をバロックのスタイルを合わせるのが目的で、同じ高さの音ならば、普通のB管のトランペットで吹くのと同じくらい大変なんだそうです!そんな事を知らず、ガンガン高い音を書いてしまいましたが「ピッコロトランペットは高い音が出て当たり前!」とばかり、見事に演奏されています!バロック時代のナチュラルトランペットでは不可能なクロマチックなパッセージも4バルブの現代の楽器ならではの性能を活かして鮮やかに駆け抜けていますよ♪
もちろんオーケストラも大活躍。楽章のちょうど中間部に、独奏ピッコロトランペットの長いトリルのバックで、2本のホルンが超絶技巧を繰り広げますが、もう凄い凄い凄いです!!!その少し前にある本家フルートピッコロの可愛らしいソロも思わず笑顔になってしまう演奏です♪
そしてボーナストラックの「飛騨山娘」は、栃本さんの母校である岐阜県立斐太高等学校の音楽の先生をしていた山下笛郎さんが、飛騨出身の詩人である吉村比呂詩さんの詩に曲をつけた歌曲。飛騨で愛されている歌曲で1番から3番まであります。なので、1,3番はほぼ原曲通り、2番に相当する部分は、ややテンポを速めた3拍子に編奏したアレンジです。オリジナルが素敵な歌ですからね。これもオーケストラの魅力が存分に味わえる素敵な演奏です。
「吹奏楽しか聴いた事が無い」と言う人も、ぜひ聴いてみて下さいね♪
購入は、
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