2005年05月09日

シンタックスエラー(中橋愛生)

04444e52.jpg龍谷シンフォニックバンド、スプリングコンサートに出演して感じたこと、第七弾です。

3月に発売された私の作品「海辺の道」と一緒にCDに収録されている、中橋君の新作。2005年度の18禁課題曲に応募した作品だそうで、演奏審査の段階で東京佼成ウィンドオーケストラ、CD収録時に陸上自衛隊中央音楽隊に演奏されている物の、公開された演奏会で演奏されるのは、我らが龍谷シンフォニックバンドが初めて!こんな記念すべき演奏に、参加出来たのは大変嬉しかったです。親しい作曲家の新作を演奏するのは、学生の時以来かもしれません。
スコアは手元になく、フルートのパート譜しか持っていないのですが、彼の吹奏楽におけるオーケストレーションの特徴と言うべきなのでしょうか。並クラの音域が高い高い!(笑)私は二番フルートを吹いていたのですが、どう聴いても、私よりもはるかに高い音を吹いている。一番クラリネットを吹いていたメンバーのブログに、「家で練習していたら家族から苦情が来た」と書いてあったのですが、おそらくこの曲ではないかと睨んでいます。(^^;
現在では、クラリネットの楽器も奏法も発達して、演奏不可能という訳ではないのですが、相当訓練を積んだ人でないと、完璧に演奏するのは大変でしょうね。パート譜を見せて貰いましたが、二番フルートのパート譜よりかは間違いなく加線の数が多かったです。(*_*)
でも、彼には、アマチュアの要求に妥協することなく、これからも挑戦的な譜面を書いて貰いたいです。(笑)

で、フルートはと言うと、二番に関しては、「熱くなりすぎない」ことが要求される譜面でした。譜面にあるダイナミクスを数えてみると…
p●●●
mp●●
mf●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
f●●●●●●●●●
ff●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
fff●●●●
ffff●
と言う感じで、2ページのパート譜にfやffがとにかく数多く書かれていて、ついつい「燃えて」しまうのですが、二番フルートの音域は若干低めで、あまり勢いよく吹くと、音がひっくり返ってしまいます。しかも、後ろでは金管楽器が絶叫しているわけで、自分の音はほとんど聞こえません…
ただ、少し冷静になって、力を抜いて吹けば、指から伝わってくる振動で、自分の音が聞こえるようになってくる。これは意外な発見でした。部分的に、練習の必要なパッセージがありましたが、ひとまず吹くことに関しては、思っていたほど難しくはなく、譜面に数多く書かれているffに煽られて、自分を失わないのが一番重要であるように感じました。
ただ、アンサンブルはとにかくシビアで、合奏に一番時間をかけた曲は、間違いなくこの曲でした。いやはや、本当にたくさん練習しましたよ。

その他、印象に残ったのが、二拍三連と付点八分音符二つと八分音符によるシンコペーションの吹き分けです。
これに、小太鼓の一拍三連と十六分音符が重なってくるので、ずれたらバレバレの「課題」です。
譜例を作りたかったのですが、スキルが…

練習に小太鼓が入っていないときは、これをちゃんと吹き分けられているのか、まるで自信がありませんでした。
気になったので、具体的に、時間的にはどのくらいの比率なのか、ちょっと計算してみました。

テンポは四分音符=126と指定されているので、
二拍三連内の四分音符は0.317秒、
付点八分音符は0.357秒、
八分音符は0.238秒…

有効数字を3桁にしているので、誤差はあるでしょうけれど、三連符の四分音符と付点八分音符の長さの差は0.04秒…
この長さの差を、バンド全員で吹き分けるわけです。なんてシビアな課題。さすがは課題曲のために書かれた曲です。(笑)

ismusic at 01:23│Comments(0)TrackBack(0)音楽の話 

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