2010年10月31日

士業ネット研究会日記22.10.27

今回の士業ネット研究会は、公認会計士で税理士の高橋秀和先生にご講演いただきました。

千葉県柏市にある、「高橋公認会計士・税理士事務所」の所長さんです。

 

テーマは「非上場株式の評価について」。

 

株式の評価には3つの考え方、アプローチがあるとのことでした。

 

・貸借対象表の純資産に着目した「ネットアセット・アプローチ」


株式の価値は自己資本である会社の資産から負債を差し引いた価値と考えると、納得の行く考えたです。

 

・その会社が将来獲得すると予想される利益やキャッシュフローに着目した「インカム・アプローチ」

 

株式を購入する立場からすると、その会社が将来どの程度のキャッシュフローを獲得できるのかが大切なのでこれも納得がいきます。

 

・上場株式の市場などでどのように評価されているかに着目した「マーケットアプローチ」


同業他社の類似取引事例などを参考にしますので、これも株式評価としては納得性が高い。

 

「一物多価」がキーワードとのことでした。

普通、価格は「一物一価」。売り手と買い手が取引した価格は一つです。


しかし、価値は「一物多価」。評価する目的や評価者の立場などの条件により、評価の結果は異なります。

 

評価者は、評価の目的や立場などその時のシチュエーションにより、3つのアプローチの中から合理的なアプローチを選択して評価を行います。

 

パナソニックが三洋電機を買収した事例で説明がありました。


TOB(
株式公開買付)の買付価格の案をパナソニックとして決定する参考として、次の価格が、パナソニックが822日に関東財務局に提出した「公開買付届出書」に記述されています。

 

パナソニックが評価を依頼した野村證券によれば、三洋電気の1株当たりの株式価値は「市場株価平均法」で112円〜138円、「類似会社比較法」で46円〜85円、「DCF法」で113円〜233円となっています。


この3つの価値をパナソニックの取締役会が参考情報として確認して、最終的に取締役会決議で公開買付価格を決定しています。

 

この事例で考えると「類似会社比較法」はあまり意味がないのではと思ってしまいます。

 

 

同じ同業の上場企業であっても、収益力に差があれば当然株価は違ってきます。三洋電機の株価も低いのですが、同業の上場企業はもっと低くその半分くらいです。上場企業といっても、いろいろとあるということでしょうか。


非常に分かりやすい講演で、勉強になりました。高橋先生ありがとうございました。



iso_hiramatsu at 16:39コメント(0)トラックバック(0) 
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プロフィール

平松 徹
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