2010年12月11日

士業ネット研究会日記「成年後見制度」22.11.26

少し前になりますが、11月26日の士業ネット研究会のご報告です。

 

行政書士の関谷一和先生に「超高齢化社会におけるリスクヘッジとしての成年後見制度」でご講演いいただきました。

 成年後見制度ってご存知ですか?

「成年被後見人」とは、「精神上の障害によって事理を弁識する能力を欠く常況にある者」と民法7条で定義されています。

 問題なのは、成年被後見人になると「事理が弁識できない」わけですから、的確な判断ができない。そうすると、財産管理などもうまくできなくなり、生活すること自体なども難しくなることです。

 そこで登場するのが「成年後見人」です。

 成年後見人とは、「任意後見契約に基づき、もしくは、家庭裁判所の決定によって、成年被後見人となった者がする法律行為の法定代理人となった者」です。

 
法律行為を代理でできる人なのですね。

 講義の中で、関谷先生より、次のようなお話しがありました。
 
 
成年被後見人に自分がなるおそれがあると感じている場合・・・

 1.あらかじめサポーターとしての「成年後見人」を予約しておく。特に、「支援を望むこと、望まないことをあらかじめ明確にしておく」。

 2.判断力が低下してきたら、家庭裁判所に「任意後見監督人の選任申し立て」をする。

 任意後見監督人とは成年後見人が適切なサポートをしているかどうかチェックする人です。

 
成年後見人に自分自身がなる場合・・・。
 1
.自分が行っている後見人活動が法的な正当性を持っているかどうか不安になるというリスクがあります。これには家庭裁判所と緊密な連絡を取り、状況について確認しておくことが大切とのこと。

 2
.現場で負っている職務責任以上の行為を求められることも心配されます。
 
その場合は、「社会通念に従い」事務管理の法理(民法697条以下)によって粛々と事務をおこなうこと。

 これも日ごろから、民生委員の方や役所の介護支援課の方たちとの連絡を良くとっておく。
 
例えば徘徊でどこにいるのか分からなくなった時など、探していただけることにもなります。

 レジュメの最後にあります。

「私的自治を過度に進めすぎた個人主義化=原子化の弊害を是正する最良の代替物は、セーフティネットとしての人間関係(家族を超えたコミュニティー・ネットワークなど)である。」

 身心が万全の時は良くても、体や精神が弱ったり、またいざという時のセーフティネットは大切ですね。

 今回は、成年後見人として実際に頑張っていらっしゃる経験の中での関谷先生のご講演でした。

 それだけにとても迫力がありました。
 
 
関谷先生ありがとうございました。



iso_hiramatsu at 15:05コメント(0)トラックバック(0) 
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プロフィール

平松 徹
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