2010年12月23日
23年4月1日から実施される、経営審査事項の改正のポイント
国土交通省から22年10月15日に「経営事項審査の審査基準の改正等について」が出ました。
重要と思われるところは、3つ。
1つ目は、「完成工事高の評点テーブルの上方修正」
『「建設投資の建設投資の減少により平均点が低下している完工高(X1 点)及び元請完工高(Z2 点)について、今年度の建設投資見込額のもとで平均点が制度設計時の平均点700 点となるよう評点テーブルを補正し、全体としてバランスのとれた評価を行うとともに、適切な入札機会を確保する。
この措置により、完工高(X1 点)は平均点で約12点の上昇、元請完工高(Z2 点)は平均点で約91点の上昇となる。』
●来年23年4月1日から完成工事高が12点、元請完工高が91点、評点アップになります。これはかなり大きいですね。
2つ目は 社会性等(W点)の評価項目の追加のところで
① 建設機械の保有状況
『地域防災への備えの観点から、建設機械抵当法に規定する「建設機械」のうち、災害時に使用される代表的な建設機械( ショベル系掘削機、ブルドーザー及びトラクターショベル)について、所有台数に応じて加点評価を行う。(1台につき1点、最高15点)
なお、建設機械のリースが増えてきている現状を踏まえ、経審の有効期間(1年7ヶ月)中の使用期間が定められているリースについても、同様に取り扱う。』
●ショベル系掘削機、ブルドーザー及びトラクターショベルを持っているところは1台1点です。点数的には大きくありませんが、加点されることは少しでも有利です。リースで借りているものもOKです。
3つ目は 社会性等(W点)の評価項目の追加のところで
② I S O の取得状況
『多くの都道府県等が発注者別評価点で評価しているISO9001 及びISO14001の取得状況について、受発注者双方の事務の重複・負担の軽減を図るため、経審の評価項目に追加する。(片方で5点、両方で10点)』
●今までは経営事項審査にはISOの取得は点数になりませんでした。
ただ、各都道府県での独自の点数(主観点といいます)には入っているところがほとんどでした。
それを経営事項審査の方にも入れるということです。
5点ですから、それなりの点数です。各都道府県でこの結果を受けてどのようにするか。
ダブルカウントをするのか、主観点からは外すのか、注目されます。M(_ _)m