2011年01月27日

田舎力の2番目は「ものづくり力」

「田舎力ヒト・夢・カネが集まる5つの法則」(金丸弘美著 NHK出版生活人新書)

からの2回目です。

 

「ものづくり力」が田舎力を生かす2つめの力です。

 

この本で取り上げている成功事例は、やはり「食」についてのものづくりです。

 

「農家レストラン」という今注目されている業態があります。

 

大分県日田市にある「木の花ガルテン」がそのはしり。

 

創業は1990年、年間16万人が訪れる。計8店で、市場出荷、加工品製造販売、キノコ販売なども併せて、売上高が56億円。

所属加盟する農家でも年収1000万円クラスが100戸も生まれたといいます。

 

「それを実現したのは、農家が農業生産だけではなく、自ら加工から販売、サービスまで一貫して行って、付加価値を高めてきたことである。山間地にふさわしい農産物を少量多品目でつくり、バラエティー豊かな食材を使い、多彩なレストランメニュー、加工品を生み出した。」p70

 

農業は儲からない???

金丸さんはそうではないといいます。

 

地域でとれる野菜や果物に付加価値をつけるにはどのようにしたらよいのか。イチゴを例にとって書かれています。

 

「スーパーで例えば1パック400円のイチゴ。・・・農家の手取り分はせいぜい130円程度だろう。農家では、イチゴを栽培し、摘み取り、ABCとランク分けをして、それをパックに詰めてまず地元の農協(市町村・地域単位の農協)に出荷する。それが経済連や全農(都道府県単位)を通して集荷され、そこから各地の卸売市場へ出荷される。そこでセリにかけられ、スーパーなどの小売店に並ぶ。その間に何重にもマージンが加算される。スーパーだけでも取り分は30%くらいになる。」p69

 

「イチゴを農家が自ら運営する直売所で販売すれば、400円のイチゴは直売所の販売手数料を1520%を引かれるだけで、手取りは、340円から380円となる。それを、イチゴのムース、イチゴ大福などにして直営店やレストランなどで販売すれば、さらに大きな付加価値が生まれる。そして、それらの活動に地域の人たちが関われば、地域の経済を活性化することもできる。

農家と連携した直売所と直営レストランというビジネスモデルは、画期的であると同時に、非常に理にかなった仕組みだったのである。」p69

 

「この花ガルテン」は建物はもちろんのこと、販売している加工品のパッケージ、また、生産から販売までの仕組みまで含めて全体としてデザインがうまくされています。

 

地域特性を生かしたものづくりをし、付加価値をつけ消費者に提供する。地域農業が自立する秘訣がそこにあるようです。

 

2章のまとめとして次のようにあります。

・地域の特性にあった者を栽培し、加工する。

・地域の環境や豊かさを大切にする。

・国内外の視察で得た学びを地域特性に合うようアレンジする。

・商品開発には、食感度の高い女性を巻き込む。 P82

 

このあたり、詳しくは本を読んでいただければと思います。

 



iso_hiramatsu at 10:44コメント(0)トラックバック(0) 
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プロフィール

平松 徹
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