2020年06月13日
国民政策公庫の融資をスムーズに受けるには。( `ー´)ノ
今回のコロナ騒ぎによる、政府の金融政策について書きます。
今回非常に借りやすい状況にあるのに、借りれない人が結構出ているようです。
それはやはり基本を押さえていないということです。
1.融資の三原則
1)オーバーローンでないこと
一般的な融資の枠組みとしては、月商の3ヶ月までが借入限度額です。
例えば月1,000万円の売り上げであれば、3,000万円が融資枠になり、すでに1,000万円あれば残りの2,000万円が融資可能枠になります。
今回のコロ禍による特別な制度でも、原則はこの金額です。
2)2期連続赤字だとなかなか借り入れが難しい
2期連続赤字であれば、そもそも返済は難しい。
やはり返済は必須です。
3)要求し過ぎはダメ
「融資額」、「返済期間」、「据置期間」の3つが判断材料です。
「融資額」はやはり相応の金額でないといけません。
そして大事な事は、その金額がなぜ必要なのかということ。
日本政策金融公庫は、事業に融資します。
会社に融資するのではなく、その会社がどのような事業をしていて、そこに資金が必要だから融資します。
返済期間はもともと運転資金15年、設備資金20年が限度です。
融資を早く通してもらいたいのであれば、それを短めにすることも考えたらと思います。
「据置期間」も重要です。
利息のみを返すのが「据え置き期間」ですが、一般的には5年が限度です。
しかし今回それよりも短くても3年とで申込めば、審査も早くなる可能性が高い。
2.事業計画書が大切
やはり事業計画書が大切になります。
どの様なビジネスモデルなのか、強みをどのように生かしているか、弱みをどのように克服しているか、資金はどのように使おうとしているのか、収益性はどうか???
それらがポイントです。
3.面談は必須です
手順として必要書類を揃えて送ります。
それに対して公庫の方から電話が来て、それが電話での面談にもなりますし、その後面接に赴くことにもなります。
いずれにしても面談は必須です。
4.書類不備が一番いけない
必要書類について、応募要項で明確になっているのに、それが揃っていないのは何らかの理由があるということで、問題になります。
改めて信用調査にかけられる事も多いようです。
例えば自己破産をしても10年経てばブラックでなくなります。
そして、自己破産していても、事業にお金が必要になれば、やはり借りざるをえません。
当然、信用調査のネットワークの中でブラックリストには載っています。
しかし質問されなければ、あえてそれを言う必要はありません。
聞かれたら答える。嘘を言ってはダメです。
5.融資額は自己資金の5倍が基本
融資額は自己資金の5倍が限度です。
事業の為にお金を貯めて、大事なそのお金をもとに5倍まで融資をしてくれる、そう考えて融資希望を出す。
6.とりあえず借りておくはダメ
とりあえず借りておこう…はダメです。
どのようなビジネスでどのように資金が必要でということを明確にして、だから融資額はいくらと明確にする。
こ゚のコロナ禍、第二波が多分来ます。
インフルエンザの季節に来る可能性は高いので、冬と考えられます。
その時にまだワクチンは行き渡っていません。
そのような中でビジネスはその第二波で、一気に逆風になります。
そのときには間違いなく相応の資金が必要です。
事業計画の中にその資金を入れておくのは、リスクマネジメントとして当然です。
だから、ある程度の余裕を持った希望額で融資をお願いする。
7.「資金繰り表」「資金使途表」「返済表」を準備しましょう
「資金繰り表」を用意することは大切です。
「資金繰り表」があればどのように返済するかの基礎資料にもなります。
「資金使途表」も必要です。
なぜこの金額が必要なのか、どのように使うのかとの明細表です。
返済方法についての明確な文章もあったほうがいい。「返済表」です。
融資は返済があって初めて成立すること、改めて確認したいですね。
以上どのようにしたら国民政策公庫の融資をすんなり受けられるかの方法でした。(^O^)/