科学
2020年01月11日
「最近、注目を集めているものに長寿遺伝子、あるいは若返り遺伝子というものがあります。
ヒトの場合、現在までに7種類の長寿遺伝子が判明していますが、そのひとつが、「サーチュイン遺伝子(サーツー遺伝子)」の名称で知られているもので、この遺伝子はマサチューセッツエ科大学のレオナルド・ガレンテ教授たちのグループによって発見されました。
サーチュイン遺伝子は、酵母菌からヒトに至るまで存在しています。
この遺伝子はさまざまな働きを担っていますが、老化を早めたり、発がんを促す原因となる活性酸素の発生を抑えたり、発生した活性酸素を無毒化したりする働きがあるといわれています。
サーチュイン遺伝子は、すべての人間が持っています。
にもかかわらず、同じ年齢であっても若々しく見える人と老けて見える人がいるのは、結局、この遺伝子がオンになっているか、オフのままなのかの違いです。
通常、サーチュイン遺伝子はオフの状態ですが、これをオンにできる人が若々しさを保ち、長生きする可能性が高くなります。
しかも、この遺伝子は、日常の生活習慣や心がけによってオンにできることが研究によって明らかにされています。
そのひとつが、カロリー制限です。
一般的にいって私たちが1日に必要とされるカロリー量は、成人男性で約2,500キロカロリー、成人女性で約2,000キロカロリーといわれていますが、これを70%に抑えることで、サーチュイン遺伝子のスイッチがオンになるといいます。
日本では昔から「腹八分目」が健康にいいといわれてきましたが、摂取カロリを70%に制限するというのは、まさに腹八分目(10%の違いはありますが)であり、それが長寿遺伝子にスイッチを入れることにつながっていたとは驚きです。
老化や寿命は遺伝だから仕方がないと思っている人もいるかもしれませんが、同じ遺伝子を持っている一卵性双生児を長年、追跡調査した結果、老化と遺伝的要因の関係性は意外と低いことが明らかになりました。
遺伝の影響は25%で、75%は生活習慣などの生活要因が影響しているということです。」(同書p198~200)
食べすぎは一つも良いことがありません。
というより、腹八分目に抑えることが大切とのこと。
腹八分目が若さを保つ秘訣であり、さらにがん予防にもなる。
心したいですね。( `ー´)ノ
2020年01月03日
人生を良く生きるには、遺伝子をうまくマネジメントすることが必要です。
遺伝子学権威である、筑波大学名誉教授の村上和雄先生によれば、「人生をよくするのは良い遺伝子をオンにすれば良い…」とのこと。
遺伝子はけっこう誤解されていて、遺伝子でかなりの人生の部分が決まっていると思われがちですが、そんなことはない。
村上先生は、「遺伝子宿命論」は間違っているとおっしゃっています。
村上先生の「スイッチ・オンの生き方(遺伝子が目覚めれば、人生が変わる。)致知出版社刊」に次のようにあります。
「9.遺伝子宿命論のあやまり」
「いかなる病気も最終的には遺伝子が関与しています。
しかしだからといって、親からの遺伝という宿命論から病気をとらえるのは、正しくありません。
糖尿病家系の親から糖尿病の遺伝情報を持った子供が生まれやすいのは仕方がありませんが、糖尿病になるのは遺伝だけが原因ではなく、親子で生活環境が似ているから、あるいは考え方が似ているから、同じように糖尿病の遺伝子がオンになったと解釈するほうが妥当です。
したがって、生活環境や考え方を変えて病気の遺伝子がオンにならないようにすれば、十分に避けることができるのです。」(P54)
遺伝子は、人生を生きていくときの設計図ですが、それはかなりコントロール、マネジメントできる。
人生は自分次第で良くも悪くもなるということです。
とても元気が出ます。( `ー´)ノ
2019年08月04日
このような思考や行動が、遺伝子の目覚めを促す大きな要因になる。」
筑波大名誉教授、村上和雄先生の「望みはかなう、きっとよくなる(海竜社刊)」からです。
「日々の訓練により、それに関する遺伝子がオンになり、その運動に必要な筋肉が作られ、記録が伸びたり、パフォーマンスが向上したりする。多くの遺伝子は、心がけによって目を覚ます。
明確な目標を持ち、決してあきらめず、どんな極限状態でもこころをしつかり持っていれば、眠っていた遺伝子がオンになる。
「心がけ」がやはり大切。
「感動、興奮、喜び、感謝、愛情、信念、スピリチュアルな感情(祈りや瞑想など)」が大切で、「ショツク、不安、恐怖、怒り、恨み、ねたみ」は人生をダメにしてしまう。
伸びる人とは、眠っている遺伝子を目覚めさせることがうまい人、伸びない人は、それが上手ではない人ということになる。
最近、注目を集めているものに長寿遺伝子あるいは若返り遺伝子というものがある。
ヒトの場合、現在までに7種類の長寿遺伝子が判明しているが、そのひとつが、「サーチュイン遺伝子(サーツー遺伝子)」で、老化を早めたり、発がんを促す原因となる活性酸素の発生を抑えたり、発生した活性酸素を無毒化したりする働きがあるといわれている。サーチュイン遺伝子はすべての人間が持っているにもかかわらず、同じ年齢であっても若々しく見える人と老けて見える人がいるのは、結局、この遺伝子がオンになっているか、オフのままなのかの違い。
通常サーチュイン遺伝子はオフの状態だが、これをオンにできる人が若々しさを保ち、長生きする可能性が高くなる。」
とても面白い内容でした。
2019年07月23日
社員の「ストレスチェック」について労働安全衛生法で強制されたり、ストレスは良くない印象仕切りです。
しかし、「良いストレス」はないといけないし、「悪いストレス」は病気の原因にもなってしまう。
適度なストレスが大切なのですが、それ以上に前向きなストレスもあります。
村上和雄先生の「望みはかなう、きっとよくなる」に次のようにあります。
「ポジティブな因子は、陽性ストレスといい換えることができますが、感動、興奮、喜び、感謝、愛情、信念、スピリチュアルな感情(祈りや瞑想など)などの陽性ストレスが、いい遺伝子のスイッチをオン(悪い遺伝子のスイッチをオフ)にすると考えています。
それに対して、ショツク、不安、恐怖、怒り、恨み、ねたみなどの陰性ストレスが、悪い遺伝子のスイッチをオン(いい遺伝子のスイッチをオフ)にします。
陽性ストレスは「陽気なこころ」、陰性ストレスは「陰気なこころ」といえば、一層わかりやすいかもしれません。」(p51)
前向きな心は、「ポジティブな因子」で「陽性ストレス」、後ろ向きな心、陰鬱な気持ちは「ネガティブ因子」で「陰性ストレス」。
「感動、興奮、喜び、感謝、愛情、信念、スピリチュアルな感情(祈りや瞑想など)」が大切で、「ショツク、不安、恐怖、怒り、恨み、ねたみ」は人生をダメにしてしまう。
と言いながら、「陰性ストレス」は毎日のようにやってきます。
それを鎮めるのが、「スピリチュアルな感情(祈りや瞑想など)」です。
何事にも感謝といろいろな宗教で言います。
心を180度反転させて、悪いことに感謝できることが、最高の心持です。
ぜひそうありたいですね。
再度、村上和雄先生の本から。
「伸びる人とは、眠つている遺伝子を目覚めさせることがうまい人、伸びない人は、それが上手ではない人ということになります。」(同書p47)
2019年07月22日
遺伝子学の大家で、ノーベル賞クラスの科学者の先生です。
今、村上先生の「望みはかなう、きっとよくなる」(海竜社刊)という本を読んでいます。
かなり元気が出る本です。
「子どものころから具体的な目標を持ってきた人は、その願望を実現させる確率が高くなります。
オリッピックに出る夢や金メダルを取る願望を持っている人は、常にそのことを考えて人生を送っているため、知らず知らずのうちに目的に近づくための行動をとっています。」(p44)
この言葉デル・カーネギーやナポレオン・ヒルなど著名な思想家からも良く聞かれました。
前から、私にはとてもなじんだ考え方、価値観でした。
それを村上先生は、遺伝子レベル、ゲノムレベルで解き明かします。
「このような思考や行動が、遺伝子の目覚めを促す大ぎな要因になりえます。
さらに日々の訓練により、それに関する遺伝子がオンになり、その運動に必要な筋肉が作られ、記録が伸びたり、パフォーマンスが向上したりするのです。」(p44)
遺伝子にはさまざまあり、それをスイッチオンにするかスイッチオフのままにしておくのかの違いといいます。
「それは眠っていた遺伝子が目覚めた結果です。
天才と凡人では、遺伝子そのものに差があると思われているかもしれませんが、ゲノムレベルでの差は0.5%もありません。
通常は眠っている遺伝子を目覚めさせることができるかどうかが、天才と凡人を分ける要因です。」(p44)
そして・・・。
「多くの遺伝子は、心がけによって目を覚まします。
明確な目標を持ち、決してあきらめず、どんな極限状態でもこころをしつかり持っていれば、眠っていた遺伝子がオンになるはずです。」(p45)
「心がけ」がやはり大切です。
良い心がけとは、積極的な発想や前向きに生きること。
これもナポレオンヒルの「成功哲学」によく登場しました。
村上先生の本、本当に面白です。
というより、元気が出ます。
またご報告します。( `ー´)ノ
2019年03月09日
白血病の話になり、いろいろと教えていただきました。
骨の中に骨髄があり、そこで血液が作られる。
白血球、赤血球、血小板、これを「3成分」というのだそうです。
それぞれ「3成分」が「産生」する。
生れて段々成熟していく。
それは骨髄の中での話だが、その未熟な「3成分」が骨髄の中からあふれて血液に流れ込むと、白血病ということで、血液がおかしくなるとのことでした。
白血病は今では死に至る病でなく、十分に治ることが多い。
血液を全く入れ替える。だから血液型が代わることもあるのだそうです。
僕は大学生の頃、血液型人間学に凝っていて、血液型によって性格がかなり影響することにとても興味を持ちました。
当時、一橋大学の南博先生の書かれた河童ブックス「初歩心理学」を一生懸命読みました。
徳川家康はA型、豊臣秀吉はO型、織田信長はB型・・・。
A型はO型にもB型にも勝つ。
だから徳川家康が最後に天下を取ったのは当然…、ということでした。
その話で、チョッと盛り上がりました。
その先生は、とてもやさしくて、本当に思いやりがあり、院内はいつも満員です。
常盤平駅前クリニックの原田智浩先生です。
原田先生、いつもありがとうございます。m(__)m