2007年07月

2007年07月08日

いつ、どこまで行くか

品質方針、すなわち進むべき道が決まったら、いつ、どこまで行くかを決めましょう。

自分の足で頂上まで3日かかるなら1日目の山小屋、2日目の山小屋は大体決まるはずです。
日数が決まれば持っていく食料も装備も大体決まります。
朝何時に出発し、お昼はどこで食べ、小屋には何時に着かねばならないかも大体決まります。

いつ、どこまで行くのかをはっきりさせると行動することができます。
いつまでに何をする。それさえ分かれば人は動けるのです。
品質方針を品質目標に落とし込んでも動けない時は、落とし込みが足らないのではないでしょうか?
その時は品質目標を更に落とし込みます。
品質目標→部門品質目標→○○課品質目標→○○係品質目標→○○さん品質目標

↑こんな手順を踏めというのではありません。
手段は何でも構いません。一人一人が動きやすい目標を持てればOKです。

こうして一人一人がいつまでに何をすればいいかを明確にすれば、後は実際に動くだけです。

経営者のコミットメントや品質方針に比べて、随分具体的になったはずです。



***例***
「利益率を昨年比120%に上げる」という目標を営業部で立てたとします。
ところが利益率は実際のところ原料価格でほぼ決まっており、為替の変動に大きく左右されるという場合、この目標で動けるでしょうか?
営業部では販売実績を上げることはできても利益率を上げることは出来ません。

どんなに頑張っても目標が達成できなかったり、逆に何の努力もせずに目標を達成しちゃうかも知れません。すべては為替の動向に左右されるのですから。

動ける目標でないとモチベーションは上がりません。


身体が資本

先週はISO9001の審査でほぼ潰れました。
梅雨時ですが大した雨にも降られずに済みましたが、その分暑くて汗だくの審査となりました。僕は暑いのが苦手なんです。
来週は審査員研修、翌週はISO22000のコンサルがあるのですが、暑くてすでに夏バテしそうです。
しかし審査員もコンサルも身体が資本。これくらいの厚さで夏バテしてる訳にはいきません。
体力作りに朝ジョギングでも始めましょうかね。


isocs9001 at 18:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!お知らせ 

2007年07月01日

どの道を行くか

経営者のコミットメントで熱く語った「こういう会社にしたい!」という思い。
それを実現する方法は一つではありません。
山頂への登山道がいくつもあるように、会社経営の道もたくさんあります。

経営者のコミットメントが目指すべき山頂を示すのに対し、
品質方針は進むべき道を示すものと言えるでしょう。
進むべき道は全員に伝達し、間違った道を進まないように時々見直します。

規格の細かい要求についてはまた別の機会に解説するとして、大雑把に、こんな風に捉えておけばいいでしょう。
規格の細部に振り回されると、かえって変な道に入り込んでしまいます。