「第12回 ちょっ蔵 新酒を祝う会」を平成30年4月29日(祝)に開催いたします。報告は30年祝う会カテゴリ記事をご覧ください。

「ひやおろし」とはなんぞや?

めっきり涼しい朝晩になりましたねえ…
あと10日で…そう、来る9月23日は秋分の日…日本が海の幸、山の幸に溢れる秋は日本酒が最も旨い季節…そう、秋の到来なのですね。
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《秋の肴と言えばコレ》
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《カサマノマサカニホンイチトイウクリモドウゾ》

そんな秋の旨い酒の肴にぴったりな、この時期の旨い日本酒は、皆さんご存知の「ひやおろし」なのですが、何を隠そうっ!

これから瓶詰される

当蔵の酒はすべてっ!

そんな「ひやおろし」

なんですよっ!
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えっ?
なんでっ?
なにいってんの?
いつも、ひやおろしって書いてないじゃん!

と、言われる方々いらっしゃるかもしれませんが、ワタクシ、磯が、若かりし頃から蔵人の大先輩達に教わった「ひやおろし」の定義は
「秋口のひんやりとしはじめた空気の中、貯蔵タンクより卸され出荷される酒」
ですから、当蔵の製品で言うと「大吟醸」、「吟醸」、「生酒」、それから「純米 山田錦」とラベルに書いてある製品等、新酒を瓶詰し冷蔵貯蔵している製品以外は、すべてタンクに貯蔵、一定期間貯蔵熟成させてから出荷してるので…そう、これから壜詰する製品は全部「ひやおろし」になるのですね。

それから、そんな「ひやおろし」の定義の真偽は置いといたとしても…今頃になって「ひやおろし」とか「秋あがり」なんて言っていると「今頃何を悠長に言ってるんだ!」と言われそうな昨今の秋の日本酒戦線。
早いところなんか、お盆明けには「ひやおろし」の売り込みしてますからねえ…

しかし、これも、ワタクシ思うのですが…最近なんて、9月上旬まで真夏日が続いたりする訳ですから…そんなに早く「ひやおろし」を瓶詰してはイカンと思うのですが…みなさん、如何ですかねえ…?
もう、酒造組合で「ひやおろしと書くなら9月以降の壜詰、10月1日以降の出荷に限る」とか決めた方が良いと思うんですがねえ…どうなんでしょねえ?最近の日本酒の季節感とやらは…

と、言う事で、ワタクシの愚痴はともかく、そんな当蔵の「ひやおろしの中のひやおろし」ともいうべき…今年の

稲里 純米 熟成出荷が、そろそろ旬を向かえます。

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静かに熟成を重ねた「幽玄」な味わい。
燗酒は勿論、冷たくしないでお楽しみ頂きたい食中酒です。

近年は好評につき…と、いうか「真夏でも旨い燗酒飲みたいっ!」と、言う燗酒ファンのために年間通して定番出荷されております「稲里 純米 熟成出荷」ではありますが、やはり、新しいブレンド酒に移り変わる、この時期に呑むのが醍醐味と言わざるを得ませんねえ。

『稲里 純米 熟成出荷』
定番出荷
原材料/米(国産)・米麹(国産米)
原料米/ひたち錦・山田錦・吟のさと・五百万石等(出荷時の熟成度合いによって数種類の清酒のブレンドとなります)
精米歩合/55~65%(出荷時の熟成度合いによって数種類の清酒のブレンドとなる場合がございます)
アルコール分/16度 
価格/1800ml・3,000円(税別)、720ml・1,500円(税別)

果報は寝かせて待て!

「稲里 純米 熟成出荷」は、春に搾った新酒を酒蔵の中で静かに、あえて常温で長期間寝かせ、貯蔵熟成管理にも手塩をかけたお酒です。
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しかし「ただ熟成させました」というだけではあまりにも能がございません。
私達も「こだわりでなく味をお求め頂く」をモットーとしているプロの酒造家の端くれ、皆様には、当蔵醸造部、酒造りの最高責任者「常陸杜氏 石川博之」によります数種類の原料米、精米歩合、貯蔵日数の異なる原酒を絶妙にブレンド、「いきすぎない熟成感」をテーマに「毎年変わらぬ、磯蔵ならではの熟成酒の味わい」をお楽しみ頂きますよう努力を重ねました。
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食事と共にお楽しみ頂く食中酒に最適

時が育んでくれた、熟成酒ならでは、角が取れ、まるみの出た芳醇な旨味をどっしりとお楽しみいただきたく、アルコール度数も飲み応え重視の16度。
けして、近年流行の「呑みやすい・すっきり」というお酒ではございませんが、苦味・渋味・酸味のバランスが、食中酒としても良い仕事をいたします。
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できれば常温、または温かく燗酒でお楽しみください。(常温〜上燗がオススメ!)よりいっそうその奥深さをお楽しみ頂けると思います。
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じわじわ効いてくる玄人好みの職人技を四季折々、旬の味覚と共にじっくりとお楽しみください。

当蔵は、秋から冬、春から夏、そしてまた秋へと、日本特有の四季の移り変わりとともに生れ、成長する日本酒をきっかけに、自然の恵み豊かな日本の素晴らしさを是非、思い起こしていただきたいと考えます。
なぜなら、日本全国各地が海の幸、山の幸にあふれる秋は
酒が最も旨く飲める贅沢な時期 とも言えますから・・・

と、言う事で…

「つめたくしないでっ!」の

キャッチコピーでお馴染みの

秋の旨い酒の肴と相性バッチリ!

『稲里 純米 熟成出荷』を

ぜひご笑味くださいっ!
  

カテゴリー:旬の味・出荷情報│投稿:2018年09月13日 07:55

磯蔵酒造 社員募集!

この度、磯蔵酒造では一緒に「稲里」を造ってくれる仲間を募集致します。
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募集するのは、製品管理部門を担当していただく正社員 及びパートさん若干名で、原酒を調整し瓶に詰めるまでの作業や酒粕等を梱包する作業を主に担当していただきます。
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・ 正社員、パート、いずれも資格等は特に必要としませんが、正社員を希望される方は、普通免許を有する事は必須とします。
・ 年齢は18才〜30代前半位までを想定しており性別は問いません
・ 気力(やる気)・体力・根性のある方、そして日本酒を愛する方を優遇させていただきます。

社 員:月給20万円〜

パート:時給 900円〜

いずれも、経験、実績により優遇、昇級アリ


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ボタンひとつでモノが作れ、ボタンひとつで世界中からモノが届く昨今、地元の水と、地元で誰がどうやって作ったか分かる米を、自分たちが手作業で「米の味と香りのする日本酒らしい日本酒」にし、それをまずは地元で呑んでいただくと言う…そんな地元茨城に誇りをもてる、本物の地酒造りに携わってみませんか?
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と、言う事で「我こそは!」と言う方、そして「質問がある!」という方は
磯蔵酒造 蔵主 磯 宛にご連絡下さい。
電 話:0296−74−2002  
メール:info@isokura.jp
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「酒は人ありき…」な方のご連絡を、酒蔵一同、楽しみにお待ちしております。  
カテゴリー:蔵人一同│投稿:2018年08月24日 08:32

蒐集家の宿題

買物が苦手な私は、モノを集める習性は持ち合わせていないが、しかし、モノを捨てるのも苦手なので、身の回りは、高校生くらいからの本やレコード盤を始め、中には今やサイズ的に着れない衣類まで、かなりの数の「お気に入り」で溢れかえっている状況。
カミサンこそ、そう言う事を五月蝿く言う性格ではないが、ワタクシに何かあった際に「誰が片付けるのか?」を考えると、気が重くなる。

そんな先日、ワタクシが高校生の頃より遊んで頂いている、とてもファッショナブル(この言葉は彼のためにこそ有る!と断言しよう)で、個性的で、人間味あふれる友人(父と同世代だがあえて今回は友人と呼ばせていただき生意気を言おう)が、「骨董・新古美術・我楽多余市」と称し、長年集めた蒐集品の展覧会を開くというので、早速出かけて来た。

ギャラリーと称された雑居ビルの一室には、彼の80年近い人生を表わすかのように、彼が訪れた様々な場所、そして彼が関わったたくさんの人々、との思い出いっぱいな珍品の数々が処狭しと並んでいた。
魅力的な品々に「売るのか?」と訊けば、「欲しいと言うなら、その人間と話し、所蔵するに相応しいかどうかを判断する。値段は交渉次第だ。」と、恐ろしく高飛車な「我楽多余市」だ。

そんな展覧会で彼は、訪れた客に蒐集品にまつわる四方山話を嬉しそうに話し、時には客が差し入れる酒(彼は街で無類の呑んベエで知られている)を、待ってましたとばかりに、用意してあった(笑)ぐい呑みで、人生の機微を肴に一杯やりながら、そこにいた「友人を友人に紹介し友人にする事」を、心から楽しんでいるようだった。

そして、しばらくして気づいたのだが…しまいには「これはあんたに似合うな」とか「これはあそこに置いて欲しいな」とか言いながら、蒐集品の嫁ぎ先を強制的に決め、無料配布しはじめ…いや、そのほうが多いのではなかろうか!?

そうかっ!こういう身の回りの整理の仕方(彼はまだまだ元気ですが)があったのかっ!
カッコイイ男はどこまでカッコイインダ?!

と、心底感心したので…久しぶりに仕事とは関係ない長文を書いてみました。

因にワタクシは「お前は人と盃を交わしてばかりだからな」と、随分と時代のある「盃洗」と、そして「浅草の窖に似合うぞ」と木彫りの「恵比寿さん」をお預かりした。
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写真がその恵比寿さん。浅草は「日本酒文化専門店 窖」で皆様のお越しをお待ちしてくださっております。

私が長年お世話になっている楽器屋さんが「良い楽器はお金を払って一時期借りているだけ。一緒に墓に入れるなんてもってのほか。必ず次の弾き手に渡す義務がある」と言っていたが…

これらを、何時、何処の誰に、どうやって引き継ぐのか…
それは彼が私にくれた大変な宿題。  
カテゴリー:蔵主│投稿:2018年08月07日 06:36