遊びをせんと生れけむ

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遊びをせんと生れけむ

戯れせんと生れけむ


私の仕事机の後ろに掛っている
ワタクシの尊敬するブルースシンガー(not 役者)
故 原田芳雄氏の書(写し)です
(立派な額縁もワタクシの酒場の呑み仲間(元農水省)芝沼芳夫氏お手製です)

この歌を詠んだのは後白河法皇だそうで
因みに、これに続く歌は

遊ぶ子供の声聞けば

わが身さへこそゆるがるれ


だそうで、その意味は…

ただ純粋に、真剣に遊ぶ子供たちを見て

「もっと素直に人生を楽しむべきだと気づいた」

と、解釈してもよし

また

「いや、油断せず大志を成すため努力し続けるのだ」

と、解釈するもよし

そして

「成し遂げるために頑張り続けるのか?
 もっと人生を楽しんだ方がいいのか?
 何のために生まれたてきたのかわからない」


とも解釈できますね

この「何のために生まれてきたのかわからない」という疑問と「いいやそうじゃないはずだ」という反対の気持ちが、歌の中に複雑かつ微妙に混ざっているところがワタクシ好きなんですよね。

しかも大好物の「遊」と「戯」という字も入ってますしねえ…

で、おまえはどう解釈してるのかって?

ワタクシ的には…

酒を造らない夏の間は…

「遊んでばかりいないでちゃんと仕事しろよ」

忙しい酒造期には…

「仕事ばかりしてないでちゃんと遊んだりふざけたりすべきだ」

と、解釈したりしますが…

でも、やっぱりこれかなぁ…と、思うのは…

「いずれ死ぬのだから

 仕事も趣味も

 生きている間に

 やることは全て遊び

 人生は戯れることが

 大事なのだ」


と、いう最も都合の良い自分勝手な解釈を思ってやまない、酒造りも「皆造(かいぞう)」をむかえ、昨日で調合・濾過・火入れ・貯蔵が無事終了、蔵人たちも半年ぶりに家に帰った静かな酒蔵に反し、目前に迫った5年振りの「祝う会」の準備に心逸る日々でございます。

久しぶりに、たくさんのみなさんと酒蔵で一杯やれますこと、酒蔵一同、楽しみにお待ち申し上げております。

と、言うことで、これからワタクシは、酒造り終了のほっと一息の旨さを味わいに、八丈島から昨日釣り上げたばかりの「シマカツオ」が届いたと言う先輩のお誘いで一杯やりに出かけるのでありました…

勿論、祝う会前の「アニサキス」には十二分に注意して、よく噛んで、なるべく皮付きは食べない…いや、少しは食べるかな…

遊びをせんと生れけむ

戯れせんと生れけむ


と、それでは、行ってまいります。

令和六年 春
酒造り終了と共に
磯蔵酒造 蔵主 磯 貴太


  

カテゴリー:蔵主│投稿:2024年04月23日 18:03

ロックインジャパン みなと屋 閉店!?

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すでにご存知の方々もいらっしゃるかもしれませんが「ロックインジャパンフェスティバル」にて、当蔵が公園の皆さんは勿論、笠間焼の陶芸家さんや、近隣の旨いもんを作ったりとったり育てたりする仲間達と一緒に20年以上運営してまいりました出店エリア「みなと屋」が、本年久しぶりに「ひたち海浜公園」で開催されます「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」」での出店を辞退する旨のお知らせが「みなと屋」の事務局を買って出てくれていた「ひたち公園管理センター」より発表されました。
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みなと屋出店辞退のお知らせ

今年9月、ひたち海浜公園にて開催される「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」」において、「ひたちなか市場みなと屋」は出店しないことをご報告いたします。
出店の可否を検討するにあたり、みなと屋構成員の皆様からは、各々の現況を踏まえた様々な見解をいただきました。中には、「みなと屋の復活を期待しているお客様が少なからずいるはずだから、何とか出店したい。」という前向きなご意見もありました。
しかし、最終的にはみなと屋事務局である、ひたち公園管理センターの判断において、「お客様が期待する、みなと屋らしい空間やサービスを以前と同じように提供することは困難である」という理由から、出店を断念する結論に至りました。
大変残念なお知らせとなってしまい、誠に申し訳ありません。
このお知らせを読んでいただいている方々にとって、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」が有意義なものになることを願っています。

みなと屋事務局 
ひたち公園管理センター


当蔵としては、たとえウチしか出店しなくとも…
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たとえ公式エリアでなくなったとしても…
(もとは非公式エリアでしたから…)
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振り出しに戻った気持ちで出店したい思いでおりましたが…
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時間は過ぎゆくもの…
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人の気持ちも移ろうもの…
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しかしながら流れ過ぎ去り移ろうゆえ
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面白いのでもありましょう…
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本当に残念ではありますが、機会あれば、またどこかで「みなと屋」を始めた頃のような気持ちで、茨城らしい、自分達らしい、何か面白いことを始めたいと思います。
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その際はぜひ!ちょっくら一杯やりに、お立ち寄りください!
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カテゴリー:催事部│投稿:2024年04月05日 07:25

麻布十番 鳥居坂下「七尾」

麻布十番は鳥居坂下の日本料理の名店「七尾」が、この度、4月27日をもってその40年近い歴史に幕を閉じられるとのご連絡をいただき、それでは最後のご挨拶を兼ねて…と、早速お伺いしてまいりました。
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「七尾」は道場六三郎氏が「もっとも通いたい店」として紹介していた料理屋さんで、オーナーであり料理人の七尾かつ子さん(その昔『料理の鉄人』にも出演、TVでは「究極の家庭料理」と紹介された)が作る手の込んだ季節のコース料理(メニューはずっとこれ一択)の料理店。

本人曰く「普通のお惣菜よ」とのことですが、素材、技法、そして心、その全てが食するものの心に響く、優しく温かな、七尾さんの人柄が滲み出るような料理でお腹も心もほっこりしてしまうおいしさなのです(デザートのわらび餅も絶品です)

当蔵とのお付き合いは「七尾」が開店される際に陶芸作家の寺本 守氏にご紹介をいただき(その時私はなんと小学6年生!)、それ以降、都内では全く売ってない、全く呑めない、よって誰も知らない(いずれもその後もあまり進歩はございませんが…)「稲里」を40年間、ず〜っと取り扱い続けてくださいました。

現在も「稲里 純米」、「稲里 辛口」、「稲里 大吟醸 五百万石」と料理に合わせてお選びいただくことができるのですが「飽きのこない素朴な味わいが、呑んべえ向きでいいわよ」と言っていただいたり、先日も別の席で飲んでくださっていたお客様に「そのお酒この人が造ってるのよ、うちの料理によく合うでしょ?」とご紹介くださり、まさに酒蔵冥利に尽きる思いでございました。 

そんな七尾さんも傘寿をむかえられ(あれ?書いたら叱られるかな?)、またお店のあるビルの老朽化もあって閉店を決意されたということで、とても寂しくなってしまいましたが、七尾さんは「これからやりたいことがたくさんあるのよ」とおっしゃっておりましたので、笑って「またお会いしましょう、次回は笠間でぜひ!」と「七尾」を後にいたしました。

閉店まで後何日…という現在、お店は閉店を惜しむ常連の皆様で連夜の賑わいを見せている状況だそうですが、曜日によってはまだ予約が可能な夜もあるようですので、当蔵の酒をご愛顧いただいております皆様におかれましては、チャンスあらばぜひトライしていただきたいと思い、ご迷惑かな…と思いながらも今夜は日記に書いてしまいました。
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 「七尾」
 〒106-0045
 東京都港区麻布十番1-5-10
  第2石原ビル 1階
 03-3401-7770
季節の野菜を使った料理から締めに定番の牛ヒレ肉の陶板焼きと白いご飯、甘味まで十品ほどのおまかせのコース
13,000円 *別途、消費税とサービス料10%


七尾さん、本当に長い間のご活躍、ご苦労様でした。
そして何より七尾さんはいつもカッコよい、我々の目標となる大先輩でした。
これからも、どうかご指導ご鞭撻、そしてまだまだ遊んでください!

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と、言いつつ、その後は、麻布十番一の頑固親父で、十番一恐いけど、十番一面倒見がよく、十番一煙草を吸い、十番一ウイスキー(ストレート)を呑む、十番一かっこいいオヤジさん「ゆーさん」こと七尾 譲さん(七尾さんの旦那さん・84才現役)の切り盛りするBAR「備前」(夜な夜なビッグネームが集う妖しいBAR・なんとゆーさん一人で営業)にむかったのでありました。



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「備前」は著名人や文化人、そして十番商店会のご歴々を中心とした強面の常連さんが多く、ちょっと取っ付き難いお店ですが、勇気を出して「磯蔵酒造の紹介で来たのですが…」と言ってみて下さい。
きっと「おおそうか、よく来たな!」と、十番の深部へ誘ってくれることでしょう。

七尾さん、ゆーさん
これからもぜひ
かっこいい先輩で
いてくださいねっ!


令和6年 4月
磯蔵酒造 蔵主 磯 貴太
  
カテゴリー:蔵主│投稿:2024年04月04日 22:15