水拭きが? 
営業訪問した病院を含めて、多くの病院で手術室を水拭きしているとのこと。何故、水拭きなのか疑問に残る所です。欧米各国へ出向きましたが、病棟をウェットクリーニングしているドイツの例があります。しかしながら、直ぐさま、乾燥させるためにドライモップで拭き上げます。病室を毎日洗浄し、乾燥させていることになります。
 菌の繁殖には、^貭蠅硫硬戞↓栄養素、水分です。血液・体液が飛散する手術室にあって、水拭きは良くないと考えられます。米国においても、「消毒剤の殺滅よりも、洗剤・抗菌剤配合洗剤による除去」を勧告しています。
 又、柄の短い塗布器は、消毒剤塗布器です。消毒剤を塗布するには、都合がよいのでしょうが、「除去」という概念では、都合が悪い。
 除去とは、取り除くことを意味します。汚れに対して、科学的力としてケミカルを使用します。汚れを剥がし易くするためです。物理力でもって(こする等)汚れを清拭布やモップに移し替えることです。
 多分、世界で水拭きをしてる病院は、日本の一部だけなのでしょう。

何故、このようなことが起こっているのか? 
滋賀県立大学人間看護学部の「感染管理」研究会で、講演をしました。と同時に、「感染管理」認定看護師コースのカリキュラムを見せて頂きました。近い将来、日本の病院も院内感染防止が進むことを感じ取りました。しかしながら、ファシリティマネージメント等の内容に、環境整備の項目が少ない。ましてや、米国CDCの環境に関する院内感染防止のガイドライン等に関する内容も不十分だと感じました。何故、担当看護師は、疑問に思わないのか?徹底的な検索が必要なのではと思いました。

欧米各国は? 
1999年第21回日本呼吸療法医学会学術総会で、「重症病棟における環境清浄化の理論と実践」をテーマに、サテライトシンポジウムを開催しました。勿論のこと、海外講師の招聘を兼ねて、米国・英国等へ出向きました。同時に、病院を視察見学してきました。当時、又現在も、.皀奪廚魯螢罅璽垢中心で、各国の基準に従った温度での洗浄・乾燥したモップを使用していました。▲吋潺ルは洗剤/抗菌剤配合洗剤の使用を基本に、抗菌剤配合洗剤の選択に力点が置かれていました。

県立大学との共同研究
 「療養環境整備の標準化に関する共同研究」を開始しました。1998年にサテライトシンポジウム開催添付資料として、アンケート調査を行い、日本・英国・米国から回答が寄せられました。今回は、それら等との比較、つまり、9年ほど経過し、どのように変わってきたかを調査すると共に、科学的裏付けが提唱されてから、認識がどのように変わったかが重要な課題です。

 今後、少しでも、清浄化された環境での治療と療養環境の整備が求められると思います。看護師の皆さんも、多忙とは思いますが、海外での視察等を試みられては如何なのでしょう。