March 29, 2013 19:29
日本の全高校生にTOEFL iBT45以上を課して何が変わるのか?
今日のThe Japan Times(Web版)を読んでて気になった部分。
"LDP takes aim at English education, seeks to boost TOEFL levels"
by Ayako Mie
"... In 2010, Japan’s average score TOEFL iBT score was 69 - among the worst three out of 33 Asian countries. The LDP plan would require that students at 30 select colleges score 90 to graduate and mandate that all high school students score 45 or better to earn a diploma. ..."
日本人のTOEFL iBT平均69点/120というアジア最下位から3番目という現状において、all high school studentsに45 or betterをmandateする事で何がよくなるんだろう?
そもそも、教育改革の目的はTOEFLスコアのアップでも、iPadなどタブレット端末をばらまく事でもないだろうに…。どうも、総論賛成各論反対的に、見栄えのいい目標を大きく掲げながらも、手段は目標を達成する手段ではなく、手っ取り早い短絡思考的な手段を選択している感じ。
最終目的が、"in order to foster global talent"にあるのなら、当然語学力以外も考慮する必要があるだろう。私がビジネススクールの学生だった頃、Strategic Human Resource Managementという科目でグローバル人材に必要なものを学んだ。
グローバル人材に必要な要素は、歴史的に昔は英語を中心とした語学力だったものが、さらにコンピテンシーも必要とされ、最近ではさらにマインドセットも必要となってきている。
コンピテンシーというのは、ビジネス推進力やリーダーシップ力など、ビジネスを成功させるのに必要な普遍的なスキルの事。ただ、コンピテンシーの優れた人でも、外国に行くとそのコンピテンシーを発揮できない人がいる事が分かってきて、マインドセットの重要性が認識されるようになった。マインドセットというのは、どんな状況でも安定的にコンピテンシーを発揮できる心の中の傾向の事。
つまり、グローバル人材には、自分が育ってきた環境とは異質の状況で、自分とは全く違うバックグラウンドを持った人たちと、大きなコミュニケーション的ハンディキャップを持ちながら、体力的・精神的な緊張感を高く感じながらも、このような状態が面白いと思いながらコンピテンシーを発揮する事が要求される。
今回の改革への動きを見てると、日本がそうなるには、数世紀はかかりそう。
今日の学習記録:
『キクタン英検準1級』 Day12,Day11,Day4
『実践ロイヤル英文法』 Chapter2.1: 文の種類
『即戦力がつくビジネス英会話』 Lesson3: Meeting a Customer at the Airport
『The Japan Times NEWS DIGEST Vol.41 2013.3』 Feature: Boeing won't slow plans for troubled 787

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"LDP takes aim at English education, seeks to boost TOEFL levels"
by Ayako Mie
"... In 2010, Japan’s average score TOEFL iBT score was 69 - among the worst three out of 33 Asian countries. The LDP plan would require that students at 30 select colleges score 90 to graduate and mandate that all high school students score 45 or better to earn a diploma. ..."
日本人のTOEFL iBT平均69点/120というアジア最下位から3番目という現状において、all high school studentsに45 or betterをmandateする事で何がよくなるんだろう?
そもそも、教育改革の目的はTOEFLスコアのアップでも、iPadなどタブレット端末をばらまく事でもないだろうに…。どうも、総論賛成各論反対的に、見栄えのいい目標を大きく掲げながらも、手段は目標を達成する手段ではなく、手っ取り早い短絡思考的な手段を選択している感じ。
最終目的が、"in order to foster global talent"にあるのなら、当然語学力以外も考慮する必要があるだろう。私がビジネススクールの学生だった頃、Strategic Human Resource Managementという科目でグローバル人材に必要なものを学んだ。
グローバル人材に必要な要素は、歴史的に昔は英語を中心とした語学力だったものが、さらにコンピテンシーも必要とされ、最近ではさらにマインドセットも必要となってきている。
コンピテンシーというのは、ビジネス推進力やリーダーシップ力など、ビジネスを成功させるのに必要な普遍的なスキルの事。ただ、コンピテンシーの優れた人でも、外国に行くとそのコンピテンシーを発揮できない人がいる事が分かってきて、マインドセットの重要性が認識されるようになった。マインドセットというのは、どんな状況でも安定的にコンピテンシーを発揮できる心の中の傾向の事。
つまり、グローバル人材には、自分が育ってきた環境とは異質の状況で、自分とは全く違うバックグラウンドを持った人たちと、大きなコミュニケーション的ハンディキャップを持ちながら、体力的・精神的な緊張感を高く感じながらも、このような状態が面白いと思いながらコンピテンシーを発揮する事が要求される。
今回の改革への動きを見てると、日本がそうなるには、数世紀はかかりそう。
今日の学習記録:
『キクタン英検準1級』 Day12,Day11,Day4
『実践ロイヤル英文法』 Chapter2.1: 文の種類
『即戦力がつくビジネス英会話』 Lesson3: Meeting a Customer at the Airport
『The Japan Times NEWS DIGEST Vol.41 2013.3』 Feature: Boeing won't slow plans for troubled 787

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