「チャッチャチャッチャ！チャッチャチャッ！チャチャチャ！チャチャ！ウッ！！」これをBGMで彦崎小学校の講堂は熱気に包まれる。そう午前中の授業がお休みで「一輪車の曲芸」を全校生徒が体育座りをして見ているのだ。アカやアオやで派手派手しい衣装。一輪車を前後に揺らしながらボーリングのピンをクルクル回している。当然BGMはおきまりのペレスプラード楽団の「マンボナンバー5」だ。1940-60年の世界的大ヒットだ。「マンボ」。ナンバー8ということは他にもあるのだ。「ナンバー8」「運命マンボ」「闘牛士のマンボ」「黒いマンボ」「市場のマンボ」「タクシー運転手のマンボ」・・・・。マンボだらけだ。個人的には家業が「作業服屋」なので「マンボズボン」だ。腰回りは極端にゆったり、裾はキュッとしまっている。イチジクカンチョウを逆さにしたようなズボンだ。これはどうやらマンボミュージシャンが着てたモノらしい。0496
