痛い話 ゲームブログ

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少年マガジン

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第449話 メイビスとゼレフ

 

無事正式に復活したフェアリーテイル

マカロフが皆にルーメン・イストワール(フェアリーハート)の真実を語ろうとしたその時

メイビスが現れ、自身の口から語られる

 

100年以上も昔、フェアリーテイル創設の少し前

マグノリアの西の森

メイビスは偶然ゼレフと出会った

メイビス「彼はアンクセラムの呪いに苦しんでいました それは意図せず人の命を奪ってしまう呪い

しかし私は彼に惹かれた 彼からたくさんの魔法を教えてもらった

当時マグノリアは闇ギルドに支配されていました 私たちはマグノリアを解放すべく魔法を覚えたのです

そしてその戦いの中、私は未完成の黒魔法を使い勝利しました

 

ft449-1

その代償に私の体は成長ができない体になってしまったのです ですがこの時、私はそれを何とも思ってなかったのです」

 

 

ft449-2

x686年4月、フェアリーテイル創設

当時は領主同士の通商権争いが激しく、第2次通商戦争が始まった年

やがて魔導士ギルドも傭兵として領主たちの戦いに巻き込まれていった

指揮をとるメイビス

突拍子もない指示に兵たちが驚く

指示の意図を説明するメイビスに兵達は目を見開いて驚く

メイビス「有効な対処法は49思いつきますが、まずは左翼を後退させるべきです そのまま中央部隊と統合、雁行の陣にて敵の出方を見ます」

ユーリ(後にマカロフの父となる)「また始まったよ…姫さん…」

プレヒト(後にフェアリーテイル2代目マスター、その後グリモアハートのマスターとなる)「あんな物騒な姫いるもんか」

ウォーロッド(後に聖十大魔導序列4位となる)「しっかし大した分析力なんだよな」

ユーリ「で…オレたち魔導士部隊の出番はまだかい?」

メイビス「敵の魔導士部隊を足止めして下さい 西からの増援可能性が85%、気をつけて」

ユーリ「いっちょ暴れてくるかっ!!」

プレヒト「フン」

ウォーロッド「行くぞ野郎どもーっ!!」

メイビス「信じてます!!」

あっけにとられる兵達「あれがフェアリーテイルのちびっ子マスターか?」「妖精…?」

そして勝利する

白目をむいて更に驚く兵達「勝っちまったよあの戦力差で…」「妖精…軍師…」

 

勝利に祝杯をあげる一同

しかしメイビスは浮かない顔をしている

ユーリ「どうしたメイビス」

メイビス「…今日の戦では何人が命を落としたのでしょうか この戦争はいつまで続くのでしょうか 早く冒険がしたいです」

ユーリ「…」

 

x690年、第2次通商戦争は終結した

第1次戦争に比べ、各地での◯傷者の数は数十倍にのぼった

それは戦争に魔導士ギルドが介入したのが原因だと言われた

これを受けて魔法界はギルド間抗争禁止条約が締結された

こうして魔法界にはしばしの平和が訪れました

 

6年後のx696年

メイビスは偶然にもセレフとの再会を果たす

ゼレフ「メイビス…」

メイビス「いつかの黒魔導士さん!!わーい♡」

喜んで駆け寄るメイビス

ゼレフ「わ!待って…覚えているよね僕の呪いの話」

メイビス「もちろん!!」

ゼレフ「だったら…」

 

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ゼレフに抱きつくメイビス「あの時あなたのおかげで勝利できました あなたのおかげで友を救えたのですよ」

2人は座りこんで話をする

メイビス「ゼレフ!?あの黒魔導士ゼレフ!?あなたが!?」

ゼレフ「だから名前は言いたくなかったんだ」

メイビス「300年も生きてるっていう…あの?」

ゼレフ「うん…まあ…それくらい経つのかな」

メイビス「全然噂とは違いますね」

ゼレフ「悪い噂かい?それなら大体噂通りだよ」

メイビス「そんなハズはありません!あなたは優しい目をしています 私は噂なんて信じません」

ゼレフ「君は純粋すぎるんだよ」

 

メイビス「そういえばユーリ覚えています?今度子供が生まれるんですよ」

ゼレフ「あの少年が父親に?」

メイビス「あれからもう10年ですからね」

ゼレフ「君はあの頃のまま変わってないんだね」

メイビス「あ…この体…はい…そうですね 10年前に未完成の黒魔法を使った代償です でも後悔はしていません 友を助ける為だったから」

ゼレフ「ロウを使ったのかい!?」

メイビスの額に額を合わすゼレフ

顔を急に近付けられて驚くメイビス「わっ何ですかいきなり」

ドキドキするメイビス「あの…」

目を見開くゼレフ「成長が止まってるんじゃない…僕と同じ不老不◯になっているんだよ」

メイビス「え?」

ゼレフ「命の選別をしたのか…自分の裁量で アンクセラムの呪いだ 人の命を尊く想えば想うほど人の命を…」

メイビス「そんな事ありません!!わ…私は…私の周りでは…人は…◯んでいかない」

ゼレフ「今はそうかもしれない…そうか…少し前に戦争があったね

戦争は命の倫理観を鈍らせる 君はそのせいで命に対する考えが揺らいでいるんだ」

メイビス「そんな…私は…!!」

ゼレフ「真の意味で命の尊さを知らないんだよ その尊さを知った時、君の周りの命は消えてゆく」

 

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メイビス「なんで…そんなヒドイ事言うんですか…」

ゼレフ「それが事実だからだよ」

メイビス「私…あなたの事…」

ゼレフ「噂通りの男だと理解してくれたかい?」

走ってその場を離れるメイビス

ゼレフ「やはり君には素質があったんだよ 僕と共に歩く素質がね」

走るメイビス「(信じない!!そんなの信じない!!命は大事!!尊い!!私は知っている!!

私は知ってる!!愛する仲間の命の尊さを…私は知ってる!!)」

涙が溢れるメイビス

 

その頃、マカロフが生まれる

 

次回、FAIRYTAIL フェアリーテイル 450 へ!!

第450話 世界でただ一人


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第137話 僕と君の間に

 

聖地ドルイドの修練窟で修行を終えた一同

メリオダス「ジェンナ、ザネリ 世話になったな!」

ジェンナ「今度はのんびり遊びに来い バンも連れてな」

メリオダス「おう テオの奴はどうした?」

ジェンナ「昼寝じゃよ」

ホーク「お昼寝…って本当ガキだな」

ザネリ「メ…メリオダス」

メリオダス「ん?どうしたザネリ?」

ザネリ「…いやなんでも」

メリオダス「お前の気持ちなら分かってるさ」

バッと顔を上げるザネリだったがメリオダスが言葉をかけていたのはエリザベス

メリオダス「だからもう落ち込むなエリザベス」

エリザベス「はい…でもこのままじゃ…メリオダス様の…みんなの役に立てないって…」

ギルサンダー「エリザベス…」

メリオダス「お前が王国での戦いでオレ達を救ったのはまぎれもない事実だろ お前がすげぇ魔力を秘めてる事は俺が保証してやる!

1度や2度の失敗がなんだ?オレなんて怒りをコントロールするのに一体何千回失敗したか」

 

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エリザベス「…ハイ…!こんな私を信じてくれるメリオダス様の為にも2度と泣き言は言いません…!」

俯いたザネリを横目で見るジェンナ

 

ヘルブラム「様子が変だぜ?…キング洞穴で何があったんだい」

キング「別に…」

 

ジェンナ「贖罪の道は辛かろうが決して己を捨てるなよ」

ヘンドリクセン「…はい!」

ギルサンダー「ありがとうございました!」

ハウザー「サンキュ、ジェンナ殿」

ジェンナ「うむ!!行って世界を救ってこい!!」

聖地ドルイドから出ていく一同

ホーク「あばよチビ共!俺様がいなくなって寂しいだろうが…」

ホークの耳を引っ張るメリオダス「早くしろ偽豚野郎」

ホーク「ニセとはなんだニセとは いたいっミミガ〜!!」

 

ジェンナ「まったく騒がしい連中じゃった…がいなくなるとそれはそれで寂しいもんじゃな」

ザネリは俯いている

ジェンナ「なぁザネリ… 王女様に与えた杯の中の種を咲かせる試練…わざと種を入れんかったな

あの王女様からは確かにドルイドに似た魔力を感じた お前にもそれは分かっておったはず それをなぜじゃ?」

顔をそらすザネリ

ジェンナ「ザネリ!ザネリ…お前まだメリオダスを…」

ザネリ「そ…その事は関係ないぞ!!メリオダスの心が絶対私に向く事がない事ぐらい分かっている

メリオダスは本当に一途な男なんだぞ…だからこそ王女をメリオダスから遠ざけたいんじゃ 王女にもし何かあればまたメリオダスは…」

涙を流しながらそう言うザネリ

「ジェンナ…お前だって分かっておるんじゃろっ!!なぜメリオダスが己をなげうってまで王女を守るのか

理由はただ1つ…エリザベスはリズの生まれ変わりなのだからな!!」

 

場面は外に出たメリオダス達

メリオダス「んーっ 軽ーく一杯ひっかけてぇな!!」

エリザベス「メリオダス様ったら!」

ギルサンダー「メ…メリオダス、十戒と1戦交えたというのは本当ですか?」

メリオダス「ん?ガランって奴と軽く手合わせ程度にな 1戦って程じゃねえさ ギル坊、ハウザー お前らも強くなったみてぇだな」

ギルサンダー「!! き…聞いたかハウザー!?」

ハウザー「ん〜つっても具体的に実感が湧かねぇけどな」

ホーク「ならば私が見てしんぜよう…フーム!!

 

ギル坊の闘級1970から2330に上昇、ハウザーの闘級1910から2350に上昇」

顔を見合わせて喜ぶ2人「おお!!」

メリオダス「お前よく前の数字覚えてるもんだね」

ホーク「まぁな…闘級マニアホークと呼んでくれ」

メリオダス「それにしてもお前その姿…一体何がどうしてどうなった?」

ホーク「話せば長くなるんだが掻い摘んで話すとだな 暴龍(タイラントドラゴン)と戦って丸呑みされたんで食い返したんよ そしたらこうなった」

メリオダス「暴龍の腹を食い破って脱出したって事?」

エリザベス「ホークちゃん…お腹は大丈夫?」

ホーク「焦げてようと生だろうと残飯処理騎士団団長に好き嫌いは許されねぇ…」

オスロー「バフォ(いよっ団長♡)」

鼻から火を吹くホーク「そして俺は無敵の力を手に入れた あぢっ!!あぢゃぢゃ〜!!」

耳を広げるホーク「耳は翼と化し大空を飛翔する!!フォオオオッ!!」

耳を全力で羽ばたかせるが少ししか浮かない

メリオダス「…まぁみんないろいろあったみてぇだけど」

グリアモールをあやすスレイダー

アーサーの頭上に乗った動物を引っ張るゴウセルだが全然離れない

アーサー「いたたっゴウセルさんもっと優しく」

ゴウセル「頑なだな」

メリオダス「…道々聞くとするか」

エリザベス「私はメリオダス様が力を取り戻しても何も変わらなかった事が1番嬉しいです!」

セクハラするメリオダス

エリザベス「そっそういう意味じゃ…はわああっ」

ギルサンダー「と…ところでホークさん!メリオダスの闘級って…」

ホーク「やはり気になるかね少年!!実は私もだよ!!どれどれ…闘級3250!!ん?」

ギルサンダー「やっぱりメリオダスはすごいよな!!な!?」

ハウザー「ま…まぁな でもそのくらいすぐ追いついてやるぜ」

ホーク「コラコラメリオダス!!力が戻ったわりに前の3370よか下がってんじゃん!!」

マーリン「一桁0を付け忘れているぞホーク殿?」

ギルサンダーとハウザー「へ?」

ホーク「…ってことは闘級…32500…!?」

メリオダス「さてさてさーてそんじゃ次はー…エスカノール捜しだな!!」

ホーク「大罪最後の1人か 今更捜して役に立つのかよ?もうお前1人で十分じゃね?」

ギルサンダーとハウザーはまだ開いた口が塞がらない「さ…32500!!」

メリオダス「エスカノールはオレよか強えぞ?」

 

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ギルサンダーとハウザー「!!」

ヘンドリクセン「エスカノール殿か…」

メリオダス「もっともオレもまだ力が完全になじんだ訳じゃねーからね もうちょいリハビリしねーと」

ホーク「化け物め!!」

メリオダス「お前が言うか」

 

場面は変わって、どこかの街に到着したフラウドリン

それを遠めから男女が見ている

男「これはこれは…ドレファス聖騎士長様じゃありませんか… …見ろよ あの目と紋様」

女「へぇアンタすごい♡…タイプじゃないけどまるで鳶の目ね 全然見えないわ」

男「なら魔力の感じで分かんだろーが どう見ても人間のものじゃねえ…あれが魔神か…

信じられるか?俺達を辺境任務に追いやった黒幕が2人共化け物とはな〜」

女「けれどその片割れのヘンドリクセンは七つの大罪に討たれたって話じゃない」

男「七つの大罪…ねぇ ロートル騎士団に負ける訳にはいかないよなぁ!」

女「アーデン!突っ走ってデンゼル様の作戦をぶち壊したら…わかってるわね?」

男の名はアーデン「へいへいデルドレーお姉様…」

女の名はデルドレー「素直でよろしい!タイプじゃないけど」

 

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アーデン「そんじゃ、蒼天の六連星の名において任務と行きますか」

 

次回、七つの大罪 138 へ!!

第138話 闇との戦い

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#356 なっちゃんち

 

栄一郎の次の相手の吉道が負傷欠場になり、栄一郎はベスト4進出を決めた

なんやかんやでナツの家に行くことに…

 

ドキドキそわそわする栄一郎「(ここが…なっちゃんち…ほ…本当に来ちゃった… い…いいのかな手土産とか持ってきた方がよかったかな…

…ただでさえ人の家なんて影山と池くんちぐらいしか行ったことないのに彼女の家ってどうしたらいいんだ…!?)」

ナツ「ただいまーっ!」

栄一郎「お…お邪魔しますっ!」

ナツ「あれ?ただいまーっ」

しかし返事は返ってこない

ナツ「両親応援に来てくれてて先に帰ったのにいないや… まあいいや待ってて 着替えてくるから」

栄一郎「(え…じゃあ今もしかして…2人っきり…!?)」

 

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着替えてきたナツ「おまたせー へへへ…エーちゃん初めてだねウチくるの」

栄一郎「うん…なんか不思議な感じ…」

 

 

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自分の部屋に行くナツ「ここが私の部屋でーす」

栄一郎「(おぉ…ここが…)」

ナツ「てきとーに座ってて!何か飲み物持ってくるね」

まだドキドキしている栄一郎「(適当にって… 女の子の部屋って…どこに座れば…しかもなっちゃんが毎日過ごしてる部屋…あんまりじろじろ見るのはやめとこ…)」

その時、机の上の参考書に目がいった栄一郎「(何だろうこの参考書…)」

ナツが戻ってくる「エーちゃん紅茶でいい?」

ビクッとする栄一郎「はいっ!!」

ナツ「どうしたの?」

栄一郎「あ…大丈夫ありがと…」

ナツ「…ああこれか…英語のテキストだよ 今テスト勉強してるんだ アメリカの大学に入学するにも最低限必要なテストはあってさ」

栄一郎「へー…そうなんだ テニスさえ強ければ入るってわけじゃないんだね」

ナツ「うん…9月の入学前までにパスしなきゃだから頑張ってるんだ」

紅茶を飲んでほっと一息つく2人

栄一郎「…てことはさ 来年8月までは日本にいるの?」

ナツ「うん、今5校からお誘いが来てて それまでに全部の大学を見に行こうと思ってる だからテニスと英語の勉強の毎日だよ」

栄一郎「なっちゃん英語は得意じゃん」

ナツ「楽しいから苦じゃないけどね」

栄一郎「そっか…8月か… アメリカの大学ってどんな感じなんだろうね」

栄一郎が以前行ったIMGより規模が大きく施設も充実していると言うナツ

驚く栄一郎「え〜!?あそこよりすごいの!」

ナツ「そう!なのに奨学金で行けるからコーチも施設も授業料も生活費も医療費も全部大学が出してくれるの

テニスと勉強に打ち込めるようになってるんだよ 大学がスポンサーになってくれた…みたいな感じだよ」

栄一郎「なるほど…なんか日本とは全然違うんだね」

ナツ「あっちは何でも規模が大きいんだね 話を聞けば聞くほどワクワクしてくる

世界中から集まった日本じゃ絶対戦えないレベルの高い選手達と毎日練習できるし

賞金や契約金はもらえなくてもプロの試合には出られるし…ついに始まる…って感じだよ!」

栄一郎「(そうか…なっちゃんは勉強しながらプロの試合に出られる環境を手に入れたんだ ずっと頑張ってきた成果だよね)

すごいね なんか忙しくなりそうだけど」

ナツ「うん!」

栄一郎「…でもやっぱり…なかなか会えなくなるのはちょっと寂しいな…」

ナツ「うん…今までみたいにってのは無理だよね だけど休みもあるし日本には帰ってくるよ!」

栄一郎「うん!それに今は毎日顔見て話もできるしね」

ナツ「そうだね…それにエーちゃんがプロになったらアメリカの大会に出る事もあるでしょ?その時は絶対応援に行くからね」

ハッとする栄一郎「そうか…俺から会いに行けばいいんだよね」

目を丸くするナツ

栄一郎「俺がプロになったらどの試合に出るかの選択肢は勝てば勝つほど広がる…

…この悩みも俺が試合に勝つ事でどんどん解決していくんだ…そうだよ…日本よりアメリカの方が大会数も多いし

なんだったら世界中どこにだって同じ大会に出れば会える… …って」

 

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栄一郎にひっつくナツ

赤面する栄一郎

ナツ「うん…私もそう思ってる 勝てば勝つほどエーちゃんに近づくと思って頑張る」

ナツが栄一郎の手を握る

栄一郎「ちょ…なっちゃん…そろそろご両親が帰って来るんじゃないかな…」

ナツ「大丈夫だよ」

栄一郎「いや…さすがに俺も…変な…気分になっちゃったら困るし…」

 

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ナツ「…何で困るの?」

栄一郎「(えええええええええ)何でって…なっちゃん!」

徐々に近づいていく2人の顔

 

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その時、部屋の外でガタタという音がする

栄一郎「え!?え!?」

立ち上がる扉を開くナツ

そこには階段の段差に足をぶつけて痛がる姉の姿

 

 

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姉も部屋に入り挨拶する「あ…ど…どうも初めましてナツの姉の三香です」

初めまして…と自己紹介する栄一郎「(いつからいたの!?)」

三香「あなたがウワサのエーちゃんね」

栄一郎「はいっ、ナツさんとお付き合いさせて頂いてます」

栄一郎の顔をじっと見る三香「予想通りのタイプかも、カワイイ系♡」

ナツ「お姉ちゃん もー邪魔だから出てってよ!」

背中を押され出ていく三香「えーもっと丸尾くんとしゃべりたいー」

ナツ「っていうか飲み会とか言ってなかった!?」

三香「幹事のミスで延期になったのよー あ、もしかして外出てった方がいい?」

赤面する2人

三香「お父さんを本気で怒らせるのだけはやめてよね」

ナツ「あ!エーちゃんもうすぐ7時だね!」

栄一郎「本当だ!そろそろ帰らなきゃ!」

棒読みでそう言った2人は玄関へ

栄一郎「あ…じゃあ…」

ナツ「うん…」

三香「また来てね丸尾くん」

ナツ「もういいよお姉ちゃんは!」

栄一郎「はいっ、お邪魔しました!それじゃまた明日ね…」

ナツ「あっエーちゃん!」

耳打ちするナツ「今度はエーちゃんちにもつれてってね」

栄一郎「も…もちろんだよ…」

ナツ「えへへ エーちゃんの部屋ってすっごく整理整頓されてて世界地図とか貼ってありそう たのしみ!」

栄一郎「(なんでわかるんだ!?)」

ナツ「それじゃまた明日ねーっ!!」

栄一郎「メールするね」

 

帰路をいく栄一郎…ドキドキがおさまらない…!!

 

次回、BabySteps ベイビーステップ 357 へ!!


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Stage. 91 一難倒して、また一難

 

ルイン・イシュクルの雷を掌握し雷天大壮を使って

倒すことに成功した刀太

九郎丸「やったね刀太君 まさか雷神と呼ばれる上位精霊を倒してしまうなんて」

刀太「ああ…けどこれは…」

やられないように隠れていたキリエが飛んでくる「何よーこのむのーッ!スゴイじゃない!雷の上位精霊を倒しちゃうなんて!」

刀太「おいキリエ出てくんなよ お前がやられたら…」

キリエ「大丈夫ヤツは消えたわ にしても一撃とは思わなかったわこのむのー!さあさっきのが一体何なのか説明なさいよ」

刀太「あーいや、あんま自慢できるもんでもないんだけどよ あれが “雷天大壮” 、祖父さんのパクリだ 本物は見た事ねぇがそう大きくは外れてないハズだぜ」

 

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フラフープを回す刀太「これが “回天” 今んとここれがないと俺はマギアエレベアをうまく扱えない」

キリエ「アホっぽいわね」

刀太「俺はこの状態で師匠の技をそっくり返して吹き飛ばした事がある」

キリエ「ダーナを!?スゴイわね」

刀太「けどマギアエレベアの真髄はどうも魔法や技みたいなパワーを吸い取って自分のモノにするところにあるらしい

成功するかどうかは賭けだったが上手くいった その結果がさっきの雷天大壮だ

まあ祖父さんと同レベルのカミナリ様が千の雷を撃ってくれたから出せた技だけどな

 

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更に話によれば祖父さんは数分もったらしいが俺の持続時間はたったの1秒以下

祖父さんは自分で撃ち出した魔法を取り込むっつー自給自足ができたが俺の場合は相手次第って感じ」

キリエ「何よ、意外と全然使えなさそうな技ねぇ お祖父さんに比べてダメダメじゃないの」

刀太「だから自慢するほどのもんでもないっつったろ けどよ今の俺はさっきのをもう1度発動できる」

九郎丸「えっ?どうやって?」

刀太「さっきカミナリ様のでけぇ雷刀を取り込んだ 体内に回天でぐるぐる回して保留してある いつでも発動可能だ」

九郎丸「ストックしているという事?それはスゴイよ刀太君」

刀太「へへっ、まあ今のところこのフープを回してねぇと…あ… げ」

フープが落ち雷が四方八方へと放たれる

キリエは九郎丸が抱えて助ける

キリエ「ちょっと◯す気ーッ!?」

刀太「いやあー悪い悪い 雷の力を逃しちまったぜ 確かに…まだまだだな祖父さんに比べたら…」

その時、上半身のみのルイン・イシュクルが会話に入ってくる「拙者に勝利した者がそのように覇気がないと傷つくでござる」

距離をとる刀太「おわああっカミナリ様!?」

キリエ「やっ、やられたんじゃなかったの!?」

ルイン・イシュクル「ははは、何もう戦わぬ 見事な一撃でござった 回復に3日は必要でござるよ かの魔女から聞いてはいたがこれほどとはな」

刀太「…やっぱり知り合いかよ」

ルイン・イシュクル「確かに未熟ではあるが先程の一撃は本物でござった 誇るが良いでござるぞ少年」

微妙な表情の刀太「む…」

ルイン・イシュクル「納得いかぬか フフフ…それでよい もがき、足掻き、悩み、考えるがよい 新米の不し者よ

それはそうとおぬしら…欲しいのはこれではござらぬかな?」

懐?から取り出したのは刀太達が探している秘伝の書

 

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刀太「おおっ」

ダーナに言われた事を思い出す九郎丸とキリエ

九郎丸「(お前が入手できなかった場合このヒミツは近衛刀太に開示される)なぜ刀太君だけ!?」

キリエ「(入手できなかった場合この恥ずかしいヒミツが他3人に大音量で公開される)ヒミツってどれのことよーっ!?」

 

刀太が受け取りに行こうとする「いやー助かったッス 城中探すと思ってたんで」

九郎丸とキリエが止めに入る

九郎丸「まっ待って刀太君!ここっ、ここは話し合おう!!」

キリエ「そうよ!何で平然とアンタが受け取ろうとしてんのよッ」

九郎丸「(刀太君にだけは明かせない僕のヒミツという事は僕の身体の事以外ありえない!

ダ、ダメだ!いや明かしてもべべべ別に悪くはないんだけど!今ここで明かすのは何かマズイ気がする!!)」

キリエ「(冗談じゃないわ!!どのヒミツの事かは分かんないけどどれがバレても不じ身のこいつらには永遠に恥ずかしいって事じゃない!!絶対阻止よ!!)」

刀太「えー何言ってんだよ倒したの俺じゃん」

キリエ「倒せたのは私の力で3回やり直したおかげでしょ!?」

九郎丸「とと刀太君!僕の協力もそれなりに大きかったと思うんだよね!」

放り投げるルイン・イシュクル「ははは仲の良いことでござるな ほぅれ早い者勝ち」

3人「!?」

3人が取りに行くがそれを取ったのは…三太

キリエ「あ…アンタ!三太!どこ行ってたのよ!?」

三太「と…刀太兄ちゃん頼む!!これ譲ってくれ!!活躍してないのは悪いと思う あとで返すよ!でも頼む!これだけは…!」

刀太「な…三太?」

ハッとするキリエ「小夜子からのメッセージって…アンタあんなの真に受けたんじゃないでしょうね!?」

三太「こ…これがあればもう1回小夜子に会えるかもしれないだろ だから…

自分の力で取るつもりだったけど城の中のどこを探しても見つからなくて半分諦めてたんだよ」

九郎丸「どうやら三太君は僕達より早くこの城に着いてたみたいだね」

刀太「ほー」

三太「こ、この本さえあれば小夜子に…」

キリエ「そんなの嘘っぱちに決まってる!あの魔女のおふざけよ!いいから返しなさいッ!!」

奪いにいくキリエをかわす三太

追いかけるキリエ「◯んだ!女の声!聞きたいなんて!女々しいわね!吹っ切ったんじゃないの!?」

 

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三太「ち…違うッ でも…それでも俺はもう少しだけあいつの声が聞きたいんだよッ」

小夜子が消えてゆくシーンが思い浮かんでくる刀太がキリエを止める「よしわかった」

キリエ「は?」

刀太「三太、今回はお前に譲るぜ」

キリエ「はああああ〜!?何言ってんのよアンタは!?勝手に決めてんじゃないわよ何様のつもり!?

私と九郎丸は負けたら恥ずかしいヒミツが暴露されるのよ?」

刀太「あー…まあそれは俺達が耳塞いどけばいいじゃん?」

キリエ「そんなもん信じられるわけないでしょ!?てゆーかその本気で興味なさそうな感じもムカつくッ!!

アンタも必さつ技とか言ってたじゃん、いいのそれは!?」

刀太「いやそれは俺も欲しいんだけどよ お前らのおかげで取っ掛かりは摑めたしな そっちは自分でやってみる

それに今回は俺も 待ってる人に会いたくて頑張ってたわけだからな 三太が小夜子の声を聞きたいって気持ちを潰せねーよ」

三太「と…刀太兄ちゃん ありがとう恩に着るよ!」

キリエ「何爽やかな顔してんのよ 私のヒミツがもれたらもう1回セーブポイントに戻してやるんだからね」

刀太「それだけはカンベン」

九郎丸「わかったよ三太君 今回だけは譲るけど僕達がいない所でメッセージを聞いてね」

三太「あ、ありがとう九郎丸先輩!」

嬉しそうな顔をする三太

その表情を見たキリエ「むー…」

三太「あれ?ところで待ってる人って誰の事?」

刀太「あー…と説明しづらいんだが…」

キリエ「何よもう言っちゃいなさいよ」

刀太「明日の朝あの城で待ち合わせなんだ」

三太「そっか それなら間に合ったね」

刀太「ああ」

ルイン・イシュクル「和気藹々と終わった感じになっているところ悪いでござるが まだ試練は終わりではないでござるよ」

刀太「えっ?そりゃどういう事だ?」

ルイン・イシュクル「あの塔の頂上に転移魔方陣がある そこから魔女の城に戻ってクリアでござる」

刀太「なーんだそれならもう朝までにはクリアできるだろ」

ルイン・イシュクル「いやいやどうでござるかな あと3人を相手に頂上を目指すのは至難でござる」

一同「3人?」

ルイン・イシュクル「拙者は狭間の魔女の城、守護精霊4人衆が1人 すなわち残るは水・地・火の守護精霊」

見てみるキリエと九郎丸、その視線の先には…3体の精霊

 

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「ククク…雷神がやられたか…」「だが奴は我ら4人衆の中でも最強…」「ちょっとヤバイわねーみんなで一斉にかかっちゃおうか」

一同「ええぇえ〜!?」

精霊が一斉に向かってくる

刀太「く、九郎丸!俺のフープくれ早く!!」

キリエ「無理に決まってんでしょーあんなのが3体も!」

刀太「回天!ぐえっ」

九郎丸「刀太くーんッ!」

キリエ「ぎゃああ〜何イキナリ◯んでんのよむのーッ 三太アンタ相手してやんなさいっ!!今借り返しなさいよ」

三太「いやっだめ!あいつらの攻撃俺に効くからッ」

 

そして夜が明ける

みんな疲労困憊ながらなんとか倒して辿り着いた

刀太「うぐぐ…やった…しかし結局1体倒すのに5時間もかかっちまった…」

キリエ「辿り着いたのが奇跡ね…もう2度とやりたくないわ…」

刀太「(けど…間に合った!キティ!)」

 

次回、UQHOLDER! ユーキューホルダー 92 へ!!


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416th sense. ステイ・ウィズ・ミー(2)

 

指揮官として着実に腕を上げていく松風

他のチームにも訓練にいこうという段階にさしかかったそんな時…!!

ザ・ハウンドの運用主任の小鹿が事故に遭ってしまう…

 

病室の外で座り込んでいる明

そこに皆本と松風、チルドレンが駆けつける

薫「明くん!!交通事故って…小鹿ちゃんの容態は!?」

 

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明「みんな…!いま…初音と一緒です 会ってやってください」

扉を開けた一同の目に入ってきたのは…

 

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きゃっきゃしながら楽しそうにアニメを見ている小鹿と初音

小鹿「怒々呂ー!!がんばれー!!」

初音「子供たちをやっつけろー!!」

明「…入院してるんだぜ?ウソみたいだろ?」

皆本「いい大人が病院で騒ぐなああーッ!!」

 

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小鹿「だって退屈なんですもん」

初音「姐さんたちもラクガキする?」

明「足の骨折だけで済んで運が良かったんですよ!?大人なんだから退屈くらい耐えてくださいよ!!」

小鹿「私、体は柔らかいんですよね〜初音がいつもじゃれついて鍛えてるから」

小鹿に乗っかる初音

明「やめい!!」

そこにバベルの施設への移送手続きを済ませてきた賢木がやってくる「おーお前らも来たか」

薫「賢木センセイ」

賢木「これなら周囲に迷惑かからないし生体制御治療で全治2週間ってとこだな

ただし安静にできねえなら拘束衣を着せる!!俺がせっかく骨組織の再生を促進しても定着しなきゃ無意味だからな」

小鹿「そんな…!動物アニメを観ないと◯んじゃう!!」

明「大人しく観ろよ!!あとあれ動物アニメなの!?」

小鹿「せっかく有給で遊べると思ったのに」

明「社会人として迷惑かけてすみません的な発想はないのですか」

小鹿「だって私のせいじゃないし〜」

明「それでもなの!!」

皆本が本題を切り出す「それで小鹿さんが完治するまでの任務の事なんだけど…ちょっと提案があるんだ」

明「え」

松風を前に出す源

明「君は…?」

松風「どうも松風です」

 

その時、どこかの街で事件が…

子猫が橋の高い所から降りられずに鳴いていた

街の人も不安な瞳で見守る

そこに消防署の最新鋭のはしご車が来る

隊員が優しく近づくが猫は奥へと逃げてしまう

そこへ1台のヘリが飛んでくる

喜ぶ街人「ヘリ!!猫の為に人類が本気を出したっ!!」「自衛隊か!?いやあれは…特務エスパー!!」

ヘリの中では明が子猫に憑依しようとしていたが…「…ダメだ!怯えすぎてて憑依できない!

体を乗っ取れば救助は簡単なのに…!他の作戦を立てるしかないな」

松風「暇そうなサイコキノとテレポーターが一緒だからそっちで救助すれば早いのでは」

同乗していたチルドレンはお菓子食べたりゲームしたりとくつろいでいる

葵「それはルール違反」

薫「あたしら非番だもん」

紫穂「今の松風くんはザ・ハウンドの指揮官だよ」

皆本「動物救助という事でザ・ハウンドの任務になったが現場の状況は常に変化する

そういう時にこそ指揮官の判断が試されるんだ とはいえあの子猫の命がかかってるから無理ならチルドレンと交代してもかまわないよ」

松風「…!」

明「まあしょうがないですね 初音もあの調子だしな」

 

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初音は不満げな表情でタイヤに絡んでいる

「フン、姐さん達に任せればいいじゃん 初音そんなに簡単に知らない人に懐いたりしないし小鹿が休みならあたし達も休めばいいよ」

明「でも任務は他にもあるんだし!皆本さんの頼みなんだからちょっとはさあ…!」

初音「よく知らない相手を簡単に群れには入れない!ましてリーダーなど!!」

明「…ごめん、こいつほとんど動物なんで…」

松風「そういう部分も含めてこの人達の能力の個性だと思います だから…」

そう言って松風が懐から取り出したのは…ちくわ

初音「ナメてんのかあっ!?ちくわで釣れると!?それで尻尾を振るとでも!?」

松風「いやそうじゃないです でも振ってますね」

初音「怒ってても尻尾は振るんだよっ!!」

松風「これを賭けましょう!もし僕の指揮であの子猫を救助できたらこれが今日のおやつです!」

初音「よし乗った!!思い知らせてやる!!」

葵「なんか賭けの理屈がおかしくない?ごほうびと言わずに賭けって言っただけじゃ…」

薫「しっ!まだ初音は気づいてない!」

紫穂「うわーチョロい!」

明「で、どうする主任代理?俺達の能力でどう救助を?」

松風「そうだな…ちょっと怖い思いをさせる事にはなるけど…」

 

奥に逃げ込んでしまった子猫の元に…蛇がやってくる

子猫はパニックになって跳び降りてしまう

 

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それをキャッチする初音

街人「猫助かったー!!」「やったー!!」「人類が猫を救ったあああ!!」「いやあれ人類なのか!?」

蛇を操っている明「あとは…こいつを動物に返せば任務完了…!」

松風「これでしばらくなら俺に指揮をやらせてくれるかな…?」

明「大丈夫、初音の人見知りは最初だけだし俺も協力するよ ただ…この後のザ・ハウンドの任務はちょっと過酷かもしれないぜ…?」

 

次回、絶対可憐チルドレン 417 へ!!

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