ガタンゴトン・・・
ガタンゴトン・・・
現在、オイラは中央線の中の人。
時間は18:00前。
今日はもう会社に戻るつもりはない。
俗に言う「夢の直帰」というヤツだ。
なかなかの暑さの中、ずっと外にいたのでたくさん汗をかいた。
酒コンディション的にはMAXに近い。
そーなると、当然帰りはどこぞで“ぶらり途中下車”して1杯やって行きたいトコ。
しかもオイラ好みの店がたくさんある中央線沿線。
自然と電車の中での妄想が暴走する。。。
( ̄-  ̄ ) ンー
数ある候補の中から、いくつかのお店をピックアップ。
幾人かの“脳内キャスバルくん”達による脳内緊急会議が開催される。
「ジョージのいせやはご無沙汰なんだけど・・・」
「ウム、あっこのシュウマイをハフハフしながら、チューハイをグビリってのはまさに至福の一時だよな」
「いや、待て待て、こんな暑い日はサッパリと刺身なんかエエんじゃね?」
「中野のおかやんの〆さばとかはアリだと思うよ・・・」
「オメェらわかってねぇな〜」
「こんな日こそホッピーをグビグビとやるべきだろうよ!」
「ん?ってことは阿佐ヶ谷の川名ですか?」
「イヤ、無論それもアリだが、むしろ中央線にこだわらず、どっかで降りてバスに乗って野方の秋元屋とかに行くって手もアリアリなのを忘れてはイカン」
「オイオイ、待ってくれよ・・・」
「そんなんがアリなら、アンダー井草のこいくちやでトマトチーズ焼きやりながら下町ハイボールって選択肢もアリってことやん!?」
「そうだそうだ、アリだ〜」
ざわ・・・
「イヤ、そうじゃなくてだな!」
「○▲□◆▽★◇●!!」
ざわ・・・ざわ・・・
さすが、妄想力は人一倍あるクセに、優柔不断なことに於いては小石川一とも噂されるキャスバルくんだけはある。
会議はヴァーチャルインサニティな様相を呈していた。。。
「あ、そうだ!」
(゜▽゜;)!
脳内キャスバルくんの1人が叫ぶ。
「こんな日は冷や奴だよ!」
「ほぅ・・・豆腐ね・・・確かに好物ではあるな・・・」
「おぉ、そうじゃそうじゃ、冷や奴じゃ!」
「ウンウン、冷や奴となれば“アレ”とのコラボもあるしな!」
「あ!あっこならホッピーも飲めるやん!」
「そうだそうだ、さんせー!」
「反対の賛成の反対は賛成な〜のだ!」
やっと“中の人達”の総意が得られた模様。
(何か違う人が1人混ざってる気が・・・)
そんな仮想狂気を脱けだし、現実世界へと帰還すると、ちょうど電車は荻窪駅に到着。
何事もなかったかのように電車を降りる。北口を出て、線路沿いを舐めるように移動。
とある路地に足を踏み入れる。
歩くこと数分、目的のお店に到着。
ココが本日の脳内会議で満場一致にて決定したお店だ。
イカ料理専門の立ち呑み屋「やき屋」である。
パサ・・・
(縄のれんをくぐった音ね)
店へ入るとまだ18:00過ぎだというのに人で溢れている。
かろうじて、入って左側のサブカウンターに、1人分が立てるスペースを見つけた。
「ども・・・すんません・・・」
両脇のお客さんに軽く挨拶し、何とか真ん中に入れてもらう。すかさず振り向き、おかみさんに「すんません、ホッピーを」と告げる。
「・・・・・。」
いつも通り、おかみさんが無言で「ホッピー(320円)」を持ってきてくれる。
どれ・・・早速・・・
グビ・・・グビグビ・・・
(=^O^=)o□ プハァ
ウ、ウマイっ!
ウマすげる!!
(あまりの興奮に痛恨の言いまつがい)
思わず画像を撮るのも忘れて、半分ぐらいまで飲んでしまった。
昼間に失われた水分が体中に染み渡るのがハッキリとわかる。
何だか「ジワ〜」という擬音がどこからともなく聞こえてくる気がした。
ふぅ〜
取り敢えず、落ち着いたな・・・
さて、つまみも頼むか。
そう、先ほどの脳内会議で結論を導く要因となったアレだ。
「すんません・・・冷や奴(170円)と塩辛(170円)ください・・・」
「・・・・・。」
相変わらずコチラには無言なおかみさん。
カウンターの中にいる大将に向かって「はい、やっこと塩辛〜」と伝えてるのを見て、オイラの注文が通っていることが、かろうじて確認できる。
ホント、相変わらずやね・・・
σ(^◇^;)
このお店、なかなかに“つれない”接客で有名だ。
昔、そんな話を茶化しつつブログに書いて、常連さんに怒られた記憶がある。
そーは言っても、実際んトコ、そー思ってしまうんだからしょうがない。
だが、今では「実はこのお店こそが【究極のツンデレ酒場】なのでは?」と思わなくもない。
お勘定するときなど、たまに見せるおかみさんの「ニコッ」な顔に《デレ》を感じてしまう自分がいたりするのだ。
この場合、《デレ》はホントにわずかでいい。
《ツン》が9割、《デレ》が1割ぐらいで充分だろう。
一見、《デレ》が少ないように感じられるかもしれないが、決してそんなことはない。
やはり、人間、甘やかされると図に乗りやすいし、有り難みも薄れてくるものだ。
このお店は、そー言った《ツンデレ》の本質について、身を以て教えてくれる。
おかげで最近では、おかみさんを見ると、つい・・・
「べ、別にアンタのためにホッピー作ってるワケじゃないんだからねっ!」
などの吹き出しが勝手に脳内で作成されてしまう。
ウ〜ム・・・
そーゆーことなのか!?「はい、やっこと塩辛〜」
おかみさんが持ってきてくれた。
(両方共に170円!)
きたきた、きましたよ〜
そうそう、コレだよ、コレ!
豆腐好きで尚かつイカの塩辛好き。
そんなオイラにゃぁたまらない組合せだ。
まずは塩辛単独で一口・・・
おわ〜
ウメェ〜〜
((^へ^)vいつ食べても、やっぱりココの塩辛は旨い!
正直、ココより旨い塩辛には今でも出会ったことがない。
取り敢えず、
「塩辛は荻窪に限る」
と言っておこう。
味的には塩辛と呼ぶよりは、「イカ刺しのワタ和え」という感じのフレッシュな味わいだ。
毎日八戸から空輸されるという新鮮なイカを使ってるからこそ成せる一品なのだろう。
いや〜酒がススムわ。
あ、すんません、「中(焼酎お代わり・160円)」くださ〜い。
(*^¬^*)o□ プハァさて、お次は・・・
満を持して、待機させていたやっこさんを引き寄せ、箸で割り、上に塩辛をON!!
どれどれ・・・
( ̄〜 ̄) モグモグ...
ぐはっ・・・
キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
まぁ待て待て、感想を言う前に酒を飲ませてくれ!
⊂(▽^*) ゴクゴク
ハァ〜〜
落ち着いた。
そ、それにしてもコイツも相変わらずの破壊力だな。
一体何杯飲ませようっちゅーんだよ。。。
そう、脳内会議で満場一致になるぐらい食べたかったモノとはコレのことなのだ。
「塩辛 ON やっこ」
「やっこ塩辛」
まぁ呼び方はどーでもエエが、とにかく旨い。
醤油の変わりが塩辛というワケだが、コレが豆腐のサッパリ感と相まってちょうどいい塩梅になる。
普通に家でもできそうな食べ方だが、やっぱりココの塩辛じゃないと!って気もする。
(実際やったことあるけど、やっぱ旨い塩辛じゃないとアレだね、豆腐は普通のでもエエ気がするけど)
だからあまりヨソで見かけないのかもしれない。
オイラもこの食べ方は常連さんに教わった。
(この方ですな)
以来、夏は「塩辛 ON やっこ」、冬は「いか大根」を楽しみに、この店に来るようになった。
さて、あまりの旨さに塩辛もやっこも、そうそうにロストしてしまった。
ホッピーの外はあと1杯分残っている。というワケで頼んだつまみがコレ。
この店最大のキラーコンテンツ「いかわた和え(170円)」である。
コイツも塩辛もワタを使っているという点では同じなのだが、コチラはそのワタを酒やみりんなどでのばし、焼いたゲソに絡めてある。
どれ・・・
( ^o^)( ^−^) パクッ
キタコレ!
ゴクゴクゴク・・・
あ、中お代わりね〜
(*^▽^*)ウィーッ モウイッパイ
同じワタを使った料理なのだが、微妙にベクトルが違う方向を向いている。
塩辛の「ホロにが&ショッパー」テイストとは違い、コチラは「ホロにが&アマ〜」なテイスト。
酒やみりんだけではなく、砂糖なんかも入ってるのかもしれない。
だが、ベタベタな感じのイヤ〜な甘さではない。
多分、ワタのホロにがとマリアージュすることによって、何かがちょうどエエ感じになっているのだろう。
何か誤魔化したっぽい表現だが、まぁよーするに、とにかく酒を欲する味だということには間違いないワケだ。
まったく、もう・・・
どいつもコイツも・・・
どんだけ酒飲ませようっちゅー魂胆なんだよ。
オイラ酔わせてどーするつもり!?
(中野良子かよ!)
(↑古いよ、それを言うなら石田ゆり子にしとけっつーの)
っつーか、石田ゆり子ってキレイだよな〜
こんなんが奥さんだったら、どーしよう。。。
( ̄−  ̄ ) ンー
(心配しなくてもエエと思うよ)
こんなチャンネーが家で待ってるんなら、もう外飲みなんかしないでソッコー家に帰るね、うん。
んでもって、毎日「女房酔わせてどうするつもり?」とか言われちゃうワケですよ。
いや〜参ったな〜
ヽ(´ー`)ノ ワ〜イ
ん?
お、イカンイカン。
またヴァーチャルインサニティに逝ってしまっていたよーだな。
そろそろ現実に戻ろう。。。
まぁ当然、誰かがオイラのことを酔っぱらわせて何かしよーとしてるワケもなく・・・
コッチが独りで勝手に酔っぱらっているだけという、一見すると非常に寂しい現実なのだが、まぁそれはそれとしよう。
カラン・・・
( −_−)旦〜 フゥ
わた和えを食べきり、最後のホッピーを飲み終える。
ホントはわた和えの残ったタレを、イカ刺しなどでディップしながらもう1杯呑りたいトコだが、それではいつまで経っても終わらない。
「今日はこの辺で勘弁してやるか・・・」
誰に言うともなく、独りつぶやき、おかみさんに勘定をお願いする。
「1,150円です」
相変わらず異常に安い。
思わず顔がほころんでしまう。
まず千円札を渡し、小銭を探す。
「え〜っと、細かいのが・・・・・・ないっ!」
小銭を探したが、あいにく無かったので千円札をもう1枚渡す。
その様子が可笑しかったのか、おかみさんがクスッと笑う。
(*´ー`) クスッ
「(お、出たよ《デレ》)」
心の中で呟きつつ、縄のれんをくぐり、お店を出る。
何となく得した気分になりながら、ゆっくりと駅へ向かう。。。
| 採点:★★★★★ |
駅出口真横にある「鳥もと」が2号店を出すらしい。
あそこはJRの土地らしく、モメているという話は聞いていたが・・・
この2号店は駅前から移転するための布石なのだろうか?とヘンに勘ぐってしまう。
関係ないかもしれないが、駅前周辺の再開発の波が迫ってきてるのを感じてしまった。
「あぁ・・・」
「神サマ・・・」
「おかみさんの笑顔がもっと見たいなんて言いませんから、やき屋が無くなったりしませんよーに。。。」
カミサマ! ( ̄人 ̄)
未来が自分のヴァーチャルリアリティと一緒になるハズもないのだが、心の中で願うぐらいならいいだろう。。。






イカ好きなら、一度はイカないと…(駄)
失礼しました…
でも今回、キャスバルさんの文章を見て
益々興味が湧きました!(笑)
僕も『ツンデレ酒場』に興味津々!(何か違う意味に聞こえてしまう…)