笹原小学校地区で取り組まれている活動にお邪魔させていただいたのでご紹介します

 「笹ポーター」とは、「笹原」と「サポーター」を合わせた造語です。学校と家庭、地域が連携し、学校運営に取り組む学校運営協議会で熟議され発足した地域学校協働活動です。

 笹小の子どもたちを支える地域の支援組織として、次世代を担う子どもたちを学校と地域で協力して育てていこうとの意見の元、2019年に活動を開始し、今年で6年目を迎えます。50人以上のサポーターが、約850人の子どもたちの活動を支援しています。

 はじめは、学校のクラブ活動や委員会活動の支援からスタートし、九九の聞き取り、清掃活動、植栽の整備、本の読み聞かせや修繕、家庭科の補助など様々な活動へ広がっています。

 今年は、新たに「夏休みの子どもの居場所支援」として7月の夏休み開始直後の5日間、8月の夏休み終了直前の3日間学校の教室を開放し、夏休みの宿題などを行う子どもの見守り隊としてPTAの方々と共に活動されています。

 8:30になると続々と子どもたちが登校し、10:30に終了し帰宅します。
 まだまだ今年からなので手探りでとのことですが、9:30まではできる限り声掛けはせず、子どもたちもお話をせず集中して学習する時間。9:30の絵本の読み聞かせ以降は、子どもがやりたいことをとメリハリをつけた内容で、子どもたちと関わっておられます。

 笹ポーターへお話を伺うと、「子どもを褒める関わりを大切にしている。でも、〇〇した方がいいよとアドバイスするときはしっかりと。」と話され、子どもたちとの関係をあたたかい距離感で築かれています。
 子どもたちも宿題ができると笹ポーターに得意げに報告し、笹ポーターも「すごいね。よくできているね。」と子どもの頑張りをしっかり言葉にして伝えています。

 「いっぱい褒められてポカポカした気持ちになる」と子どもから言われた時には嬉しかった。私たちも子どもたちから元気をたくさんもらっていて、活動をいつも楽しみにしていると話されました。

 九九の聞き取りの時にも高学年の兄が2年生になる弟を連れて「よろしくお願いします」と笹ポーターへ挨拶に来ることもあるとのことで、子どもの成長を身近に感じておられるとのことでした。

 学校内だけではなく、地域で子どもたちとすれ違えば「九九のおばちゃんや」と子どもたちが声をかけ手を振ってくれるとのことで、校内の活動での出会いから地域でのつながりに広がっており、子どもを中心に学校、保護者、地域が一体となって日ごろから見守ることが必要と繋がることの大切さを教えてくださいました。

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