2008年04月17日

初めての精神科

ありさがタウンページで調べてくれたクリニックに後日予約を入れ、予約日のお昼頃足を運んでみた。オルゴール調の音楽が流れていて、清潔で、光がたくさ入っている建物で、思ったより暗い感じではないことに、私は少しホッとした。
たくさんの人が待っていて、皆黙って待っていた。私は時間から30分ほどずれて呼ばれた。
そこには大きいメガネをかけた30代後半に見える、白衣を着た医者が待ち構えていた。
「こんにちわ、こちらはどうしてこられたのですか?」
「友達に行ったほうが良いって言われて…」
医者の目は静かに私を見つめている。
「何かお困りになったことでも?」
「私・・・、たくさん食べてしまうんです。吐くほど食べてしまうんです。止めれないんです。
それに何か訳が分からない苦しみが襲って。自分を傷つけたくなってしまったり。自分でもなぜなのかわからないんです。
寝つきも悪くなったような気がします」
セキを切ったように私は口から次々と吐き出していった。涙が自然とこぼれていた。
「苦しいんです、苦しいんです・・・」
そう繰り返しながら、涙を流した。
そんなことを30分くらい私はした。
医者は話を聞きながらちくいち、カルテに書き込んでいた。
「薬を処方しますね、抵うつ剤と抗不安剤、安定剤、睡眠薬、睡眠導入剤を出しておきます。一週間後、また来て下さい」
私はますます不安がかられながらも、薬を貰って飲んで通うしか、今は方法がないと思った。


itikawa5 at 18:43│Comments(2)TrackBack(0) 小説「君が忘れても僕は思い出すから」 

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この記事へのコメント

1. Posted by つきな   2008年05月24日 23:24
あるサイトで、このお話を読んでいた者です。
荒らしのせいで先が読めなくて残念で、題名を検索してココに辿り着きました。
話の続き、楽しみにしています(^-^)
あ…、もしや他のサイトには最後までアップされてますか?
2. Posted by ブログ持ち主   2008年08月30日 23:38
つきなさん、わざわざ検索していただいてありがとうございます!
荒らしは…凹みました…
なかなか仕事が忙しくて筆が進まないですが、続き待って読んでくれたら嬉しいです。
他のサイトにも練り直したのUPしてますね。そちらはhttp://blog.crooz.jp/usr/kana59/kimihaboku/top.phpクルーズブログです。

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