iPhoneの面白いところは、AppStoreから好きなアプリをダウンロードしてカスタマイズできる点だ。iPhoneの使い方に慣れてきた人の中には、「自分でiPhoneアプリを作りたい」「アプリを作って小遣いを稼ぎたい」と思っている人もいるだろう。
iPhoneアプリを作るキッカケはさまざまだが、せっかくアプリを作るからには、できるだけ多くの人に使ってもらいたいだろう。アプリでお小遣いを稼ぎたい人であれば、なおさらだ。

とはいえ、ヒット作に恵まれる人はごくわずかしかいないのも事実だ。

そこで今回は、レインボーアップススクールを通い、知識ゼロからiPhoneアプリを開発した人からの情報をもとに、アプリを作ろうとしたキッカケや、ヒット作を生んだ事例を紹介する。どういったアプリがランキングの上位を狙えるのか、その秘密に迫ってみよう。

■iPhoneアプリを開発する心得
レインボーアップススクールは、2009年だけで700名もの受講生が通ったスクールだ。ほとんどの受講生は、最初はプログラムが書けなかった。その中で、ヒットを飛ばしたクリエイターの共通点は、スキルは未熟でもiPhoneアプリ開発に向けたアイデアや情熱は一流を目指す人だった。「今は作れない」という言い訳はしないで、今からその第一歩を進めればいいのだ。

iPhoneアプリを初めて開発する人は、これから紹介する彼らの創作活動についての実例から、ヒット作を生み出すヒントを掴み取ってみよう。

■自分の生き様をiPhoneアプリに活かす
・「SM診断」
テレビや雑誌で何回もとりあげられた「SM診断」の開発者は、スノボーの放浪生活のあげく、彼女に生活を面倒みてもらっていた。
その彼女から「iPhoneが好きならアプリ作れば?」とMacを購入してもらい、はじめてプログラミングを勉強しはじめ、レインボーアップススクールの門をたたいた。

彼は、スクールでのテレビ取材でも率先して取材を受け、「ヒモが作ったSM診断です」というふれこみで、自分を売り込んだ。「自分が売れるなら、どんな手段でもかまわない。」という意気込みは、iPhone 4の初売りでも徹夜して行列の最初にならび、TV取材の時に自作アプリを紹介したほどだ。

「何もそこまでしてまでヒットしなくてもいい」なんて悠長なことを言っていては、いつまでたってもヒットの女神は微笑まないのだ。

・「深界魚/A FISH IN THE DEEP OCEAN」
「深界魚」の作者は、映画プロデューサーだ。
今までの、展示会で出会って絵コンテを見せるという従来の手法だと、絵やストーリーの質感が見えずアピール不足になっていた。そこで考えたのが、絵コンテをつくりこんでショートストーリーのアプリにすることだった。

なにも展示会で披露しなくても、AppStoreで披露すればいい。
映画人よりも先にコンシューマーに刺されば、iPhoneアプリ発の映画も夢ではなくなる。「アプリの作り込みよりも、そもそもの絵やストーリーの作り込みの方が大変なのです」と彼は言う。コンテンツそのものが大事だということを、アプリクリエイターはしばしば忘れてしまうことがある。

iPhoneアプリの世界には、さまざまなエンターテインメントのプロが興味を持ち、本気を出していることを忘れてはならない。逆に言えば、もしあなたが何かのプロだった場合、チャンス到来というわけだ。

■アイデア次第で新しい使い方がある
・「NeonSign」
・「Room Planner for iPad」
「NeonSign」では、iPadがレストランなどのネオンサインになる。「Room Planner for iPad」は、家具屋などで部屋の配置をシミュレーションしてくれるサービスがお手軽にiPadでできるということで、全世界でヒットを飛ばした。
いずれも、iPadの新しい使い方を生み出している。

・「KAKUREicon」
「KAKUREicon」は、ちょうどアプリアイコンで隠れるように背景画像を工夫することで、デスクトップページをめくったときに驚かそうというアイデアから生まれた。
これもまたアップルが想定しえなかったところに新しい使い方を見いだしたのである。

ハードメーカーのアップルだって、iPadの新しい使い方はよく分かっていない。各ディベロッパーが想い想いに、独自に想定したターゲットに対して市場を作っている。
iPhoneアプリの独自仕様の中にだって楽しくて新しい使い方が見えてくる。

■子供と楽しみたい!
・「Sleepy Sheep」
・「WithMAMA」
「Sleepy Sheep」は、寝付かない息子が、モグラたたきを楽しみながら、羊が一匹、羊が二匹と、だんだん眠くなっていくというアプリだ。
「WithMAMA」は、お母さんやお父さんの声で、ひらがなを覚えていくというアプリである。
この2つのアプリは、いずれもレインボーアップススクールのサンプルアプリを改変したものであり、前者は「もぐらたたき」、後者は声を吹き込んでピアノにするという「ボイスピアノ」である。

サンプルアプリからは想定もつかなかった楽しい用途に進化している。何よりも「子供のために」という創作活動の根っこにあることが微笑ましい。自分が作ったアプリが、子供に楽しんでもらえるというのは、何よりも代え難いことである。

・「かけざんロボ」
「かけざんロボ」の開発者は、「ロボ」シリーズをいくつも出している。
もともとのきっかけは、かけざんの九九を楽しく覚えて欲しいという親心からだった。「実は小学校1年では九九は習わないんです」というオチがつき、いまでは、ローマ字を覚えるアプリや、足し算を楽しむアプリも制作している。

普段会っている娘ですら、ターゲットを見誤る。「誰々のために」という創作活動の姿勢は、ターゲットをより深く洞察することにつながる。逆に言えば、具体的な想定ターゲットがいない創作活動は、単なるマスターベーションで終わることになるのだ。

■「公共性」というキーワード
・「AEDマップ」

「AEDマップ」はその名の通り、AEDの設置場所を探すためのアプリだ。地図で探す方法と、カメラを立ち上げ、ファインダ越しに方向と距離を表示するARナビゲーションという高度な技術を使っている。この開発者は、講師に個人教授をお願いするほか、データベース集めにも奔走し、創作に関して、並々ならぬ執念をもっていた。

「どうせつくるなら、本当に役に立つものを」というのがキッカケだというが、作り上げるまでの責任感、そしてその後の絶え間ないメンテナンスをする責任感には脱帽だ。

・「iGS」
・「カフェさがし」
・「調安Beer」
「iGS」は、ガソリンが高騰するなか、付近の一番価格が安いスタンドを探すアプリだ。「カフェさがし」は、Wi-Fiや電源のあるカフェやお馴染みの系列店を探すアプリで、「調安Beer」は、ビールの一杯をできるだけ安く提供する店を探すアプリだ。
このように、みんながちょっと心の中で思っていることを実現してやろうというアイデアも意外に手薄だったりする。膨大なデータベースを必要とするし、サーバやAPI連携も一際手間がかかるので敬遠されるのだろう。

しかし、ITサービス事業者もディベロッパー向けにさまざまなAPIを用意している。そういったクラウドサービスに目を向けるだけでもヒントはたくさん眠っている。

■どこかのプロとコラボする
・「True Mt.Fuji」
「True Mt.Fuji」は、富士山一筋の名カメラマンとコラボした作品だ。写真が奇麗なのは当然だが、それがどこから撮った写真なのかMAPでわかり、写真のめくり方ひとつをとっても、かなりこだわって創作したという。

・「アファメーション・ダイアリー365」
「アファメーション・ダイアリー365」は、サイキックセラピストである受講生が、「Affirmation」という欧米ではおなじみの療法を、普通のユーザにもライトに活用してもらおうと日記帳アプリとして企画したものだ。しかも講師陣が真剣に意図をくみながら作り上げた、いわば共同制作アプリである。

その道のプロと仕事をするということは、単にアプリ化をすればいいという以上に、何かの付加価値をつけたいし、何かのこだわりを表現したいというハードルが待っている。なぜその人は写真で生き残ることができたのか。

そういうプロがプロとして生き抜くことを学ぶことが、iPhoneアプリの創作活動にもいい影響を与えるのだ。

■デザインに手を抜かない
・「和時計アプリ・あけくれ」
・「クロスパンダ」
・「デコ電卓」
「和時計アプリ・あけくれ」と「クロスパンダ」、「デコ電卓」は、iPhoneアプリの中でも群を抜いてデザイン性に優れたアプリだ。

レインボーアップススクールの受講生の特徴は、デザインに手を抜かないということだ。IT業界が長いと、デザインにぶっきらぼうになったりする。ここでは、どうやら私たちが勉強する番と言えそうだ。

彼らはもともとエンジニアスキルを売りにしてはいないし、アップルのユーザと同様に、ファッション感覚を大事にする。デザインにこだわるのは、いわば当然のことなのだ。


ヒットするiPhoneアプリを作るためのヒントは、さまざまなところに埋もれている。それに気づき、こだわってアプリを作れるかどうかが大切なのだ。
他にもたくさん紹介したいところだが、紙面の都合もあるので、興味がある人はサポートサイト内の「アプリ自慢」コーナーを見てほしい。

・レインボーアップススクール アプリ自慢ページ
http://www.rainbowapps.jp/applijiman

<iPhone Apps by Eagle>

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[Image] QRコードアプリ名:SM診断
価格:230円
カテゴリ:ライフスタイル
開発者:Rento Usui
(C) 2010 RU
バージョン:2.1.0
条件:iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.2 以降が必要
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id372927013?mt=8

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