iPad/iPhone対応アプリの中で株式投資に関するアプリは数が多く、証券各社ごとに独自アプリを投入している状態だ。具体的にはSBI証券の「SBI株取引」、松井証券の「株touch」、マネックス証券による「マネックストレーダー」、カブドットコム証券の「kabu smart」などだ。いずれも口座を持っているユーザー向けに提供されている。対して、口座を持っていなくてもほとんどの機能が使えるのが楽天証券が提供する「iSPEED」だ。


■ログインなしで情報を見られる
証券会社のサービスは、当然ながら口座を持っているユーザーが対象だ。だが楽天証券の「iSPEED」は、ほとんどの機能を“ログインなし”、つまり口座を開設していなくても利用できる。この点が情報を閲覧するためにはログインが必要な、他の証券会社アプリとは一線を画しているところだ。

ログインなしで利用できる機能は、市況や株式銘柄の情報(20分遅れの価格、前日終値、出来高など)、チャート(5分足、日足、週足、月足)、ニュース、為替といったところ。注目銘柄は100銘柄まで「マイボード」に登録でき、iPad版では100銘柄を一画面で表示できる。

■板情報は見られない
もちろん株式を売買するには楽天証券への口座開設とIDとパスワード入力によるログイン操作が必要だ。また、板(銘柄・値段ごとの売買の注文状況)情報はログインなしでは閲覧できない。まあ、この辺は当然だ。

売買設定では、通常の売買のほか、逆指値(指定した価格より株価が高くなったら「買い」、安くなったら「売る」)による注文ができるのに加え、OCO注文(指値と逆指値の同時発注)が行える。このあたりは、損切りできちんとリスク管理を行いたい個人投資家でも満足できる機能だ。

■「Yahoo! ファイナンス株式マップ」との違いは?
口座なしでも情報を取得できるという点では、前回紹介した「Yahoo! ファイナンス株式マップ」との使い分けが気になるところ。

端的に言えば、情報を3D表示する「Yahoo! ファイナンス株式マップ」のコンセプトは面白いが、投資に慣れたユーザーからすると、文字ベースの「iSPEED」の作りのほうが違和感なく使うことができる。

「iSPEED」に注文をつけるとすれば、チャートのバリュエーションが少ないこと。これは、10年まで表示できる「Yahoo! ファイナンス株式マップ」が勝っている。もっとも、「テクニカル重視」で短期売買を行う投資家にとっては、とくに不都合はないかもしれない。楽天証券に口座を開設していればもちろん、未開設でも「使える」アプリである。

なお、楽天証券で取引を行うと、楽天市場と共通のポイントが付与される。株取引で資産を増やし、さらにポイントで買い物、ということも可能だ。


大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

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