NECの中古品査定システム


前回の記事ではNECの再生品の流れを説明した。同社のNEC Refreshed PC(リフレッシュPC)はユーザーから自社製品を買取、中古品として再生し、販売店に出荷する事業だ。

このため、買取対象になっている製品は、個別機種毎に上限金額が細かく決まっており、ここから傷や付属品のあるなしによって減額されていく。この買取り金額は、NECに買取りに出す出さないに限らず、何らかの理由で手放したくなった場合や、中古品を購入する際の参考にもなる。

高く売りたいのであれば、注意すべきポイントがいくつかある。これについてNECから説明があったので、中古品をなるべく高く売りたい人向けの情報といしてレポートしよう。

買取上限額の価格推移


当然のことだが買取の上限金額は、PCの経年が経過すれば、するほど落ちていく、下げ幅は市況によって変動するそうだ。当然販売開始直後が最も高いが、1年程度経過すると大幅に下がり、販売からおおよそ2年から3年で底値になり、下げ幅も小さくなってくるようだ。

目安としては、新品で15万円程度だった製品は、2年程度で5万円程度、3年後には4万円程度になると考えると良いだろう。ただし、これは問題がない状態での上限金額で、ほぼ初期状態での買い取り価格となる。ここから傷や添付品の状態などによって減額されていく。

より高く売るためには、傷の有無はもちろん、マウスなどのハードウェアの添付品に加えて、Officeソフトのマニュアルなどの添付品も対象になっているので、付属品は一通りなくさないようにするのが鉄則だ。最近はDVDやCDによるバックアップだけではなく、HDDにバックアップ領域がある場合もあるが、このバックアップ領域のあるなしなども減額の対象になっているそうだ。

例えばOfficeソフトの添付品(説明書やインストールROM)がないだけで1万円前後減額されるので注意しよう。
また、マウスなどについても最近は無線マウスが増えており、有線マウスに比べてより高価なため、減額幅も大きくなっているので注意しよう。

さらに減額幅として大きいのば本体の傷だ。ぱっと見てわかる程度の細かい傷でも全体の1割程度減額される。

中央付近の細かな擦り傷が2,800円減額(7%)の原因


例えば、この天板の細かな擦り傷でNECの場合は7%(上限価格4万円から2,800円)減額されてしまう。さらに大きな傷の場合は減額幅も大きくなり、はっきりとわかる大きな物は全体の数割と大きく減額されてしまうので注意しよう。



さらに、たばこの臭いが染みついているようなPCなどは買取対象外になる場合もあるという。当然と言えば当然だ。喫煙者も将来的に売る気があるならPCの前ではたばこを吸うのは控えたほうがいいだろう。



NECの買取りの場合、不定期でキャンペーンを開催していることがある。具体的にはポイントや送料が無料になるなど、お得なキャンペーンを行うことがあるので、少しでもお得に買取を希望するなら、サイトを定期的にチェックすることも欠かさないようにしたい。

もしもNECのパソコンを売ろうかどうか迷っているなら、少なくともNECのサイトで上限金額をチェックするのは欠かさないでおきたい。また、オークションなど含め中古で買う場合も、この買取上限をチェックしてその価格が妥当かどうかの参考にもなるだろう。

NEC 121ware 買い取りサービス

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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