アップルは2013年6月11日午前2時(現地時間10日午前10時)、アメリカサンフランシスコのMoscone Center Westにおいて、WorldWide Developers Conference(WWDC)を開催した。「iPhone5Sや新iPad miniは姿を見せるか?アップルのWWDCを日本語で解説」でTehu氏による解説を視聴していた人は、ほとんどの内容が噛み砕いて説明されていたので把握していると思う。ただ基調講演は日本時間で午前2時という真夜中の時間だったため、翌日の出勤を考慮すると見るのを諦めたという人も多いだろう。



ということでWWDCでどういった発表がされたのかを、ざっくりとまとめて紹介するので参考にしてもらいたい。このWorldWide Developers Conference(WWDC)とは、文字通り世界中からアップル向けの開発者が集まってくるカンファレンスで、毎年ここで注目の新製品や新サービスが発表されることが恒例となっている。

■iPhone 5Sや新型iPadやiPad miniの登場はなし
まずは、いま現在アップルの屋台骨を支えているスマートフォン&タブレットであるiPhoneシリーズおよびiPad&iPad miniシリーズの最新モデルが登場すると噂されていた。iPhone 5Sや新iPad miniと呼ばれていた端末だが、このカテゴリーの端末の投入はなかった。

■ハードウェア新製品はPCであるMacBook AirとMac Pro
スマホ&タブレット端末のアップデートはなかったが、Haswellこと第四世代のインテルCore iプロセッサーの登場に合わせてMacBook AirシリーズがHaswell化した。これによりバッテリーの持続時間が最長で12時間(13インチモデル)までと飛躍的に長持ちするようになった。また理論上最大6.9Gbpsの速度を誇る無線LAN規格IEEE802.11acにも対応しているという。MacBook Airは、即日発売される。

アップル最高峰のデスクトップモデルであるMac Proもバージョンアップ。デザインが完全に別モノとなっている。CPUがXeon E5で最大12コア搭載(6コア×2プロセッサー)、これにECCメモリーやSSD、Tunderbolt 2を搭載。グラフィックスはAMDのFirePro×2枚のデュアルGPUを搭載しており。4K解像度のディスプレイをサポート。従来モデルよりトータルパフォーマンスで2倍ほど性能向上しているとしている。

Haswell化した新型MacBook Air

デザインを大きく変更した新型Mac Pro


■OS Xが進化してOS X Mavericksへ
PCであるMac用のOSがOS X Mountain LionからOS X Mavericks(マーベリックス)へと進化した。新機能としてはFinderがタブ化してより使いやすく進化。ファイルにタグ付けが可能になり、そしてデスクトップの拡張機能で、メニュー付きの個別のデスクトップをマルチディスプレイ上にフルスクリーンで展開可能になった。いわば別のPCを使っているような感覚で個別のディスプレイ上のデスクトップが利用できるわけだ。

さらにアップルTVに接続しているディスプレイにもディスプレイ代わりに利用可能になった。iBooksの利用やマップアプリがPCでも利用可能になっているなど、機能向上もなされている。特にWebブラウザーのSafariは、かなりパフォーマンスアップしている模様だ。ほかにもパスワードの管理・暗号化機能であるiCloud KeyChainでパスワード等の管理を安全かつ便利に行えるようになっている。

OS X Mavericks



■iWorkがiCloudと融合してiWork for iCloudへと進化
ブラウザアプリとしてiCloud上でiWorkが利用できるiWork for iCloudが登場した(現在はベータ版)。Internet Explorer 10やChromeといったブラウザーでも動作するのでMacユーザーでiCloudが利用できるアカウント(アップルID)を持っている人であれば、Android端末やWindows PC、iOS端末からアクセスして利用することも可能だ。


iWork for iCloud



■最大の目玉となるiOS 7
今回の最大の目玉となるのがiPhone、iPad、iPad mini、iPod touchといった小型端末向けのOSであるiOSがバージョン7へと進化したことだ。見た目から何から大きな変化になっており、いままでのiOSとは明らかに一線を画すデザイン(フラットデザイン)になっている。ロック画面から何から何まで従来のiOSの面影は、ほとんど残っていない。

従来のiOS向けのアプリでは、まったくUIが変わってしまうのでiOS7向けのデザインを用意する必要があるだろう。なお、機能としてマルチタスクが可能になっており、複数処理を行いつつもバッテリーの持ちは従来通りとされている。開発者向けに本日からiOS 7のベータ版が配布される。このiOS 7の正式版が登場するのが秋口とされているので、その時期に合わせてiPhoneかiPadといった端末の最新モデルが登場することは確実と見られる。

なお、ほかにもiTunes Radioといった新サービスが発表された。これは文字通りインターネットラジオのストリーミングサービスだが、日本ではRadikoといったIPサイマルラジオ配信サービスがあり、どうなるのかは未定となっている。

アップル本家サイトでiOS 7のUIの動作を確認できる

iTunes Radioサービス


以上、駆け足でざっくりとWWDCで発表されたポイントを紹介した。最低限これだけ理解しておけば話題に取り残されることはないだろう。また興味のある部分に関しては、アップル本家のサイトや各種メディアの現地からのレポート等を参照するといいだろう。

WWDCキーノート
アップル(米国サイト)


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