先日のアップルのiPhone 5s/5c発表イベントでは、iPhone 5シリーズ関連の発表だけで、従来は、同時に発表されることの多かったiPadシリーズやiPodシリーズの新製品情報がなかった。イベントとは直接関係なしにiPod nanoの新カラーが追加されただけで新製品は登場していない。

おそらく、近いうちにiPadシリーズの新型が発表されるだろう。その際にiPodメイン機種の新型も登場してもおかしくはないが、すくなくとも昨年登場したばかりのiPod nanoとiPod touchの新型登場はあまり期待できない。

新型の登場が期待できるとしたらiPod classicとiPod shuffleだ。しかし、大容量ストレージを内蔵するiPod classicは、様々な音楽系のクラウドサービスが登場してきている現在、そのコンセプト自体が微妙になりつつあるようだ。こうした大容量ストレージ搭載の携帯音楽プレーヤーについて考えてみたい。



■もう4年も新モデルが出ていないiPod classic
現行のiPod classicは、2009年に登場してから新型が登場していない。デザイン自体は2007年以来変化がない息の長い商品となっているが、今ではもう古くさい製品と言ってしまっていいだろう。iPodやiPhoneのコネクターは2012年にLightningに変更され、現行製品で旧Dockコネクターを使用しているのはiPod shuffleとiPod classicだけになっている。

iPod classicは、アップルのサイトに書かれている説明によれば「メディアライブラリ全体を保存できるストレージ」となっていて、大容量ストレージで所有しているすべての音楽を持ち歩けることが売りだ。iPod classicの新型が出るのであればSSDといったフラッシュストレージの採用、DockコネクターからLightningコネクターへの変更がありうる。

しかし、アップルならiCloudがある。日本ではまだサービスしていないがiTunes Matchで、クラウド上に音楽ファイルを保存できるようになっている。iPhoneを使用すれば、わざわざ手元のストレージに音楽ファイルを保存することなく、通信環境さえあればいつでもどこでも自分のライブラリにアクセスできる。それどころか、いつでもどこでも新曲を購入することさえできる。

このようなサービスはアップルだけではなく、GoogleやAmazonでも似たようなサービスを展開しているし、Spotifyなどのストリーミングサービスも海外で人気になっている。。これらのクラウドを利用したサービス以外にも、自宅のNASなどから音楽ファイルを再生できるようなアプリもいくつか登場している。

こうなってくると、iPhoneなどのスマートフォンが一台あるだけで手元の容量を気にすることなく、いつでもどこでも音楽を再生できる。もはや大容量のストレージを搭載する音楽プレーヤーはニッチな商品になりつつあるようだ。ただアップルのことだから、新型iPod classicでも「最高のユーザー体験」を提供してくれることに期待したい。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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