企業経営は仕組み化でうまくいく

名南経営コンサルティング 伊藤淳 公式ブログ

皆さんもご存じのように、トランプ米大統領がTPPからの離脱を表明しており、先日の安倍首相の、施政方針演説においても「TPP協定の合意は、そのスタンダードであり」と若干抑えた表現になっており、どう取り組んでいくのかが気になります。

 

一方、日本の農産物の輸出に関してはTPPの如何に関わりなく、順調に伸びており、

平成26年の輸出額は6117億(前年比11.1%増)、27年は7451億(前年比21.8%増)と過去最高を更新しています。この結果として平成28年には7000億という目標を1年前倒しで達成するなど、日本の農産物が徐々に海外に受け入れられてきたことがわかります。関係者の努力はもちろんのこと「和食」ブーム等国内外で日本食、食文化に対する関心が高まったことも大きな要因となっているのしょう。

 

 農業に関しては、とかく高齢化産業とか農業就業者の減少とか暗い話題が多いのですが、

少し観点を変えると、このように成長産業の側面を垣間見ることができます。

 六次産業化、農地利用の効率化、ICTを利用した農業など、農業という枠をひとくくりにするのではなく、見る角度によって十分に成功分野といえる側面を持っています。

 新規参入を考えていこうとするならば、農業の研究を行うのも有効な方法であると考えます。

 
 ISOでの改訂内容を見てみると、リスクと機会という言葉が目につきます。
 今回の改訂で初めて、要求された項目となります。

 そもそも、今までのISOでは今の仕組みが確実に確立され、運用されて
 おれば、マネジメントシステムは展開されていると考えられます。

 しかしそれは今現在の仕組みはそうであっても、将来その仕組みを
 脅かす問題はないでしょうか?

 例えば、近々の問題として従業員の採用問題などがあります。
 いくらきちんと会社の仕組みをつくって、回していても社内の仕組みを担う
 従業員が高齢でのため退職を余儀なくされてしまっては、その役割は
 別の人が担うことになります。
 その役割を担う人を社内で用意できない場合、つまり社員の採用ができない
 場合には、誰かにしわ寄せが行き、結果、しっかりと運営されていたはずの
 社内のマネジメントシステムが破たんをきたす恐れがでてくるわけです。

 しかし、前もって、そのリスクを洗い出して、対応方法をそれなりに考えて
 おけば、いざとなった場合にも慌てることなく対処が取れることが考え
 られます。

 昨今のBCP構築や対応にも注目が集まるように、先のリスクを前もって
 対処を考えておくことが必要になってきてるように思います。

  今回のISO9001の改訂では、様々な改訂がなされていますが、その中で今度重要になると思われるヒューマンエラーを考えてみたいと思います。

 
  何かミスが発生したとき、われわれはその原因を探ろうとします。昔は、機械の精度も高くなかったのでそのミスの原因が機械の故障だったり、誤動作だったりしたこともあったのでしょうが、今は人のミスが圧倒的に多くなったのではないでしょうか?

 このヒューマンエラーが起こると原因を探ってみると「ついうっかり」「ぼんやりして」とかいう枕詞と併せて「見落とした」という結論になり、対策は「気合を入れてやる」とか「徹底する」という言葉で終了してしまうことが多いように思います。

 例えば見落としたという原因での対応を、もう少し制度的に改善を図るならば、「見落としても、他に発見できる機会を作ればよい」となりWチェックを行うという対応が考えられます。実際そのような対応をとる企業も多く見受けられます。

 ところが次の場合はどうでしょう?


  ある滑舌の悪い強権的な社長から指示を受けた社員が、「1」と「7」を聞き間違えて注文数を間違えたという話です。この会社が作成した再発防止処置では、「上司がその数値が正しいかどうかWチェックを行う」という対応でした。

これを見て、違和感を持つ人も多くいると思います。本来であれば社長の滑舌が悪く、聞き取れないのならば、ヒアリング書類を作って社長に確認してもらうとか、社長から書類で指示を出してもらえば解決するのです。ところがこの会社では、社長に聞き返すこと自体、一種のタブーとなっており、そこが不可侵領域になっていたのです。よってその本質的な原因を除いたところでの対応を作ることになり、本当の原因は改善されないままです。


    さらに問題は、この会社は再発防止対策といえばWチェックといったように、他の対応を考えることをせずに、自分の知っている範囲内ですべて帰結してしまおうと考えたのでした。こうなるとその担当者のヒューマンエラーが問題ではなく社内の風土、制度的な問題となってまいります。

特に前者の権力によって原因追及ができない場合等に関しては、会社のトップが改善をすべき問題です。社内にこのようなことがないか、わざと間違えて自分に指摘がなされるかの模擬訓練をしてみては、いかがでしょうか?

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