2006年02月10日
多様性とランダムネス
「多様性」はどのように生まれるべきかという問題がある。人間が多様性を頭で考えながら実現できるか。人間が作っていいものか。多様性とランダム性にはしばしば関連が見られるが、養老孟司先生によれば、人間の大脳新皮質というのはランダムなことをやるのが大変に苦手らしい。むちゃくちゃやったようでもちゃんとその人なりの秩序を生じてしまっている。我々の大脳新皮質は、ランダムということを意図的にできないんであります。
統計学者ならランダムな点を打て、と言われれば、全くそういうことを考えたことがない人よりは、多少なりともランダムな点を打つことができるだろうと思われるが、それでもやはりどうしても生じてしまう規則性から免れることはできないだろう。そういうそもそも多様性を生む適性のない癖の持ち主(人間の脳)に多様性を作らせていいか。
やはりこれも養老先生の本にあった話だが、日本で一番豊かな生態系をもつ森があって、どんなに素晴らしい育て方をしたのだろうと思うと、単に米軍の弾薬庫が近いため、誰も全く近寄らなかっただけだった、と。
しかしながら、では、そういう事実のもろもろを挙げて、全て放置の「ケセラセラの相対主義」でいいか、人間が一切手を加えさえしなければいいか、というと、それはしばしばもっと違う。「ケセラセラの相対主義」というのは、往々にして「そう主張している人間=絶対、主義」に過ぎないからである。こういう横着な大鉈ぶるいの一件落着に飛びつくことなど、さらにできないのであった。先生は自然との望ましい付き合い方として「手入れをする」という表現を使っておられたが、これについてもう少しお話を伺ってみたいものだと常々思っている。ただしここから先は具体的な実践につきるということで、ここでとめておられる気も、同時に、している。
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1. Name Day/ネームデイ [ 日本の男よ海外に行こう Get out abroad, Japanese guys! ] 2006年02月08日 23:17
Name day is a tradition in many Catholic countries. It attaches personal names to each day of the year and celebrates it among family and friends. Most calendars contain these names. For instance, here is an example - http://www.calendar.sk/nameday-pl...
2. 人間はデタラメができない [ bitter half ] 2006年02月09日 15:31
養老孟司がこんなことを言ってるという。 養老孟司先生によれば、 人間の大脳新皮質というのはランダムなことをやるのが大変に苦手らしい。 むちゃくちゃやったようでもちゃんとその人なりの秩序を生じてしまって…
この記事へのコメント
1. Posted by tockri 2006年02月09日 12:48
理想のランダム状態はエントロピー最大の方程式によって求められるものなので、人間は脳のハードウェアに実装されていない機能を数学というソフトウェアで見事にエミュレートしていると言えましょう。
ちなみにプログラム言語のrand()など擬似乱数があんなに単純な式で生成されていると知ったときは、「ランダムである」というのは別に難しくもなんともないんだなあと思いました。「○○に役立つようなランダムネス」みたいなのが難しいんですね。
ちなみにプログラム言語のrand()など擬似乱数があんなに単純な式で生成されていると知ったときは、「ランダムである」というのは別に難しくもなんともないんだなあと思いました。「○○に役立つようなランダムネス」みたいなのが難しいんですね。
2. Posted by おおた葉一郎 2006年02月09日 16:12
最近、飲むとすぐに、ランダムウォーカーになってしまいますが・・
3. Posted by bun 2006年02月09日 16:59
tockri様
>人間は脳のハードウェアに実装されていない機能を数学というソフトウェアで見事にエミュレートしている
うお。なるほど。私は脳のみならず体全体がエントロピー最大であり、すでにランダム状態を実装しております。人の迷惑顧みず。
おおた様
効率的市場仮説ってランダムウォーカーであるという仮説であるというのが、勉強したての頃飲み込めませんでした。なんで千鳥足のよっぱらいが効率的なんだって。酔っ払いの行き先は先が読めない→情報が処理しつくされていて過去の情報に予測に役立つ情報がない、という意味で効率的だったんですね。
>人間は脳のハードウェアに実装されていない機能を数学というソフトウェアで見事にエミュレートしている
うお。なるほど。私は脳のみならず体全体がエントロピー最大であり、すでにランダム状態を実装しております。人の迷惑顧みず。
おおた様
効率的市場仮説ってランダムウォーカーであるという仮説であるというのが、勉強したての頃飲み込めませんでした。なんで千鳥足のよっぱらいが効率的なんだって。酔っ払いの行き先は先が読めない→情報が処理しつくされていて過去の情報に予測に役立つ情報がない、という意味で効率的だったんですね。
4. Posted by おおた葉一郎 2006年02月09日 20:30
「ウォール街のランダムウォーカー」という本は有名なのですが、簡単にまとめると、市場はいつもきまぐれで、予想もつかないときに、ピューっと上がる(下がる)。そして株価の変動幅の大部分は、このピューっとあがる時の合計値なので、デイトレのようなことをしていると上がる場面を逃してしまうので、ここぞという株を買ったら塩漬けにして、仕事中にyahoo掲示板などみないで、買ったことを忘れてしまいなさい!(ただし、保証はできないけど・・)という内容でしたね。
5. Posted by bun 2006年02月09日 21:26
はい。私も読みましたよ。経済新聞を壁に張っておいてダーツやって20社選んで作ったポートフォリオがまんざらでもない話って「ウォール街」でしたっけ?
板見るなっていうのは賛成ですな。性格とかリスクに対する選好にもよりますけど、どうしても利益確定が早くなりかつ損切りが遅くなりがちですものね。ちょろちょろの実現利益と莫大な含み損で身動きが取れなくなる。かくして望まぬ塩漬けを「させられて」、動くべきときに動けなくなる、と。そして回復しないままなんらかの期限や必要に迫られて痛みばかりの大手術というわけですね。皆同じ(笑)。
板見るなっていうのは賛成ですな。性格とかリスクに対する選好にもよりますけど、どうしても利益確定が早くなりかつ損切りが遅くなりがちですものね。ちょろちょろの実現利益と莫大な含み損で身動きが取れなくなる。かくして望まぬ塩漬けを「させられて」、動くべきときに動けなくなる、と。そして回復しないままなんらかの期限や必要に迫られて痛みばかりの大手術というわけですね。皆同じ(笑)。
6. Posted by go2c 2006年02月09日 22:33
「ランダム」というのはもともと「ランダム」というものが存在していたのでなく、「規則性」とか「秩序」など既に実在するものの反対語・評価の尺度として人間が発明した概念なのかもしれませんね。
なのでランダムな状態を目標にするのはどだい無理なのかも。
ふと、S・ハンターの狙撃手を主人公にした小説で「自然の中に潜んでいる標的や敵の狙撃手を見つけようと思ったら直線でできたものを探せ、自然には直線のものは存在しないから」というようなフレーズを思い出しました。
なのでランダムな状態を目標にするのはどだい無理なのかも。
ふと、S・ハンターの狙撃手を主人公にした小説で「自然の中に潜んでいる標的や敵の狙撃手を見つけようと思ったら直線でできたものを探せ、自然には直線のものは存在しないから」というようなフレーズを思い出しました。
7. Posted by bun 2006年02月09日 23:11
go2c様
ありがとうございます。
ははあ、ディープスロートですね。やや、知ってました。知ってました(笑)。
>「自然の中に潜んでいる標的や敵の狙撃手を見つけようと思ったら直線でできたものを探せ、自然には直線のものは存在しないから」というようなフレーズを思い出しました。
あ、これ、ほとんどこのまま養老先生がエッセイで書いてましたね。この小説から影響を受けたのかな。確かに都会度はこうした直線の数で測れるでしょうね。
ありがとうございます。
ははあ、ディープスロートですね。やや、知ってました。知ってました(笑)。
>「自然の中に潜んでいる標的や敵の狙撃手を見つけようと思ったら直線でできたものを探せ、自然には直線のものは存在しないから」というようなフレーズを思い出しました。
あ、これ、ほとんどこのまま養老先生がエッセイで書いてましたね。この小説から影響を受けたのかな。確かに都会度はこうした直線の数で測れるでしょうね。
