2014年08月05日

映画「ハンナ・アーレント」をDVDでみる。


 映画「ハンナ・アーレント」をDVDでみる。

 万人向けの作品とも思えませんが
 痺れました。

 「思考」がその人間を形づくるのだということ。


 講義の最後の言葉が良いです。

 「私が望むのは考えることで
  人間が強くなることです。

 危機的状況にあっても
 考え抜くことで
 破滅に至らぬよう。」

 監督の視聴者に対するメッセージであるとも思えます。

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2013年11月20日

「光秀の定理」垣根涼介(角川書店)を読む。


 「光秀の定理」垣根涼介(角川書店)を読む。

 やるなあ、垣根さん。

 彼のはじめての歴史小説ではあるがもう十分に
 薬籠中のものとしている。

 「情念がなくては行動に移れない。
 行動がなければ、この時代における男の一生など、
 何の価値もない。
   しかし情念がありすぎる者、生い立ちからくる倫理観や
  観念に囚われ過ぎる者には、真の賢さは訪れない。
  この世を、思うように渡っていくことができない。」
 (P204)
 
 私は十分に楽しませてもらった。


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2013年04月02日

「生命と記憶のパラドクス」福岡伸一(文藝春秋)を読む。

このブログを書くのはもう何年ぶりだろうか。

すっかり遠のいてしまった。

「生命と記憶のパラドクス」福岡伸一(文藝春秋)を読む。

「 これらはいずれも移ろいゆくものの記憶なのだ。
・・・。すべての移ろいは1回限りのものとしてある。
二度と同じことは戻らない。
年をとるとそんな自明のことがわかるときが来る。
だからこそ、すべての移ろいが無限に繰り返される
ものだとただただ漠然と信じ、無為に生きていた
自分の無知さと無垢さが悲しいのだ。
つまり切なさというのは有限性の気づきである。」
(P180〜181)

いきなりこんな文章が出てくる福岡先生の書き物は要注意です。

でも良い文章ですね。


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2011年09月04日

東洋経済(8/27号)「珍獣病院」田向建一氏インタビュー記事

  東洋経済(8/27号)「珍獣病院」田向建一氏インタビュー記事

  田向建一氏がインタビューに答えている。

 ・「 自分の飼っている動物が本来はどういう生き物なのか、
   きちんと知ることが大事だ。
  ・・・。
   もう一つは、ペットは人間より絶対に早く死ぬ。
   老いていくスピードもはるかに速い。
   飼い始めから、ペットがいずれ老いて病気になることを考えておく。
   自分の子どものようだというが、自分の子どもは先に死ぬことはまずない。
   夢中になって生き物は死ぬことを忘れてしまい、
   死んだときにうろたえる人があまりに多い。」(P125)

  私も多くの動物法務案件を手掛けていて感じるが、
  上記は動物を飼う者が覚悟しておかなければならない鉄則であろう。




itohof at 16:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)動物法務 

2011年09月03日

「憂鬱でなければ、仕事じゃない」見城徹、藤田晋(講談社)を読む。(2)

  「憂鬱でなければ、仕事じゃない」見城徹、藤田晋(講談社)を読む。(2)


  昨日に引き続きもう一つ引用しておきたい。

  ・「 成功は、異常なことなのだ。異常を異常と思わなければ、
    ついには身を滅ぼしてしまう。
    勝った時こそ冷静になり、ここには次の負けを招く要員が潜んでいると
    思わなければならない。
    成功体験は成功した瞬間に捨て去るのが、一番美しい。
    成功は一通加点であり、すぐゼロに戻すのが健全なのだ。」(P175)

  勝って兜の緒を締めよ、ということなのですね。  
 

itohof at 15:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ビジネス | 読書

2011年09月02日

「憂鬱でなければ、仕事じゃない」見城徹、藤田晋(講談社)を読む。(1)

  「憂鬱でなければ、仕事じゃない」見城徹、藤田晋(講談社)を読む。

  先々週のカンブリアでこの本のことについてはみていたので
  衝撃を受けるほどではなかった。

  ではあるが、全編教訓に満ちている本であるともいえる。

  とりわけ、
  「これほどの努力を、人は運という」の項目で、

  ・「彼らは、本当の努力をしたことがないのだ。
    結局、人は自分のスケールでしか、物事をはかることができない。
    圧倒的な努力は岩をも通す。
    そのことを彼らは知らないのだ。」(P73)

  の記述は耳が痛かった。
  
  安易に「運」と表現してはいけない。

itohof at 15:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ビジネス | 読書

2011年09月01日

「中国嫁日記」井上純一(エンターブレイン)を読む。


  「中国嫁日記」井上純一(エンターブレイン)を読む。

  夫婦のあり方って、それぞれの夫婦によってそれぞれ違うと思うのです。

  この夫婦、漫画的(この書籍自体は4コマ漫画集です)ではあるけれども
  ほほえましく感じます。

  「文化や言語が違うこと、そして家族から遠く離れることにとても戸惑いました。
   でも勇気を出して一歩を踏み出したら、愛さえあればどんなことでも
   乗り越えられると知りました。
   文化の違いは互いにわかり合えるし、言語も互いに学びあえるのです。

   中国の古いことわざに「愛屋及鳥」というものがあります。
   「人を愛したら、その人に関するどんな細かい欠点やおかしな癖さえも、
    愛しく見えるようになる」という意味です。
   ですから、夫も私の寝坊癖も許してくれているのでしょう(笑)」
   (P139 「あとがき」奥さんの月さんのコメント)

  渉外業務を(是非それ以外の人も)やっておられる方は一読の価値ありと
  思います。

itohof at 10:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)読書 

2011年07月14日

「じぶん・この不思議な存在」鷲田清一(講談社現代新書)を読む。


  「じぶん・この不思議な存在」鷲田清一(講談社現代新書)を読む。

  一番身近で一番遠い存在である「自分」に関する考察である。

  ・「わたしがこの本のなかで伝えたかったことはただ一つ、
   <わたしはだれ?>という問に答えはないということだ。
   とりわけ、その問を自分の内部に向け、そこになにかじぶんだけに
   固有なものを求める場合には。そんなものはどこにもない。
   自分が所有しているものとしてのじぶんの属性のうちにではなくて、
   だれかある他者にとっての他者のひとりでありえているという、
   そうしたありかたのなかに、ひとはかろうじてじぶんの存在を
   見いだすことができるだけだ。
   問題なのはつねに具体的な「だれか」としての他者、
   つまりわたしの他者であり、
   したがって<わたしはだれ?>という問いには
   一般的な解は存在しないということである。
   ひとはそれぞれ、じぶんの道で特定の他者に出会うしかない。」
   (P176)

   じぶんに関する考察を一巡りされることをお勧めする。


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2011年07月12日

「悲しみの乗り越え方」睫攘鳥辧奮兩遑錬裡泥董璽泯横院砲鯑匹燹

  「悲しみの乗り越え方」睫攘鳥辧奮兩遑錬裡泥董璽泯横院砲鯑匹燹

  誰もが避け得ない死または愛する人の死、
  それをどう考えるかについての基礎テキストである。

  著者はグリーフケア(悲嘆にある人の心のケア)の第一人者でもある。


  ・「皆さん、今つらいかもしれないけれど、きっと新しい自分との出会いがあるわよ。
   だからそのときまで、泣いてもいい、悲しんでもいい、怒ってもいい、
   怒鳴ってもいい、爆発してもいい。生き抜くのよ!。」(P95〜96)

  ・「 人は、その人以外の人生を歩くことができません。地球に生まれ死んでいった、
   天文学的な数の人生には、その数だけ、悲しみや苦しみがある。
   けれど、その中にあってたった一度の、私だけの人生を、どう豊かに生きるのか。
    そう自分に問いかけることは、人生を豊かに生きる術であるだけでなく、
   人生において避けることのできない数々の悲しみの、乗り越え方でもあるのです。」
   (P163〜164)

  ・「 愛情が深ければ深いほど別れは辛く、悲しいものです。
   しかし、その辛さ、悲しみは、「あなたの愛がそれほど深く、強かった」ことを、
   教えているのではないでしょうか。
    悲しみを感じたとき、同時に他方では、心深くに持っている自分自身の愛情と
   力強さをも感じ取って頂きたいと思います。
   ある人、あるものをそれだけ愛していたのだ、と実感することができるためです。
    悲しみの底には、愛情が満ちているのです。
    愛なくして、悲しみはありません。
    その愛情が、悲しみを乗り越える力となり、新たな人生を歩き始めるための
   第一歩となるのではないでしょうか。」(P167)

   是非とも一読して頂きたい書籍のひとつです。

itohof at 08:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ADR | 読書

2011年07月05日

今朝の朝日11面 「醜くとも現実 美は見つかる」松井冬子 より


  今朝の朝日11面 「醜くとも現実 美は見つかる」松井冬子 より

  日本画家の松井冬子さんが「リレーオピニオン」で発言されている言葉。

  「美は簡単に見いだせたり、創造できたりするものではありません。
  日常生活に美はない、と言っても良いかもしれない。
  きれいな花や美しい夕日はあるでしょうが、それはそのままでは
  芸術的な美ではない。
  自分の創造力を駆使しない限り、芸術的な美は見いだせない、
  と私は思います。
  その創造力は自ら磨かなければならない。
   ・・・。
  美はモノそのものにあるのではなく、自らの創造力で発見するものです。」

  背筋が伸びるような言葉ですね。


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2011年07月04日

「戦国関東の覇権戦争」黒田基樹(洋泉社 歴史新書)を読む。



  「戦国関東の覇権戦争」黒田基樹(洋泉社 歴史新書)を読む。

  ここ数年にわたり関東の城巡りを習慣としているが
  諸城がどのような意味をもっていたかを知るための
  良書のひとつである。

  いくつかの示唆に富む記載もある。

  ・「天道思想という、古代・中世の多くの人々に共有されてきた
   基本思想があった。
   天道(天と地の感応)にかなう者のみが大地の支配をおこなえる、
   という考え方である。
   だから、社会的危機が生じると改元され、「世直し」が行われた。」
   (P91)

  ・「北条・上杉・武田の関東支配をめぐる抗争といっても、
   その実態は国衆をいずれが味方につけるか、ということだった。
   戦国大名の版図は、そうした国衆の動向に大きく規定されていた
   のだった。」(P116〜117)

  関東三国史における国衆(くにしゅう)の役割、位置を
  学ぶ人にとっては基本書のひとつとなろう。



  

itohof at 19:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)古城・古戦場 | 読書

2011年05月14日

上野先生 Goodです。


 今朝の朝日の上野先生のコメント
 (記事は敢えて特定しません)

 「ひとは孤独を癒すために恋愛するのではなく、
  恋愛するからこそ他人にどうしてもゆだねることのできない
  孤独を、心底味わうのです。
  だからこそ、わずかな出会いが
  闇の中の星のように輝くことを、
  あなたはまだ知らないのでしょうか。」

  目の覚めるようなコメントです。

  名言です。

itohof at 15:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)その他 

2011年03月12日

被災された皆様へ



  このたび東日本大震災に被災された皆さまに
  心からお見舞い申し上げます。

  また、皆さまの安全の確保と被災地の復興が
  1日も早くなされることをお祈り申し上げます。


itohof at 14:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年02月20日

今朝の朝日新聞「仕事力」安藤忠雄 より



  今朝の朝日新聞「仕事力」安藤忠雄 より

  私はこのコーナーが好きであるが
  今朝の朝刊の安藤さんの文章もすごく良いです。


  ・「仕事に対する気迫、まずそれが一番にあるべきで、
    条件とか景気とか、周囲の思惑に一喜一憂している
    暇はないと思います。」

  ・「美しいものを見たり、人の言葉や生き方に
    心を動かされたりした感動も、心に堆積して、
    生きていくエネルギーになります。」

  ・「まず動き始めて、歩きながら考えて力を付けて
    いけばいいのです。誰も失敗する若者を笑わないし、
    責めはしない。
    とにかく動いて、人生の喜怒哀楽の感動を
    たくさん体験し、誠実に仕事に向き合って
    欲しいと思います。」

  若者及び働く大人に対するエールですね。

  私もきちんと受けとめたいと思います。




itohof at 08:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ビジネス 

2011年01月27日

「プロフェッショナルマネージャー」ハロルド・ジェニーン、アルヴィン・モスコー(プレシデント社)を読む。



  「プロフェッショナルマネージャー」
  ハロルド・ジェニーン、アルヴィン・モスコー
  (プレシデント社)を読む。

  「徹底のリーダーシップ」からの流れで紹介された書籍である。

  厳しいけれども経営者になるということは
  何を覚悟しなければならないかを教えてくれる本である。

 ・「3行の経営論
   本を読む時は、初めから終わりへと読む。
   ビジネスの経営はそれとは逆だ。
   終わりから始めて、
   そこへ到達するためにできる限りのことをするのだ。」
  (P34)

 ・「経営するとは、いったんその事業計画と予算を定めたら、
   売上げやら市場占拠率やら、その他何であれ、
   それを達成すると誓ったことを成し遂げなくてはならぬ
   ことを意味する。」(P116)

 ・「経営者は、経営しなくてはならぬ。・・・。
   それは望む結果をもたらすためになさねばならぬ
   (正当かつ合法的な)あらゆることをするということだった。
   ある問題に対するひとつの解決法が効果を表さなければ、
   別の解決法を試みた。それでもだめなら、また別のを。」
  (P127)

 
  この書籍とは何度も向き合うことになりそうです。

  
  ※
  この書籍が良いぞと思われた方は
  「プロフェッショナルマネジャー・ノート」
   プレシデント書籍編集部編(プレシデント社)を
  のぞいてみるのもいいかもしれません。

  ただし、「マネージャー・ノート」を読んで
  この本を知ったつもりになってはだめです。

  きちんと読み切ることが大事です。


itohof at 13:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)経営 | 読書

2011年01月25日

「徹底のリーダーシップ」ラム・チャムラン(プレシデント社)を読む。

  「徹底のリーダーシップ」ラム・チャムラン(プレシデント社)  を読む。

  ある方に勧められて手に取った本である。
  ユニクロの柳井さんもお勧めの一冊とのことだ。

  難局においてリーダーに絶対必要な6つの資質
  1,誠実であり、信頼できる存在であること
  2,社員、部下を鼓舞し、勇気付ける存在であること
  3,現実と「生の情報」でつながっていること
  4,楽観的な現実主義者であること
  5,細部にまで徹底して踏み込んでいくこと
  6,未来に打って出る勇気があること

  何より柳井さんが「まえがき」で書かれているフレーズが
  いい。

  「リーダーが泥まみれになってやらない限り、
   下の人間が泥まみれになってやろうなどと
   思うわけがないでしょう。
   リーダーは「モデル」たるべきです。
   ただ上から命令して、他の人が実行したことを
   評価するだけの人はリーダーではない。
   それとまったく反対の姿勢が必要なのです。
   リーダーになったら、いやな仕事はしなくても
   いいのではなくて、むしろ、いやな仕事を
   正面から引き受けていかなくてはならない。
   それは、たくさんある課題に優先順位を付けて、
   今すぐにとりかかるべき、
   最も重要なものから取り組んでいく、ということです。」
   (P4)

  私も心して事務所経営にあたりたい。


itohof at 11:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)経営 | 読書

2011年01月20日

「法廷における〈現実〉の構築 物語としての裁判」ランス・ベネット、マーサ・フェルドマン(日本評論社)を読む。


 「法廷における〈現実〉の構築 物語としての裁判」
  ランス・ベネット、マーサ・フェルドマン(日本評論社)
  を読む。

  ここのところストーリーテリング関連の書籍を読んでいる。

  上記の本は以前読んだものでの再読であるが
  面白い本である。

  「多くの法的紛争の核心に存在するのは、行為の意味が不確か
   であるということである。その不確かな社会的行為の解釈を
   構築するためには、自然の出来事を単純化し、一連の
   関連情報を選別し、情報をある方法でシンボル化し、
   情報を秩序づけることによって、判断者が曖昧さのない
   解釈を行いその妥当性を判断できるようなある種の
   コミュニケーション装置を利用する必要がある。
   物語は、こうした目的のための最も洗練されており
   最も広く使用されているコミュニケーション装置
   なのである。」(P82)

   法学徒にとって一読する価値のある書籍であると思う。

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2011年01月15日

「動的平衡 なぜそこに生命は宿るのか」福岡伸一(木楽舎)を読む。


  「動的平衡 なぜそこに生命は宿るのか」福岡伸一(木楽舎)を読む。

  示唆に富んだおもしろい本である。

  「 生命は、何らかの方法でその欠落をできるだけ埋めようとする。
   バックアップ機能を働かせ、あるいはバイパスを開く。
   そして、全体が組み上がってみると、何ら機能不全がない。
    つまり、生命とは機械ではない。
   そこには、機械とはまったく違うダイナミズムがある。
   生命の持つ柔らかさ、可変性、そして全体としてのバランスを保つ機能
   −それを、私は「動的な平衡状態」と呼びたいのである。」(P163)

  著者の福岡さんはこの分野に関して多くの著作を書いておられる。
  少しずつ読み進んでいきたいと思う。


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2011年01月10日

「人は見た目が9割」竹内一郎(新潮新書)を読む


 「人は見た目が9割」竹内一郎(新潮新書)を読む。

 書名に退いていて手にとることをためらっていた本であるが
 たまたま出張に行った際に手にとる機会があり
 読まなかったことに後悔したものである。

 中身はかなりまっとうなもので非言語コミュニケーションを
 考える上で参考になる。

 非言語コミュニケーションをこれから学ぼうとする方にお勧めした い一冊である。

 それにしても書名が悪い。

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2010年11月20日

金子みすゞ「わたしと小鳥とすずと」を読む。



  金子みすゞ「わたしと小鳥とすずと」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  わたしが両手をひろげても、
  お空はちっともとべないが、
  とべる小鳥はわたしのように、
  地面(じべた)をはやくは走れない。
  わたしがからだをゆすっても、
  きれいな音はでないけど、
  あの鳴るすずはわたしのように
  たくさんのうたは知らないよ。
  すずと、小鳥と、それからわたし、
  みんなちがって、みんないい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  これだけシンプルに人と違うことを
  肯定した詩があったろうか。

  「みんなちがってみんないい」
  というところがいいですね。


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2010年11月14日

今朝の朝日新聞「仕事力」西原理恵子 より



  今朝の朝日新聞「仕事力」西原理恵子 より

  4回に渡って連載されていたものであるが
  毎回大きく首肯できる記事であった。

  この連載の最後の記述。

  「働くことは生きることです。
   人が人であることをやめないために、
   人は働くと信じています。」

  良い言葉ですね。

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2010年11月07日

樹下の二人

 思うところあって福島の二本松を訪問しました。

 ここは「智恵子抄」のモデルである智恵子の実家があり、
 また「智恵子記念館」及び「樹下の二人」が詠まれたという
 丘(展望台)があるところである。

 二本松城に引き続き展望台に登る。

 展望台に着いたのは日暮れぎりぎりではあったが
 阿多多羅山と阿武隈川を臨むことができた。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 樹下の二人

 あれが阿多多羅山、
 あの光るのが阿武隈川。

 かうやつて言葉すくなに坐つてゐると、
 うつとりねむるやうな頭の中に、
 ただ遠い世の松風ばかりが薄みどりに吹き渡ります。
 この大きな冬のはじめの野山の中に、
 あなたと二人静かに燃えて手を組んでゐるよろこびを、
 下を見てゐるあの白い雲にかくすのは止しませう。

 あなたは不思議な仙丹を魂の壺にくゆらせて、
 ああ、何といふ幽妙な愛の海ぞこに人を誘ふことか、
 ふたり一緒に歩いた十年の季節の展望は、
 ただあなたの中に女人の無限を見せるばかり。
 無限の境に烟るものこそ、
 こんなにも情意に悩む私を清めてくれ、
 こんなにも苦渋を身に負ふ私に爽かな若さの泉を注いでくれる、
 むしろ魔もののやうに捉へがたい
 妙に変幻するものですね。

 あれが阿多多羅山、
 あの光るのが阿武隈川。

 ここはあなたの生れたふるさと、
 あの小さな白壁の点点があなたのうちの酒庫。
 それでは足をのびのびと投げ出して、
 このがらんと晴れ渡つた北国の木の香に満ちた空気を吸はう。
 あなたそのもののやうなこのひいやりと快い、
 すんなりと弾力ある雰囲気に肌を洗はう。
 私は又あした遠く去る、
 あの無頼の都、混沌たる愛憎の渦の中へ、
 私の恐れる、しかも執着深いあの人間喜劇のただ中へ。
 ここはあなたの生れたふるさと、
 この不思議な別箇の肉身を生んだ天地。
 まだ松風が吹いてゐます、
 もう一度この冬のはじめの物寂しいパノラマの地理を教へて下さい。

 あれが阿多多羅山、
 あの光るのが阿武隈川。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

改めてこの詩を読んでみると
詩人の純粋(ピュア)な詩情に改めて打たれます。

天気にも恵まれ良い小旅行となった。


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2010年10月20日

「幕末史」半藤一利(新潮社)を読む。


  「幕末史」半藤一利(新潮社)を読む。


  「龍馬伝」が好調でいま人気の「幕末期」の講義本である。

  様々な原典を引き時代の核心に迫ろうとする。

  問題・事件が起こったときの対処の仕方が
  そもそもその国の文化を反映している。


  歴史は細部に宿るということか。
  

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2010年10月02日

「風の陣(裂心篇)」高橋克彦(PHP)を読む。



  「風の陣(裂心篇)」高橋克彦(PHP)を読む。

  本書は「風の陣」の最終編であり、
  時代的には蝦夷4部作の一番初めに来るシリーズの完結編である。

  このシリーズは、「火怨」「炎立つ」「天を衝く」に続く。


  「人とは・・・次の時代に繋がる橋を渡すために生まれてきたのだ。
   今となって鮮麻呂は理解した。
   それを自分は果たした。
   自分が架けた橋を阿弖流為たちが渡って行くだろう。
   その先の大地は阿弖流為たちが切り拓く。
   爽やかに吹き抜けてこそ・・・風である。」(P461)

  新しい分野を切りひらいた著者に心から拍手を送りたい。

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2010年09月21日

映画「ネコを探して」を見てきました。



  昨日妻とともに
  映画「ネコを探して」を見てきました。
  (ミリアム・トネロット監督)

  人間とネコのかかわりを描いたものですが
  なかなかに深く
  見応えがあります。

  動物法務に関わっておられる方には
  是非ともご覧頂きたい
  一本です。

  http://www.neko-doko.com/



itohof at 08:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)動物法務 | 映画

2010年09月01日

J−WAVE出演 何とか無事に終了しました。


J−WAVE出演 何とか無事に終了しました。

J−WAVEの出演は今回初めてでしたが
放送台本の作り方や現場の動き、放送機器等
いろいろと学ばせて頂きました。

あとで録音したものを聴きましたが
明らかに話すスピードが速い(笑)。

次回以降の課題です。

itohof at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)動物法務 

2010年08月31日

明晩 9/1(水)20:55〜21:20 J−WAVE に出演します。


  
 ペットの防災対策に関連して
 J−WAVEの方から取材を受けまして

 明晩 9/1(水)20:55〜21:20
 「JAM THE WORLD」
 特集コーナー に出演することになりました。

 テーマは防災の日にちなんで
 「災害時、ペットはどうする?」です。

 興味のある方はお聴きいただければ幸いです。




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2010年07月30日

本日の朝日新聞 朝刊 29面に私のコメントが掲載されています。



 本日の朝日新聞 朝刊 29面に私のコメントが掲載されています。

 「避難所生活 ペット可?」です。

 災害時におけるペットとの取扱についての記事です。

 定期購読されている方ご覧いただければ幸いです。


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2010年07月07日

「欲望する脳」茂木健一郎(集英社新書)を読む

 

  「欲望する脳」茂木健一郎(集英社新書)を読む。

  「青春と読書」に連載していたものを集めたものであるが
  なかなかに読み応えがある。

  「現代の脳科学において、感情は生きる上で避けることのできない
  不確実性への適応戦略であると位置づけられる。
  不確実性とは、すなわち、現実に起こることと、
  起こったかもしれないことが交錯する現場である。
  現場に起こったことと、起こったかもしれないことを比較することで
  生まれる「後悔」に典型的に現れているように、「今、ここ」の現実と、
  それには縛られない非現実や仮想の対象を同時に引き受けることで、
  私たちの感情は生み出されているのである。」(P152〜153)

  「・・、この世界で一つの可能性が実現するということは、
  他の全ての可能性が死んでいくということを意味する。
  生きるとは、つまりは時々刻々と無数の可能性が死んでいく大量殺戮の場に
  身をさらすということである。目には見えなくとも、私たちの生は大量の
  「サンゴの卵」をまき散らし、その一部分だけを着生させることを
  繰り返している」(P163)

  
 
  



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2010年07月06日

「大阪のおばちゃん学」前垣和義(PHP文庫)を読む。


  先日の大阪出張の車中で読んだ書籍。

  「大阪のおばちゃん学」前垣和義(PHP文庫)を読む。


  図式的ではあるが

  
  大阪のおばちゃん10則(P277)
  (バランスシート)

  マイナスの評価   プラスの評価

  厚かましい     愛嬌
  ルール無視     実力主義
  ケチ        生活力
  おせっかい     親切
  派手        サービス精神
  強引        たくましい
  大声        笑い
  格好悪い      合理的
  ずばずば      ホンネ
  飴ちゃん      友達の輪


  誰でも、簡単に「大阪のおばちゃん」に(P278)

  1 バッグに飴ちゃんを忍ばせる
  2 困った人を見かければ「どうしはったん」と聞きに行く
  3 買い物をすれば、とりあえず「まけて」と言ってみる
  4 近所の子供にも「気ぃつけて行きや」などと気軽に声をかける
  5 友達との話に、少々大げさに「ウソッ」と返してみる
  6 街で配っているティッシュは受け取る
  7 ヒョウ柄のファッションを身につけてみる
  8 テレビ番組を見ていて、ツッコミを入れてみる
  9 レストランでは、自分の食べたいものを堂々と注文する
 10 エスカレーターでは、歩いてみる

  大阪のおばちゃんのコミュニケーション術は実は王道かもしれない。
  なかなかに考えさせられる書籍ではある。
  
  

itohof at 13:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)読書