新潟県糸魚川市果樹栽培勉強会

2015年、会社退職を機に専業でキウイフルーツ等果樹を育てながら、これ以上里山 を鳥獣の楽園・原野にしたくないと、『果樹栽培勉強会』を作り、果樹で「豊かな糸魚川」を目指し、害虫や雑草、くず葉づる等と戦う日々を記録し報告するブログです。

2020年05月

1) 里山保全や果樹栽培について関心のある方は、遠慮なくメールにて連絡ください。ただし農業初心者なので、栽培についての詳細な技術的疑問については、十分にお答え出来ない事があるかと思いますので、ご容赦願います。
2) 今後の活動・勉強会は当面、技術講習会とそれに伴う情報共有ができたら良いかと考えています。
3) 勉強会を通して、当地に果樹栽培への理解が深まり、少しでも「豊かな糸魚川」作りに貢献できればさいわいです。
4) 今後、農作業に全力で当たりますが、高齢のため、万一、精神的、身体的に作業又はブログ継続が不可能になった場合には、申し訳有りませんがお許し下さい。又、急に死ぬことも有り得ますので、予め心おきの上ご容赦下さい。

キウイ挿し木方法、オンライン講習会(3/3)

 先回の写真にあるような、今年は花を付けない、今年伸びたばかりの、元気のよい枝を挿し穂として、幹の近くで斜めに切り離します。

03997挿し穂水揚げ
 切り取った穂はバケツに水をためて、そこに長い状態のまま立て掛けて水を吸わせます。時間は2時間~3時間位します。時によって水の中に「メネデール」を数滴たらすことも有ります。

04009挿し穂作り
 水揚げした挿し穂は、中間で斜めに切り分けて分割し、挿せる状態に切ります。切る位置は葉と葉の中間とし、一番下は葉を落として、そこから根が張る様に準備します。その上には葉を1枚又は2枚つける様な長さ(約15センチ位)にします。葉が大きい時には半分の大きさに切ります。これは水分が葉を通して蒸発しすぎない様にするためです。

04015挿し木A
 プランターの穴に1本ずつ挿して上の穴を塞ぎます。穂の先端は赤玉石の高さまで挿入します。挿し木したプランターを置く場所は必ず日陰にして下さい。暗くて涼しい場所なら最高です。唯、水分補給は必ず必要で、乾燥させてはいけません。

04017挿し木B
 しばらくの間、1か月以上、日陰に置いて乾燥しない様に、毎日水をかけて下さい。時間は朝か夕方又は両方が良いです。1ケ月の間、それでも緑の葉を保ち、変色又は落葉しなければ、その木は生き延びる可能性大です。最初の1ケ月が、そのように成否の分かれ目です。春の挿し木は70%以上成功すると思います。

 6~7週間したら発根します。3ケ月以上日陰で保水を頑張れば、その後は日向に朝夕出すことも可能です。半年程度したら根もしっかりしてくるので移植できそうです。越冬する場合には霜が当たらない様に軒下や玄関に置いて下さい。私もこの方法で増殖してきたので皆様もこれを参考に頑張って下さい。

キウイ挿し木方法、オンライン講習会(2/3)

 オンライン上では材料、道具は各自で準備してください。私は5月18日にこのブログに先駆けてやってみました。

04000土入れ
 これがその時の写真ですが、この中の土は、実は去年使用した物で、中のごみを掃除してから土を掘り返してならし、水を撒いたものです。従って、土の中にごみや粒が大きい塊も目立ちます。唯、こういう使い回しは、一般家庭で植木鉢の中の土を幾度となく使っているのと変わりません。

 実際の農園での穂木の剪定は、長くて、まっすぐで、元気が良い「枝分かれしたつる」です。

03990キウイつる上伸び
 棚の天井では写真の様な天に伸びたつるがよく見られます。この内の、長いのは適していると思います。(健康的で葉同士の間隔が狭い新梢が良い)こういうつるは大抵の場合、徒長枝で今年は実を付けないので、冬剪定で切り捨てるか棚上に押さえて縛り付けます。

03995キウイつる下伸び
 棚下では今年の春から途中に出た「徒長枝」が最適です。大抵の場合、低い高さから出た徒長枝は通行の邪魔になるので、切るしか方法が有りません。高い所から出た枝は棚上まで誘導して利用することもあります。

04002土穴あけ
 プランターの土は十分に水を含ませて、箸のようなもので土に大きめの穴をあけてから穂を植えていきます。(穴は目皿の上まで通す。)

キウイ挿し木方法、オンライン講習会(1/3)

 1年の中で最も温暖な気候となり、農園の木々も動物たちも元気いっぱいです。お陰様で筆者、私も大過なく平穏無事に過ごさせて頂いております。

 さて、突然ですが、今回より、私が最も大切にしているキウイフルーツの増殖法、挿し木について、ブログ上にて3回にわたり講習会を開催したいと思います。1回目は挿し木するための道具、材料について説明します。

 インターネットで調べてみますと挿し木は3月又は6~7月にする、と書いてあります。しかし、私としては5月を最も推奨します。そして同年の11月末には農園に放して、そこで越冬させたいと思っています。6月より遅く挿し木すると、年内に十分発根せず、農園に移植できず、プランターで越冬して翌年の春に移植することになります。又、5月に挿し木した方が成功する確率が高く、遅くなるほど枯れやすくなります。

 前置きはこの位にして、本題に入ります。木の種類は最も流通が多い「ヘイワード」雌木、と「トムリ」雄木で説明します。

03978プランター
 これはホームセンターにあるプランターです。大きさは幅23センチ、長さ64センチ、高さ18センチです。底に目皿が入っています。片方の底には穴が開いていて水を排出するようになっています。持つ時は長さの中心の両側を持って壊れないようにしてください。大変よわい物で、変にねじれて持つとすぐにひびが入って壊れます。

03979赤玉土
 次にプランターに入れる土です。下には小粒赤玉土を1/3くらいの高さまで入れます。人によっては赤玉土でなくて、鹿沼土を使うように書いてある記事も有ります。中粒を使用することも考えられますが、幾度も土を使用する時、全体をかき混ぜて土全体をふんわりと柔らかくすると、大粒の石が目立つので私は小粒を推奨します。14L小粒赤玉土は298円でした。

03980培養土
 赤玉土の上に入れるのは普通の培養土でいいです。14L培養土、元肥入りで198円でした。培養土を入れた時にプランターの高さ8分目位にします。この後じょうろでたっぷりと水をくれると、培養土が締まって7分目の高さ位に下がります。これで挿し木をする準備ができました。

早い!キウイの雄花がもう咲きました。

 5月16日の事です。色々な木々が芽吹いて活発に成長を始めています。最も大切に育てているキウイは特に周りの草を採ったり、木の横に肥料を埋めたりして大切にしています。頭上の棚では花芽が緩んで開花の準備を始めています。しかし、春になってそれほど時間が経過していないので、開花はもっともっと先の事だと思って油断していました。事実、どこへ行ってもイウイの花を見かけることは有りません。

03986キウイ花開
 無意識に雄木の横を通って驚きました。思いもかけず、もう花が咲いていました。残念ながら、他の雌の花はつぼみのままです。この木は後から植えた「ロッキー」という名だと思います。早咲きなので当園の雌キウイ「ヘイワード」の開花時期に合いません。「ヘイワード」の開花はもう1か月程後なので、その時には別の雄木「トムリ」が開花します。

03988キウイ花列
 上を見たら、横に這っているつるに連続して花が連なっていました。この花を無駄にしているのはもったいないので今後これに合う雌木を増やす予定です。

ブルーベリが鳥に食べられた!

 ブルーベリを鳥に食べられました。実を食べられたのではありません。きれいに花が咲いたので喜んでいた所、花のまま食べられてしまいました。

03983ブルーベリ花鳥食う
 まさか?花を食べられるとは知りませんでした。去年は花を食べられなかったですが、多くは実が成りませんでした。しかし今年は沢山実が成って、豊作になると喜んでいましたが、まさか?犯人はひよどりです。花を食べられると、この写真の様になって実を付けません。

 3年位前、魚網を巻いていた時、2羽も鳥が引っかかって動けなくなっていた所を、哀れに思って網を外して逃がしてくれたのに!恩を忘れて又食うとは憎き次第、許せません。仕方ないので残った花を守るため網を掛けました。

03971囲いA
 これが花を食べられた方の木です。

 隣の木はまずかったのか、花はほとんど食べられていません。

03969ブルーベリ花
 こんなかわいい花を咲かせています。

03972囲いB
 囲った様子はこんなです。防鳥の網掛けはどれも大変困難で時間がかかります。山の農業はこの様に鳥やけだものとの根競べです。
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

プロフィール

T

記事検索
ギャラリー
  • 糸魚川市内の工場見学に行ってきました。
  • グループホームの見学に行ってきました。
  • 直江津海水浴場に津波が来ました。
  • 直江津海水浴場に津波が来ました。
  • 国道のがけ崩れを見て来ました。
  • 国道のがけ崩れを見て来ました。
  • 日赤救急救命員養成講座を見に行ってきました。
  • 日赤救急救命員養成講座を見に行ってきました。
  • 工場の休憩所とトイレを利用できて感謝いたします。