10月7日 東京新橋演舞場へ歌舞伎を見に行った。これで3度目である。
 歌舞伎には荒事と和事がある。荒事は見ていて吸い込まれる面白さがあるが、sinbasi
和事は実につまらない(私にとって)。役者に殆ど動きがないことと、独特な台詞の言い回しもありつい眠くなってしまう。


 歌舞伎と言えば勧進帳、それが東京で松本幸四郎、市川團十郎が勤めるとあっては是非行かねばと思って妻と連れ立っていった。
 もう一つの演目が近松門左衛門「国姓爺合戦」。なんと両方とも和事であった。
 弁慶と冨樫とのやりとりも期待していたが、台詞が中々理解できず、昼食後と言うこともあり居眠りしていては目を覚ますという事になってしまった。桟敷席であり、客の姿はよく見える。年配以上の方が多く、あたりを見渡せば、皆さん、白河夜船。妻にそれをささやくと笑っていた。
kanetanaka


 終演してから「もう歌舞伎を見に行くこともない。」と妻に告げると、
「義経千本桜」は面白い。荒事の典型だから、それを最後にしたらと言われた。
そんな物かと思い、外に出ると間近にテレビで見かける厳かな和風建築が目に入った。
大物政治家などが利用する新橋有名料亭「金田中 カネタナカ」であった。
拾ったタクシーの運転手が言っていた。
「昨日、小泉前首相が歌舞伎見に来てましたよ」。