平成24年もまもなく終わろうとしている。
 この一年、当たり前のことだが、色々なことがあり、個人的には結果オーライの、無病息災の一年であった。神に、ご先祖に感謝である。
 これが今年最後の寄稿となる。期間がちょっと空いてしまった。色々原稿を書いていては推敲をしている少しの間に色々な事件が起こり、ついネタが陳腐化してしまった事は原因のひとつであるが、その多くは私のものぐさである。

 12.9の総選挙、大方の予想通り、安倍自民党の圧勝であった。
 安倍氏が本気になって日本経済の立て直しに邁進する姿は、日本のリーダーとして頼もしくもある。

 民主党から自民党へ政権が交代したわけだが、私は決して、「コンクリートから人へ」という民主党のスローガンが間違っていたとは思わない。その時は一つの正論であり、正義であった。だから民主党が選択されたのである、八ツ場ダムの工事を中止させた事は、55年体制以来続いてきた公共投資偏重にくさびを打った。その主張が今、金融政策、財政政策の二本立てを打つアベノミクスの中でも、無駄な公共投資をしないという路線につながっている。

 民主党においては、日本の政治の複雑さに加え、3.11と言う想定外の国難に見舞われたことは、不運であったと言える。取り敢えず、政権交代が2度実現したのである。小選挙区制を云々言う人もいるが、自民党の長期政権が続いたときの緊張感のない政治は国民の政治離れを起こした。今回、若者の棄権率が高いとはいうものの、国政を二分する論点の多かったこの総選挙は国民の関心が高かった。

 「憲政の常道」である二大政党制は必要である。何故ならば、一党による長期政権は政治を弛緩させ、ともすれば腐敗を生じさせる。政治が国民にいつもチェックされているという緊張感は絶対に必要である。隣国の一党独裁を見れば簡単に理解できよう。今回のように多数小党が乱立することをもって中選挙区制に戻そうとする意見も聞かれるが、賛成できない。多数小党の乱立は、過渡的現象と思われるからである。

 二大政党制を維持するには、第2極の存在が必要であるが、民主党の凋落が気になる。
 今後民主党の主張に説得力があり、過去の失敗の反省をしっかりふまえれば、国民はまたその意見に耳を傾けることは間違いない。国民は決して自民党を選択しているのではない。国民は国民を幸せにしてくれる政権を望んでいるのである。
 「憲政の常道」を維持、存続、発展させるためにも、今回の下野を肥やしに、今後の民主党の健闘を期待する。

 さて来年はどんな年になるのだろうか。そしてどんな政治ドラマが展開されようとするのだろうか。
 差詰め、日本維新の会に何かが起きそうである。分を弁えない暴走老人が暴走の上、また何かをしでかすような気がする。日本未来の党の二の舞にならないことを祈るばかりである。