2007年09月19日

ドラえもんさん

 人はよく(とくに学童期)、「ドラえもんがほしい」と言ったりする。ときには「大きくなったらドラえもんを作る!」とすら言い出す、とてもアンビシャスな小学生が現れたりもする。

 確かにドラえもんが手に入ったらすごいと思う。なにしろドラえもんは、いろんな「みらいの道具」を出してくれるロボットなのだから。(まあ道具にも当たりはずれがあって、「コエカタマリン」とかは個人的には別にどうでもいい道具だ。)

 だけど、みんなが「ドラえもん」をほしいのは、当然のことながら道具だけのためじゃない。そういえば、のび太がドラえもんに道具を出してもらってもだいたいいつもロクな目に遭わないのを毎週テレビで観ていても「ドラえもん別にいらんやん」ということにはなってない。

 具体的にはそれほど役に立ってなくても、のび太の幸せを願ってほんとにいつもそばに居るというドラえもんの一貫した態度はすごい。どんどん出てくる道具の方が目立つから陰に隠れてるけども、これこそ、多くの人が「ドラえもんがほしい」と思ったりするのに大きな役割を果たしているのではないだろうか。

 そう考えると、「ドラえもん」と呼び捨てにしててもいいものだろうかと思えてくるなあ。カエルさんに引き続き、ドラえもんさんと呼ぶ方がいいかも…。

itsukipan at 23:31│Comments(5)clip!なんか思ったこと 

この記事へのコメント

1. Posted by 黄昏の貴公子   2007年09月20日 02:20
うりほ〜!

確かにアニメだと非常に温かみがあるように見受けられる設定だけど、原作だとそうでもないように見える。ドラえもん「さん」の意志ではなくセワシくんに言われて面倒なことに首を突っ込みにきたとゆうカンジだったような気がする。

ちなみにドラえもん「さん」の道具を使いこなしてしまうと世界征服が出来てしまうから、失敗しないと必然的に問題が生じるのだよ。もしもボックス使って『もしも、世界の支配者になったら』とか言うとね・・・まぁ、いざとなればタイム警察?とかゆうのが出てきて「ギガゾンビ」のように逮捕されて終わりかもしれないけど・・・

長くなってゴメンで〜す!
2. Posted by Eiji   2007年09月21日 18:42
我々の無意識はポップカルチャーによって規定されている、ということになってきてるのはご存じでしょうか。どらえもんは、ポップカルチャー全体から捉えて、性を問題にしてない、と言う点で、ちょっと特殊な感じがします。ジャズなんかもそうですね〜。
3. Posted by いつき   2007年09月21日 20:36
黄昏の貴公子さま

そうですね。原作の第一話とかすごいめんどくさそうですね。それも、のび太のおもちを食い尽くしたり、「○分後に首をつる」とか「火あぶりになる」とか、そういう予言をしまくってのび太をびびらしたりしてました。

ドラえもんさんの道具を使いこなせてしまうと大きな問題となるなかで、それでもドラえもんさんを派遣するその意義は…。となるとまた本文に戻ってしまいますな。


Eijiさま

いえ、ポップカルチャーという言葉の意味するところすら怪しかったので、今調べてきましたよ!
日本のポップカルチャーは性的、暴力的だと諸外国に思われているんですね。なるほど。
ドラえもんにおいては、性(しずちゃんのお風呂をのぞくことに代表される)も、(ジャイアン、スネ夫などによる)暴力も、それ自体がテーマになることはなく、あくまでも日常をいろどる程度に留まってますねー。
4. Posted by Eiji   2007年10月18日 12:26
すみません、規定されているのではなくて、
「我々の無意識がポップカルチャーでできている」ということでした。
ドラえもんさんと呼ぶかどうかまよってしまうというのも無意識のなせる技
ではないでしょうか。
5. Posted by いつき   2007年10月19日 00:22
こんばんは!

「無意識がポップカルチャーでできている」ていうのもなんだかすごいですね。

ポップカルチャー…。一度調べただけで忘れかけてた言葉だったので、もう一回Wikipediaで調べてきました。

無意識…。むずかしいですねえ。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔