彼はいつもと変わらず
にこやかに私を迎えてくれた。
少し違ってみえたのは、
運動不足の締まらない体型。

打ち合せが終わって、席を立ったとき
目の高さにちょうど彼の胸があった。

広くて逞しい彼の胸。
優しく包みこんでくれる胸。

私は彼に触れたい衝動にかられ、
そっと手を伸ばして、彼の胸に触れた。

少し離れていた距離が近くなり、
それだけで安心感に包まれた。