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駐在さんに恋をする


 いま、いろいろ想い出してみると、僕も様々な冒険や体験をしていたんだな、と我ながらに面白くなってきます。
 でも、当時は、それこそ真剣な恋愛感情が芽生え、行動に移させたと思うのです。早く言えば、『恋多き男』、それも時には、一方通行も有ったでしょうねえ。
 
 きょうのお話は、タイトルでもお分かりのとおり、それこそ一方通行で検挙されそうになった、危険な恋物語なのです。
 少しばかり地方の町に住んでいます。昔から駐在所というのがあって、本署からの巡査さん・おまわりさんが住み込みで、エリアの安全を 守っていてくれました。弟がフラッと家出をしてしまって、お世話になったこともあります。
 当時は、だいたいが定年前か中年のおじさんが家族とともに派遣されることが多かったのですが、僕が22歳ぐらいのことになりますかね、とっても若い独身の駐在さんが見受けられたのです。こんなのは、この地域では後にも先にも初めての各期的な出来事でした。

 本題に入ります。
 駐在所の前を通る度に、当時の若者向けの紺の初代スターレットクーペが止まっていまして、今度のは、えらい若そうな駐在さんみたい、と情報を得たものの、一向に顔は出しません。
 ある日、そばを通ったら、夏場の勤務オフの時間だったのかな、、Tシャツにショートパンツで洗車中でして、その時にチラッと顔も見えました。

 こじんまりした、精悍ではあるけど、ボクボクした感じのお巡りさんに見えました。スタイルもいけてる。
 それを見た途端、僕の胸に熱いモノが走り、それからしばらく、悶々とした日が過ぎました。
 「なんか、会うきっかけはないかなあ…」いつも、そればかり考えていましたが、「そんなの、あるわけないしなあ…」 で、何を血迷ったか、ついにラブレターを出してしまう羽目になってしまいました。

 ~あなたのことが、頭から離れません。僕は男が好きなのです。一度、お話がしたいのです。~

 そうしたら、電話が入りまして、「非番の夜においでよ。裏口からでいいですよ。」、ヤッタァーでしたね。
 建築後30年以上の、けっこう古臭い駐在所ですが、裏口から入るなんて、家族か空き巣ぐらい、空き巣も駐在所なんかへは入りませんよ。
 入ると、ガラーンとした居室に彼がいました。 だって、新米で独身のお巡りさんですから、家財も殆どなく、テレビと卓袱台と、衣装ケースぐらいだったかな。冷蔵庫もありました。コーラが好きなんです。

 僕は相手を知って手紙を出していますけど、向こう側は、僕のことを全く知りませんよね。
 どんな男がくるのか、興味深深だったでしょう。でも、あっさりと、さっぱりと、「俺は、そんな気はないけど、ここにいる間は、遊びに来てもらってもいいよ。俺も、知り合いとかは全くいないから、さびしいし。」と、やさしく受け入れてくれまして、ホッとしました。

 その後、2~3回裏口入学に行ったかな。また、ある日突然、「暇してるから 、家へ行ってもいいか?」と電話が入り、「全然、大丈夫ジャン」でした。胡坐をかいて、雑誌なんかを読んでるのですけど、いつものショーツスタイルなもので、こっちとしては「見えそうで、見えない」セクシーさに、身悶えしていましたよー。

 結局、若いお巡りさんには、短い周期が つきもので、1年間で隣町の駐在所に転勤となってしまいました。
 それでも、行って行けないことはないので、たんまに手土産持参で、ふさげに行きました。
喜んでましたね。だって、地元の人間ではないので、多少でも気楽に話せる同年代なんて全く居ませんから。

 そこも、1年ぐらいの勤務だったかな、初めてもらった年賀状は、隣の市の住所になっていました。
 さすがに、そこまでは追っかけもしなかった。お話しだけの関係で、次へ進めませんから…。
 そして多分、僕自身は、次の新しい恋に走っていたと思います。

 律儀に「駐在所の際は、いろいろとお世話をかけました。また、遊びにいきますので、よろしく。」と、スタンプの賀状に、自筆で添え書きはしてありました。
 これが、独特の筆使いで、忘れられないものだから、今も残してあるのです。

 今頃は、どこの署で、どんなエライさんになっていらっしゃることでしょうか。警視庁までは、行ってないよね?
 もし、これを読んだらさあ、僕と君の間だよ、名刺を1枚頂戴できませんかー。何かと、お役に立ちますので…。

 



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