アイヴォリーボート・ブログ

プログレッシヴ・ロック・インストゥルメンタルを志向するサウンドクリエイター、アイヴォリーボート公式ブログ。

今年最初の

いや〜あけましておめでとうございます、を言うタイミングを逸してしまいました。。すいません。
今年もよろしくお願い申し上げます。

去年末あんまり映画を見ていなかった分を取り戻すように、最近映画を(DVDで)たくさん観てますが、新しいアルバムの構想も詰めていかなければ。

次回作について、今の段階で書けることを書きますと、2枚のアルバムをリリースしたいなぁ、と考えております。同時につくるのか、間髪入れず続けてつくるのか、リリースは同時か連続か、その辺りはこれから検討するのですが。。

どこかで聞いたことがあるんですが、バンドはアルバムを5枚リリースして解散することが多いとかなんとか?自分で例を挙げることはできませんが、5枚が鬼門になっている、ということは肝に銘じておりました。
で、5枚目のアルバム『ミュージアム』を出して、やはり自分でも「やりきった感」みたいなものをある程度は実感しました。少なくとも第一期のアイヴォリーボートはここで終了して、次からは新しいステップを踏み出さなければならない、という感覚はありました。
でも、今まで積み上げてきたものをぶち壊すところまではいかないと思います。ロックにクラシック、ジャズ、エレクトリック・ポップを融合したプログレッシヴなギターインストゥルメンタルを、一貫して追求していきたいという点ではブレはありません。
ただ、過去5枚で、ある意味で表面的には「90年代的」なサウンドをやってきて、今後はもう少し、今の時代にふさわしいものを取り入れたい、というのはあります。でも個人的には、音圧ばかり高くて音楽的な密度の薄い昨今のロック/エレクトロには不満な点も多く、それらをどう整理して第二期アイヴォリーボート・サウンドを創造するか、そこが課題です。

それと同時に、今までの曲をある面から総括するアルバムをつくりたい、という気持ちもあって、過去のアコースティック曲を集めて再録音し、プラス、アコギをフィーチュアした書き下ろしなどを盛り込んだアコースティックアルバムをつくることを考えてます。
これは、今自分自身のアコギの技術が伸び盛りにあるので、どのタイミングで制作するのがベストなのか、計りかねている部分もあります。

また、今のところライブの予定はありませんが、いつでも演奏できるように、普段から(もちろんエレキの曲も含めて)過去曲の練習をしておきたい、というのもあって、今年もいろいろ忙しそうです。


今年最後の

ほんとにブログの更新の間隔がどんどん広くなってますね。。。読者様方には申し訳ないです。

でも、決してアイヴォリーボートや音楽の活動への情熱を失ってきている訳ではありません。
ギターの練習をせずに一日を終えるということは現在までほとんどありません。音楽や録音に関することを常に勉強し、また音楽以外に関することにも作曲の肥やしになるように興味を持ち続けています。

でも以前のように映画批評や音楽批評をここに書き込んだり、ということは少なくなっているとは思います。繰り返し書いてますが、クリエイターに分析・批評能力が備わっていることは重要だとは思いますが、それを表に出すべきかどうかは別問題という気がして。つまりクリエイターは作品で表現するものが全てだと思うので。

今年、個人的に印象深い出来事、というと、なんと言ってもアイヴォリーボートの5枚目のアルバム『ミュージアム』をリリースしたことですね!!
iTunesやamazon.mp3などで世界配信しておりますが、日本ではレコチョクを中心に売れているようです。購入して聴いていただいた皆様、ありがとうございました!!!
自分でも最近になってやっと、客観的にこのアルバムを聴くことができるようになってきて、「うわぁすげぇ」とか言いながら、毎日聴くようになりましたwww

あとは、引越をしたこと、6年使っていたMacが壊れて新しいiMacを買ったこと、それに伴ってVocaloidにまで挑戦してしまったwことなどがありましたね。。


1年前、今年の目標として書いた、(アイヴォリーボートとしてでなくてもいいので)ライブに出たい、人前で演奏する機会がほしい、というのは、一応叶っています。ここでは特にお知らせしてないんですが、ライブハウス『あさがやドラム』さんの女性ボーカルのイベントで、時々生ギターを弾かせていただいています。
もう人前でエレキギターを演奏することについてはことさらチャレンジと言える要素はないんですが、生ギターで一人で伴奏する(しかも3日前にもらった曲を)というのはそれなりにプレッシャーのあるお仕事で、とても良い経験をさせてもらっています。


来年の目標も書いておきましょうか。
来年は、早々にアイヴォリーボートの次回作の制作にかかりたいと思っています。これも頭の中にとても挑戦的な構想はあるのですが、まとまり次第発表していきたいと思っています。
それと同時に、60曲前後ある過去作をできるだけ多く復習して、ライブでも演奏できるように日頃から準備しておきたいというのもあります。
たぶん、年末年始もそれに関する作業に追われることになりそうです。

それでは皆様よいお年を!

サイト移転

だいぶご無沙汰してしまいました。

アイヴォリーボートのサイトが移転しました。

http://ivoryboat.web.fc2.com/

特にリニューアルなどはないのですが、、、
来年に入ったら、早い時期に今後の活動について発表できれば、と考えてます。

今年の後半は、ボーカロイドで遊んでいて、すっかり迷走してしまっていたからなぁ〜w
他にも、アレンジのお仕事をいくつか引き受けたりしてまして、それらの経験のおかげでミックス/マスタリングの面で急成長できた感はあります。

それは確実にアイヴォリーボートの次回作に良い影響があるはずなので、今から楽しみでございます。

ホームページ移転予定

アイヴォリーボート公式サイトのトップページでもお知らせしておりますが、公式サイトが、12月に新サーバーに移転することになりました。
詳細は決まり次第、このブログからも改めてお知らせ致します。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

意外と語られない作曲心得6「転調の可能性」

最近また懲りずにボーカロイドの曲をニコニコ動画にアップしました。
しかも書き下ろしでw

『歪んだ産声』
http://www.nicovideo.jp/watch/1317561812

http://www.youtube.com/watch?v=4ptUJfzhTZw

タグでありがたくも「転調の魔術師」の称号をたまわりましたのでww、何か書かなければと思っていた作曲心得のテーマでも、転調を扱ってみようかと。

この転調というものが持っている驚きと感動、これは僕が作曲にいまだ夢中になり続けている理由のかなり大きな部分を占めている、と言ってもいいくらい、僕は転調が大好きです。
ですので、転調を含んだコード進行の研究というのは、長年自分なりに力を入れてやってきたつもりです。

そのボキャブラリーの蓄積は、こんな文章よりも、僕が今まで発表してきた音楽1曲1曲が語るべきことだと思いますので、ここでその例を挙げていくことはしませんが。

僕の頭の中では、転調は3つのレベルに大別されている、ということは紹介できるかと思います。

1 一時的転調
2 パートごとの転調
3 数小節ごとの転調

1の一時的転調というのは、普段は転調としてほとんど意識していないレベルの転調です。ノンダイアトニック進行、と言ってもよいと思います。アドリブを演奏するときには、ノンダイアトニックコード上では違うスケールを弾かなければいけませんから、その時に初めて意識的になってきます。

2のパートごとの転調というのは、例えばサビに入って、AメロBメロとは違うキーにいきなり転調する、という手法です。小室哲哉さんの曲をはじめとして90年代のJ-POPでは多用されていましたね。
他のボカロ曲の中で評価されている転調というのは、ほぼ100%この部類です。


3の数小節ごとの転調、というのが、ここで僕が一番強調したい、「意外と語られていない」部分であります。
良い例は、ジャズのスタンダードにたくさんあります。例えば「星影のステラ」とか。いわゆるツーファイブ進行がキーを変えて次々と出てくるわけですが、この転調は一般リスナーが気づいてハッとするような、先述の小室さん的転調とは明らかにフィーリングが違います。
「〜ステラ」などは、ボーカルが一息で歌うワンフレーズごとに転調していくような感じですが、ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」のようにメロディが歌っているその最中に猛烈な勢いで転調を繰り返していくものもあります。

で、このジャズ的なタイミングで転調を繰り返すコード進行を、ロック/エレクトロに応用したものが、先にリンクを貼った「歪んだ産声」のサビで聴くことができます。
もちろん、この曲はツーファイブ進行の繰り返しではありません。代わりにロックで非常に多用される4−5−6進行(KeyがAmなら、Fmaj-G7-Am7)を使用しています。

細かな動きを省略して大雑把に言いますと、このサビは
D♭-E♭-Fm(Key=Fm) G♭-A♭-B♭(Key=B♭) E♭-F-Gm(Key=Gm) A♭-B♭-C(Key=C)という4つのキーを渡り歩いていることになります。

ここまでクレイジーな転調をしながらメロディがスムーズに聴こえるようにするためには、かなりの工夫とセンスが必要です。
それについてのポイントをふたつあげると、、、
ひとつはコード進行が平行移動しているのにつれて、メロディも単純に平行移動しているだけだと芸がないというか、機械的に聴こえてしまうので、そうならないようにボーカルの声域にちゃんとおさまる有機的なメロディをつくりましょう!ということ。
それからふたつめは、転調する前後のコード進行で、メロディをアウフタクトさせてみる、ということです。そうすることで、メロディが、分断されがちな転調コード進行をつなぐ接着剤のような役割を果たして、ハーモニーが自然に流れていくように聴こえるのです。
(例えば「歪んだ産声」サビでの「それでも〜」の「それ」の部分が前小節にハミ出して始まってますよね?そういうことです)
もちろん、進行が自然に聴こえるようにするためには、ベースラインやコードボイシングなど、アレンジ面でも自然な流れをつくることが必要です。

今回はかなり難しい内容になってしまったので、ひとりよがりな説明になってしまったかもですが、ともかく、僕のボカロ曲を楽しんでいただけたら幸いです。
ではこの辺で。

小室哲哉×中田ヤスタカ対談

今日、サンレコで立ち読みしました(買わなかったです、他に読みたい記事がなかったのでw)

小室さんが作曲法について、中田さんとの違いについて話しているのが面白かったです。
小室さんは自分の作曲は和音からできているが、中田さんは単音が2つあるだけ(ドラムとベース?)で音楽が成立している、とか。
自分の音楽がダサイという評価を受けたことの原因は、ベースが和音に沿って動いているだけのサウンドだったことが原因、などと、非常に謙虚に自己分析しているのもすごかった。

中田さんは逆に、小室さんの音楽を、鍵盤を演奏しているのが見えるような音楽で、そこはマネできない、というような意味のことを語っていました。本人は意識的に演奏している人間が見えない音楽をやっていると認めた上での発言だったと思いますが。


僕などは、この辺りを読んでいて、わかっていたつもりなのに改めて複雑な心境になりましたね、、、
その気持ちを文章で全て説明するのは難しいんですけど。


僕自身は、やはり和音から曲を考えるのが基本にあるタイプですし、打ち込みをする場合も、僕のほとんどの曲には「バンドサウンド」というものが大前提としてあります。IBにも、アンビエントなものや、フルオーケストラアレンジなんかもありますけどね。
でも、僕のそれらの特徴は、完全に時代に逆行しているんだな〜という認識を新たにしました。

僕の耳からすると、コード進行において、音楽シーンを全体的に見渡すと、ここ20年それほど新しい発展というのはなかったように思います。
それでも僕個人的には、前例のないテンションコードや、モーダルハーモニー、転調についての新しいアイディアを曲の中に盛り込んで、和音の進化というものを模索してきました。
でも、昨今の一般の音楽リスナーは総じてあまりハーモニーについてのセンスというものを働かせていなくて、僕が音楽に込めた意図、工夫があんまり伝わっていないな〜というのは気がついてはいたわけです。

それがわかっていても、ループを繰り返すだけの構成や、コード進行のカタルシスを否定するミニマムさ、音響的な興味に偏った音楽、そういうポストモダン(ていう言葉すら古いかw)な価値観を受け入れられない自分がいるのです。


ルドルフ・シュタイナーは、「現在の音楽は3度音程の時代だが、やがて1度に共感する感性が生まれてくる」みたいなことを書いていましたが、これを、メジャーマイナーを決定する音程である3度が重視される和音の時代から、単音リフの時代へと移行する、という解釈が間違いでないのなら、こうした価値観の変容も歴史的な必然なのでしょうか?

それともこれも単なる一時的な流行に過ぎず、また和音についての創意工夫が認められる時代がやってくるのでしょうか?


僕はハードロックから音楽に入っていますから、単音リフで曲をつくる手法にも、もちろん精通しているつもりです。ハードロックはギターとベースがユニゾンで低音ラインを奏で、それだけで歌を伴奏するのが基本の音楽で、そう考えていくとひどく低音重視の音楽なわけです。

アイヴォリーボートはハードロック的なリフを持ちながらも、その上層に新奇なハーモニーをレイヤーして、上はふんわり、下はさっくりの二重構造を楽しんでもらうサウンドの曲が多いのです。

これに関連して書きたいことが多すぎて、支離滅裂になってきたw
のでこの辺で。

Dream Theaterの新譜

『A Dramatic Turn Of Events』。
今聴いているところなんですが、なかなかいいですね〜

ドリームシアターは、僕のフェイヴァリットバンドのひとつですが、実はここ2作くらいはアルバムを買っていませんでした。
僕は1stアルバム発売当時からのファンなので特に感じていたのですが、最近の作品は自己模倣だけでできている感が否めなかったので。。。
だから、マイク・ポートノイが活動休止を望んでいた気持ちも、わからないではなかったです。

今回、マイク・マンジーニという、元々大好きだったドラマーが加入することで、どういうケミストリーが生まれるか期待があったわけです。
マンジーニは今回素晴らしい演奏をしていますが、とにかくバンドでの自分の役割をしっかり果たすことに堅実に専念していますね。まだ自己表現という域には達していないですが、今後が楽しみです。

あと、サウンドが(僕の一番好きな)2ndアルバム「イメージズ・アンド・ワーズ」を思い起こさせるところが良いですね。
僕はギターリストですが、全体がハードなギターで埋め尽くされたものよりは、うまくキーボードと共存できている方が好きです。その意味で、今回ギターのヘヴィさが抑えられていて、それでいて「オクタヴァリウム」のような地味さもなく、カラフルでクリアーな音像が素晴らしいと思います。
IBもミックスの参考にしたい素晴らしいサウンドですね。

アスリートのように。。。

先日、久しぶりに人前で、生ギターを弾く機会があったんですが、ことのほか緊張してしまいました。歌の伴奏のお仕事だったのでこちらで告知するほどのことではなかったんですが。

昔はホールクラスの会場でも平然と演奏したし、テレビカメラを向けられても全然動じなかったのに、、、まぁ、バンドでエレキを弾くのと、アコギ一本で伴奏するのでは、緊張の度合いが違って当然なんだけど。。

で、そのときの演奏はことなきを得たのですが、自分のメンタルの弱さ、自身の演奏に対する信頼の欠如が明らかになって、なんとか改善しようとしてます。

あがりについては、自律神経や、セロトニンという脳内物質との関係があって、かねてからそういうことも勉強していたんですが、こういうことは単に知っているだけではダメで、日頃から実践していないと役に立たないんですよね。
適度な運動、心身をリラックスさせるための呼吸法などのエクササイズを毎日行うことにして、栄養面についても根本から見直すことにしました。
大好きなコーヒーも緊張作用があるため量を控え、ステージに立つ2週間前からは完全に断つというルールを設定しました。

手の震えについては、止める薬を医者から処方してもらえるらしいのですが、これを服用するかどうかは検討中です。いずれにしてもこれは最後の手段ですね。

ただ一番大事なことは、自分が納得いくレベルまでギターがうまくなること、なんですよね。なので、生ギターの練習量と質も改善してます。
毎日、難易度の高い独奏曲を、ノンストップで繰り返し弾くという、持久力トレーニングのような練習法をやり始めました。
「ギターに握力は必要ない」という定説がありますが、本番中には、「しっかりコードを押さえられないのでは?」という、普段はあまり心配しないような不安が増大するので、それを解消するためにも握力のトレーニングもすることにしました。
そうしたら、コードのフィンガリングだけでなく、フィンガーピッキングのスピードと安定感も短期間で向上したので、何で今までやってこなかったかなぁ、という気持ちでいっぱいです。

現状、アイヴォリーボートとしてのライブの予定はないですけど、いつでも自信を持ってお客様の前で演奏できるように、準備していきたいです。単なるデスクトップミュージシャンで終わりたくはないので。

トリリアン

もう一ヶ月更新してなかった。。

ようやくLogicの最新ヴァージョンを使った作業にも慣れて始めてきました。そろそろ新しい機能についても調べていこうかな。

6、7、8月とボカロ曲をつくるのがいい練習台になりました。単なる趣味的なものなので締め切りやその他のプレッシャーもないし。

それと、最近導入したベース音源の自慢をしたかったのです。
「Trilian」。文句なく、現状世界最高のベース音源でしょう。
特にアコースティック、エレクトリックベースの音源のリアル感は素晴らしい!ベースがパワフルだと、音楽全体の質が上がって聴こえるから気持ちいいね。

これは「Trilogy」の後継ソフトで、今回ラッキーなことにほぼ無償でアップグレードすることができたのです!スペクトラソニック社からの送料のみ負担したけどね。Macを買い替えて、互換性のために使えなくなったソフトシンセがたくさんある中で、スペクトラソニック社の誠実さには感動しました。
Trilianは、ニコ動とYoutubeにアップしている「Flying Or Falling」から使用していますのでよかったらベースに注目して聴いてみて下さい。


あとは近況を。今は、本業であるアイヴォリーボートのインストアルバムのために、アコギを重点的に練習、趣味のボカロ曲も今までよりゆっくりペースでつくってます。
次の曲は、10月21日発売予定の「Vocaloid3」に歌ってもらいたいので、公開するのは少なくともそれ以降ですね。どなたに歌ってもらうかは、今後のソフトのリリースの状況次第。現状では、GUMI以外の声は認めてない僕なのでwww
坂本美雨さん、Liaさんの声のとか、GUMIのアップグレード版には期待してます。

ねむい

ビューティフルボイジャーのことも書かなければいけなかったんですが。。。
本当にいろいろありましたけど、とにかく皆様には大変感謝しております。ありがとうございました!
これはまた別の機会にゆっくり。

なんか、ボカロについて書いた以前のログが、2chのボカロスレで火種になっているらしいって、人から聞いてwww
行ってみたら全然大したことなかったんだけど。。。ていうか、いつから2chってこんな若々しい討論する場所になったの?鬼畜のような毒舌家の居場所って偏見があったから、ずいぶん丸くなったな〜って印象でした。

僕がボカロシーンを馬鹿にしていると受け取る人も一部にはいたようだけど、最初からそんなつもりで書いてないし。むしろ過去ログを読めば、僕はアマチュアリズムを鼓舞して、お行儀がいいだけのプロのシーンを批判してきている立場だとわかると思います。

またそれを書いた当時と今と比べると、ボカロ曲についての知識量も増えたので、クオリティと個性を両立させた楽曲がたくさんあるのもわかっているしね。
きくおさんとか、ささくれさんとか。あと、マンボウの人の一連の歌詞の世界も関心しっぱなしだし。確かに歌詞については現状のJ-POPよりずっと面白いのがいっぱいある。

僕の曲は相変わらずニコ動では底辺なわけですがw
理由はいろいろあると思うけど、多分僕の発想が固くて時代遅れなために、自分の作品をネタにしてみんなにいじってもらおう、というネタスピリットが根本的に欠落しているから、っていうのが大きいと思う。
でもそこは転んでもただでは起きないところで、あの楽曲群をサンプルにして、最近ひとつ編曲のお仕事も受けてますから。

そのスレでも議論されてましたけど、思うにプロとアマの違いは、仕事をいただける人脈があって、受注から納品まで先方と問題なくやり取りができるか、その差だけだと思います。
期限が3日しかない!、ここをやり直してくれ!と言われたらいくら無茶でもそれを厳守することが重要で、オリジナリティやクオリティなんていうのは二の次三の次です。
理不尽なダメ出しには吠えることもありますが、締め切りは初めてギャラいただいて以来10年以上破ったことはないです。

ところで、僕のボカロ曲を、今日ある(一般的なJ-POPファンの)知り合いに聞かせたら、まず声に拒否反応があって、「伴奏のところだけ聴いていたい」と言われましたwww
そうだよね、そろそろ本業のインストアルバムの方を考えなきゃ。

意外と語られない作曲心得5「メロディのスピード感」

この作曲心得のログのシリーズ、最後に書いたのが去年の1月でした。
なのに、未だにそのログにアクセスがほぼ毎日のようにあるんですよね。作曲についての知識を求めている方々がたくさんいらっしゃることを痛感してました。

で、久々にそのテーマで更新してみようと思います。書きたい内容はたくさんあって、どれから書くべきか迷うくらいです。その中から、特に「意外と語られていない」ものを選んでみます。

今回は、ちょうど最近遊びでつくったボーカロイド(以下ボカロ)曲を例につかってみたいと思います。


印象的なメロディを書くためには、同じリズムを持つモチーフを繰り返すことが有効だということはよく知られています。同じようなパターンが繰り返されることで、聴く人に刷り込まれるというか、メロディが覚えやすいものになるわけです。例はあげませんが、ほとんどのポップス曲にあてはまることではないでしょうか。

でも、僕は個人的に、「それなら何でも短い周期のメロディばかりつくればいいじゃん」という風には思いません。それが良い曲になるかはケースバイケースだと思ってます。

思うに、短い周期のメロディというのは、それ自体が実際のテンポに関係なく「スピード感」を伴っていると感じます。

例として以下の曲のサビを挙げます。
http://www.youtube.com/watch?v=wnXbozmdyZY

この曲のサビでは、「ド、シド、シド、シドレド〜」と1小節ごとにシとドが繰り返されていて、アップテンポの曲としてそれほどテンポが速いわけではありませんが、それ以前のABメロと比較してギアチェンジしたかのようなスピード感があります。

逆の例として以下の曲のサビを。
http://www.youtube.com/watch?v=Vwu00FahKIo
この曲のサビは、頭から8小節の間、共通するパターンがありません。なので、実際はバラードとしてそんなにテンポがスローなわけではなくても、バラードらしいゆったり感があります。
エンディングでは最後のモチーフが短く繰り返されることで、スピード感が増して盛り上げていっています。

短い周期の曲は、印象的になる分、安直に聞こえたり、ひどいときにはバカっぽい印象さえ与えてしまう場合もありえますので、必ずしも良曲の王道とは言えないと思います。
この「メロディ自体が持つスピード感」を実際のいろんなテンポで試してみて、いろんな時間感覚を持つ楽曲をつくってみていただきたいと思います。



などとエラそうなことを書いてみましたが、僕自身はボカロの世界では人気のないいわゆる底辺Pの一人ですwww

カッコいい曲を書くためのポイント、というものには、
1 人間が普遍的に持っている感性に働きかける「普遍法則」を理解すること
2 今こういうやり方が流行っているという「流行」の手法をおぼえること
のふたつがあると思います。

僕は正直言って、普遍法則を知ることにしか興味がなく、この場でも普遍法則のことしか書くつもりはないです。
でも、単にウケのよい曲をつくりたいのであれば、残念ながら、流行の手法を取り入れる方が何倍も近道であるようです。
年を追うごとに、一般の人は自分の潜在意識に潜む普遍法則を感じる感性が鈍ってきているように思います。昔のものを好むのは、懐古趣味が流行っているからだったり、単に昔から評判が良いものだから自分にとっても良いものなんだと思い込んだりしているだけかもしれません。

それは、ダシ汁を飲むよりも、お湯にただ醤油と油を混ぜただけのものを飲んだ方が美味しいと感じる人が増えている、という現状と、よく似ています。
ダシ汁のないスープが新しい普遍性になり得るのなら、それはそれでいいとも思います。
しかし、流行というものは確実に5年10年で廃れていくものです。
ケロケロ声などは、5年後10年後に聴いても、今感じるのと同じだけのカッコ良さを感じることができるでしょうか?

もちろん僕は、ケロケロ声の作り方を知っていますが、それを紹介することは僕の役目ではないですし、それを自分なりに普遍性へ落とし込むことができない限りは、自分の曲中で試そうとも思いません。

蛇足が長くなりましたが、この辺で。

ボーカロイドに挑戦。。

忙しい状況の中ではありましたが、最近ボーカロイドを手に入れまして、何年も前に女性ボーカル用に書きためていた曲を2曲ほど歌ってもらいました。

ボーカロイドの殿堂、ニコ動に2曲、youtubeでもうち1曲を公開中です。

Shadow Of Love
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14918697


Friend For A Lifetime
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14987767


これが本業のギター・インストゥルメンタルとどう関係があるのか、と言われても特に何も考えていませんwww 単なる興味、趣味としてやってみました。
でも、ボーカロイドを「調教」することで、歌というものをより分析的に捉えられるようになりましたし、糧を得たと思います。

たぶん、ボーカロイドを聞き慣れない方にとっては、この独特の滑舌や機械っぽさに違和感を感じるかもですが、実はこれでもかなりがんばって人間っぽく調整を重ねているんですよ。

ニコ動に動画をアップしてみてわかったことは、ボーカロイドというひとつの音楽ジャンルが確立していて、とても熱心なファンがシーンを支えている、ということ。

ただ、少しがっかりしたのは、(おそらくファン層が低年齢なこともあるだろうけど)そのファンたちが楽曲のクオリティやオリジナリティを正しく評価できる耳を持ってはいない、ということ。人気曲になる条件、というのは、僕が今まで音楽の中で追求してきたこととは別のところに基準があるようです。

でも、僕はもちろんアマチュアリズム自体を批判するつもりはないし、ボーカロイドブームっていうのはある種の「パンク」だな、と思います。
僕がパンクよりメタルで育ってきた人間なのでwww、その価値観についていけていないということかもしれません。(これはボーカロイドの曲がパンクが多い、とか、そんな意味で言っている訳じゃありませんよw)

しばらくこっち方向の制作はひかえておきます。ツアー中でもありますし、これからはギターの練習に集中しようと思っています。

レスポールの誕生日で・・・

今日一日限りだと思いますが、googleのトップページが面白いことに。。。

http://www.google.com/

そうです、読者なら皆さんお気づきであってほしいんですがw、エレキギターの代名詞たるレスポールの誕生日は、わたくしの誕生日でもあるわけなんです。
メッセージなど下さった方々、改めましてありがとうございました!
ちなみに年齢は非公表ですw

ビューティフルボイジャーツアー決定!

アイヴォリーボートのニューアルバム、『MUSEUM』。売れ行き好調で、想像を絶する大反響をいただいております。
その影響で、前作『Outdated Future』や、それ以前の旧作を聴いていただいている方も増えているようです。本当にありがとうございます!

そして、7月からの『ビューティフル・ボイジャー・ツアー』が決定しました!
今回も1stアルバムから『MUSEUM』までの楽曲を網羅して演奏したいと思っています。

続きを読む

更新久々なので近況

iTunes、レコチョクなどで、好評配信中のアイヴォリーボート4thアルバム『ミュージアム』、もう聴いていただけましたか??
各方面でなかなか好意的な感想を多くいただいています。言葉で表現するのは難しいサウンドですので、ぜひアルバム通して聴いて、ポップでイカれた世界を体験してみて下さい。


暖かくなってきてから、新しいメロディが頭の中でガンガン鳴るようになってきました。
若い頃は年中そんな感じで、日常生活での集中力に支障をきたすくらいだったんだけどw、作曲のスキルが身についてつくりたいときにつくりたい曲調の曲が書けるようになってくると、あまり普段から曲が「降りて来る」ってことはなくなってきたんですがね。。。

それに若い頃は春になると感性が鋭くなり過ぎて情緒不安定になりがちだったんですが、今は素直に心地よさを感じることができるようになってきたかな〜

もうすでに、次のアルバムの構想を考えつつ、感性へのインプットとして、映画を観たり、珍しく小説を読んだりとかしてます。
アルバムは、実を言うといっぺんに3枚分の構想を考えていて、もしかしたらそのうち2枚くらいを平行して制作していくかもしれません。

ヘンリー・ダーガー展

今日、ラフォーレ原宿の『ヘンリー・ダーガー展』を見てきました。

これはまったくの偶然なんだけど、今年リリースした僕のニューアルバム『ミュージアム』で、曲名に絵の題名をそのまま拝借させてもらった画家の展覧会が、ここ最近いくつか行われているんですよね。『ヘンリー・ダーガー展』の他にも、ダリやマグリットの展示をしてる『シュール・レアリズム展』と、『岡本太郎展』。
全部観に行けるかはわかりませんが。。。

ヘンリー・ダーガーがどんな人物かは、ここでは割愛させていただきますね。wikiにも載ってますから、興味のある方はどうぞ。
一言で言えば、アメリカン・アウトサイダー・アートを代表する画家/小説家です。


ただ、実際に原画と対面してみて、途中から何か妙な気分になってきちゃったのは確か。
そもそもそれらの作品がつくられる動機そのものがそうなんだけど、絵によっては単に自己満足な落書きの域をでないものも多かったし。
物語の大団円を描いた「楽園」のシーンの、少女とカラフルな花々をびっしり描き込んだものなどには、確かに目を奪われるものはあったけど。。

村上隆氏は、その作品の持つ『圧力』に圧倒された、とおっしゃっていたけれど、それはその物量込みでの話なのかな〜。
村上氏は、ゴッホについては、彼の壮絶な生き様込みで愛されているため、過大評価があると言っていたけど、僕はむしろダーガーについて同じものを感じましたね。
だって今日も、多くのお客さんは原画にはあまり足を止めず、解説を読むのに一生懸命で、あとは上映されているビデオの方に人だかりができていたりしていたからね。

僕は、裸の王様に向かって「裸ですよ」と言わずにはいられない性分なので、ちょっと書き方が大げさになりましたけどね。
もちろん、これらの作品が、彼の死とともにトラックで運ばれて廃棄されて良いはずがないわけです。


他の方が評していたように、情報が隔絶した状態で引きこもって作品づくりに没頭したからこそできあがった作風、であることは確かだけど、それも善し悪しなのでは?という気もしました。
アーティストは皆、自分に与えられた環境でベストを尽くす以外、他に選択肢を持たないものだと思うので。
ダーガーが今の時代に生きていたら、きっとネットのヘヴィーユーザーになっていただろうし。


僕自身が、アウトサイダーだという自覚があるだけに、評価が厳しくなるというか、アールブリュットシーンへの過大評価を払拭できたという意味では、観に行って良かった、と思ってます。

アウトサイダーであろうがなかろうが、モノをつくる人間にとって、居直りはいけないね。
ひたすらに精進あるのみ!ですよ。
岡本太郎氏は、「芸術はきれいではいけない、うまくてはいけない」とおっしゃってアカデミズムを否定しているけど、その一方では、同じ著書の中で自分の能力やエラい人からの評価をさりげなく自慢していたりもするから、やはり人は向上心がある以上はそういうところがあるもんなんだよね。

誰も自分から狙ってアウトサイダー・アーティストになることなんかできないんだし。ガンダムの富野監督が言うところの「バカでもいいんだけど、『どうせオレはバカだから』って居直るバカは一番許せない!!」っていう名言もあるし。
話が変な方向へいったので、この辺で。

山本恭司さんのライブ

先週の土曜日、銀座のヤマハホールへ、山本恭司さんのライブを観に行ってきました。

VOWWOWは、僕がギターを始めた頃かなり聴き込んでいたし、ワイルド・フラッグは、ドラムの英二さんが大学の先輩ということもあってファンで当時コピーもやっていたりと、僕のギターは恭司さんからかなりの影響を受けていると思います。

今回は、アコギの弾き語り、津軽三味線との共演、吹奏楽との共演と内容盛りだくさんで、そういうボーダーレスなところが、アイヴォリーボートが理想とするライブのかたちに一番近いものを見た気がしました。

恭司さんのギターは、テクニックとフィーリングが高度に融合した演奏で、ライブでエレキギターの音がここまで美しいのは、ジェフ・ベックやエリック・ジョンソンのライブ以来だったと思います。

そして、お客さんの質も高いw ジャズでは各楽器のソロの後に拍手をするし、津軽三味線ではなぜかシーケンシャルなループフレーズ(ギターだとラン奏法とかいうんだけど、三味線の世界では何て言うんだろう?)の時に拍手をするんだよね〜そういうジャンルを超えた音楽の楽しみ方を充分に、自然に理解している方々ばかりなのか、自分もそういうステキなファンを獲得していきたいな〜と思わされました。

恭司さんは、いろんな意味で音楽の持つパワーというものを信じている人なんだろうし、だからこそデビューから35年もの間、常に進化し続けてきたんだろうな。。。
そんな音楽の力、とりわけライブの力、というものを、久々に再認識させられる素晴らしいコンサートでした。

足りないという『ウソ』

地震以来、初めてのログになります。

僕は東京なので、強い揺れは感じましたが、棚のCDが少し落ちてきたくらいで特に被害はなく、無事です。

亡くなられた被災者の方々のご冥福をお祈り申し上げます。
この不条理な悲劇に対して、自分のような非力な立場から何も言える言葉がなく、ブログで自分が発するべきことについて考えていました。

地震が来たとき、ちょうど人生についてクソ真面目に考えていた折だったこともあって、今回のことを通じていろいろなことを感じました。

阪神大震災や911テロに直面して生き残った人の中からも似たような話を聞くことがあるのですが、、、一度しかない人生、いつ死んでしまうかわからない人生において、自分が一番やりたいことをやっていかないでどうする!!という気持ちを新たなものにしました。

そして、東京近郊での買い占めなどを見るにつけて、「世の中には『足りなくなるという恐怖、足りないというウソ』が蔓延しており、そのエネルギーが、実際には充分過ぎるぐらい豊かな状況を、本当に欠乏した状況へと変化させてしまう」というひとつの真理をかいま見たような気がします。

そのウソが、持てる者がさらに持ち、持たざる者がさらに飢える状況をつくりだしていく、、、
これは原発問題、電気の供給についても当てはまることだと、僕は思っています。それについてはここで具体的に言及しませんが。。。

僕らが思っているよりも、世界は豊かである、資源も、人材も、やりたい仕事も、充分にある、と信じること。その豊かさによって東北は復活する、と信じること。
それが、やみくもな自粛ムードをつくりだすことよりも、ずっと大切な精神的基盤だと、僕は確信しています。

これから世の中や音楽ビジネスがどんなに厳しい状況になろうと、アイヴォリーボートは前進します。
舟がどんなに小さくても、海の水を中に入れることさえなければ、絶対に沈むことはない。世の中の流れと関係なく、自分の進むべき方向を見誤らないことが大事なんだと。
これは、地震の前ぐらいから、にわかに感じるようになってきたことでした。
今の世の中の雰囲気と比較したら、狂気にも似た楽観主義と受け取られる人もいるかな? でも僕は気にしません。

こんなつたない文章を最後まで読んでいただいた方、もちろん節電はいいことですが、自粛ムードに負けないで、今日から欲しいモノは遠慮なく欲しい!と言ってほしいと思います。

ニコ動にカバー曲うpしました

久々の更新です。

最近、アルバム制作以来、ひさしぶりにDAW(PC上の作曲)ソフトを開きまして、ニコニコ動画の二次創作ワークショップの応募曲をつくってました。それぞれ半日程度の作業でしたが。。。

浅倉大介さん、GARNiDELiAさんの曲をリアレンジしたものです。
それぞれのURL載せておきます。

GARNiDELiA Hands/プログレハードmix
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13770922

浅倉大介 Meme Crack/シンセブラバンmix
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13771006

メジャーアーティストのリアレンジが堂々と(合法的に)できるのは、ニコ動だけだし、せっかくの機会ですから。


あっ、でも同人関係では、昨年末にお仕事でアレンジをやっていたんでした。ニューアルバムのことで追われてて、ブログに書いてなかったかも。

いまさらですが、、、、
PC用同人ビジュアルノベル「魔装騎士ジザード」の主題歌をアレンジしました。詳細としてヴォーカルの光海ひろあき。さんのブログ記事のリンクを貼っておきます。

http://ameblo.jp/hirodactions/entry-10740150446.html


ニコ動の話に戻るけど、他の応募作品を拝聴すると、ほぼテクノ/トランス系の人ばかりなんだよね〜今DTMをやる人っていうのはみんなそのジャンルなのかな。。。
もしかすると、バンドも打ち込みも両方やって、っていうタイプのミュージシャンは、僕かその上の世代くらいで終わったのかな??
まぁ、今でもUverworldみたいな例外はあるけどね。

この話書くと長くなるので、また別の機会に。

『MUSEUM』解説06 Short piece for the exit & まとめ

最後の「Short piece~」は、他のすべての楽曲が出来上がった後で、かなり短時間でつくりあげた、アコースティックギターの多重録音の曲。
タイトルの通り、美術館の出口に相当するような曲という位置づけです。
録音して音を重ねていきながら、次に弾くフレーズを考えていくような作り方で、かなりいい加減な作業でした。
これはライブでは再現できないですね。。


最後に自分で総評みたいなことを書こうかと思ったんですが、、、現在、このアルバムについて反省中なので、なかなか客観的なことを言うのは難しいですね。反省点だけが気になってしまっているというか。。

5枚目のアルバム、というは、バンドにとって鬼門というか、5枚制作すると、たいていやりたい音楽を一通りやり尽くした感がでてきて、解散することが多い、というジンクスがあるそうです。僕はうまく例をあげられませんが、、、

確かに、僕もファーストアルバム当初から一貫してやってきた音楽性、ということでは、今回が集大成になったんじゃないかな、という感想を持っています。
でも、もちろん解散はしません。僕のひとりユニットですから、僕が音楽を辞めない限りは。。
実は向こう3枚のアルバムくらいは、すでに構想がありますしね。
つい、今後の話を書きたくなっちゃうんですが、それは別の機会に。

とにかく、作曲から演奏、ミックスまでたったひとりで、ここまで幅広い音楽性を、一曲ずつジャンルが特定できないほどの個性を刻印しながら表現できているアルバムってありますかね?w
良い機材をそろえるとかいうこととは別のレベルで、自宅録音の限界に挑戦しているという点においては自信がありますので、もし他に比較できるアルバムがあるなら教えてほしいです。
そんなわけで、ぜひ聴いてみて下さい!!

『MUSEUM』解説05 Myth of tomorrow~Palace of ideal

ちょっと更新に間が空いてしまった。
解説を続けます。

9曲目、『Myth of~』は岡本太郎さんの作品で、東京に住んでいる方は観たことがあると思います、あの渋谷駅に飾ってある、あのでっかい絵です。
僕はその以前、汐留の日本テレビのイベントで公開していた時に初めて観ました。当時このブログにも書いたはずです。

世界を焼き尽くす核兵器の炎に包まれても、人間たちはキャンプファイヤーのように火を囲んで楽しげに踊っている、という、ある意味非常に不謹慎な絵なわけですが、、、究極のポジティブであるとも言えます。
批判の的にならないように、不謹慎にならないようにと、表現をひかえめにしていった結果、いろんな文化がこじんまりとして、過去の作品の文脈に依存しきったものばかり量産される昨今。この作品から学ぶことは大きい気がします。
被爆者の心情を考えてこの絵を叩くことは簡単かもしれないですけど、そうするとこの絵の本質からは離れて行ってしまいます。

この絵から感じたのは、破壊神シヴァのような神々しい暴力性と、そのコントラストとなる救済の感覚、ですね。もうどう言葉で表現していいかわからなくて、手が止まってしまいました。
それを、デスメタルのようなブルータルな中間部を持つ、どこかゴスペル風のバラードというかたちで表現してみました。たぶん8分ぐらいある長い曲ですが、この絵のスケール感を表すには必要最低限の尺だし、それも無理に引き延ばしたものではなく、音楽に込められた密度は充分にあると自負しております。


10曲目『Palace of~』。30年以上かけて石とセメントだけで、しかも独学で巨大な神殿をつくりあげたフェルディナン・シュヴァルの『理想宮』に捧げた曲。
ヘンリー・ダーガーと並んで、このアルバムをつくる原動力になった曲です。
20分以上、という、IBにとって最長の長さで、IBもプログレを名乗る以上はこれくらいの長さの曲をつくりたいな〜とは常々思っておりました。
ただ、プログレの長い曲って、どうも無駄に引き延ばされている印象が否めないものが多くて、そうはなりたくないな、と思ってました。
この曲は、5、6曲30分ぶんくらいのアイディアを、ギュウギュウに20分に詰め込んだ感じにできたんじゃないかな〜という自負はあります。

IBに元々ある80年代テイストが特に色濃いわけですが、これは、「もし30年かけてひとつの作品をつくるとしたら、今の感覚なら80年代から制作を続けている、っていうことになるよな〜」という発想も意識しています。
つまり、「流行に追従することでカッコいいものをつくりたい」という程度のモチベーションでは決して成し遂げることができない仕事だ、ということです。

また、この宮殿は、世界中の建築様式の影響を受けていますが、シュヴァル自身は、ほとんど自分の住む村から出ずに一生を終えた人のようで、参考資料はたまたま見た絵はがきの絵など程度の情報だったらしいです。
だから、僕としても、シュヴァルの作品について必要以上に調べず、その宮殿の写真から受ける印象を元に、自分の中からわき上がって来る感覚、とにかく増築増築を繰り返して、何か巨大なものをつくりあげてやろうという子どもじみた欲求に従って作曲することにしました。
前述の理由から、かなり昔(1stアルバム制作以前)に作曲したモチーフを途中に挟み込んだりもしています。


今回紹介した2曲はどちらも大曲なので、じっくり集中して聴いていただければ、普通のポップソングにはない種類の感動があると思いますよ〜。

『MUSEUM』解説04 Qu~Nostalgia For The Future

『ミュージアム』解説、続けていきます。
このログで紹介するのは、インスパイアされた画家がまだご存命の方の2曲です。

『Qu』は、Artur Golackiという日本では無名の画家の絵から影響を受けた曲です。
この画家については、日本語になっている資料が見つからないので、実を言うとどういう経歴の方なのかよく知らないんです。偶然web上で見かけた絵のインパクトに圧倒されて、それだけでこの絵を選んだという感じです。
神秘的なアフリカ系の子どもたちの絵で、身に着けているものはイスラム的でもあり、魔術的、未来的なテイストもあり、そういった世界観からサウンドを発想しました。
絵の中に出てくる子どもたちに自由に演奏してもらうつもりで作曲したので、絵の持つ重厚さよりはかなりアッパーな曲調になりました。

『Nostalgia~』は、ジェラール・ディマジオの無題の作品群から影響を受けた曲で、タイトルは彼のインタビューの内容から僕自身が考えました。
無謀ながら、サードアルバムから挑戦し続けているフルオーケストラ・アレンジの曲です。
フランスの画家、ということもあって、自分なりになんちゃってドビュッシーになっているかな〜と。いやいや、そんなことをいうのはあまりにおこがましいか。。。
この曲は、完成してから一番、繰り返し聴き続けています。というのは、正直に言って、この曲が一番反省点が多いからです。
ギターのマイキングについて、ミックスやマスタリングについて、後悔している部分が多々あります。
ハードルが高過ぎる作業なのは承知ですが、これを次の糧にしていきたいと思ってます。
皆さんの感想を率直に伺いたいですね。

『MUSEUM』解説03 Symbolic composition~starry night

アルバムの解説を続けていきます。

5曲目、『symbolic~』は、オーギュスタン・ルサージュの描いた、塔のような巨大な絵『霊的世界についての象徴的構造』からインスパイアされて作曲しました。
この曲は一聴してオールドスクールなハードロックのようですが、絵の左右対称性に影響された特別な構造を持っています。
曲をダウンロードしたら、iTunesなどで一度逆再生で聴いてみて下さい、って言ったらわかりますか?
制作、演奏にはかなり神経を使いました。


6曲目、『starry~』はゴッホの絵『星月夜』をイメージしてつくった、ナイロンギターの無伴奏ソロです。
あまり年齢のことは言いたくないんですけど、実はゴッホがこの絵を書いた歳が今の僕の歳と同じなので、そういう意味でもちょうどいいタイトルかなと。
ゴッホはこの絵を描いた翌年に亡くなっているんですね。。
まだまだ生ギターの演奏自体はつたないし、マイキングも至らないんですけど、この曲は今回比較的うまく行った方かなと思います。

『MUSEUM』解説02 Empire of lights~The great masturbator

ニューアルバム、『ミュージアム』聴いていただけましたか?
iTunesのリンクを貼っておきますので、30秒ずつの試聴だけでもしてみて下さい。

http://itunes.apple.com/jp/album/museum/id411922609


では、引き続き曲解説を。

『Empire of lights』は、ルネ・マグリットの代表作、『光の帝国』と同じタイトルがついていますが、実は、この曲のみ、ミュージアムの構想ができる前から書いてあったものです。
菅野よう子さんがつくる坂本真綾さんの曲が好きで、ああいうポップかつ異世界を感じさせる歌モノを書いてみたくてつくっていたのですが、このアルバムに収録すべきか迷いました。
曲の世界観が、フェミニンでメルヘンチックだけど、どこか奇妙な感じがあって、そこがマグリットの持つポップかつシュールな感覚に近いな、と後から思って、そのタイトルをつけたわけです。
身近な人に黙って聴かせても、やはり女性ボーカルのための曲、というのは伝わるみたいですね。お仕事では女性ボーカルの曲をいろいろ書いてきましたが、過去のどれとも違うものになったと思います。


『The Great~』は、ダリの『大自慰者』からイメージした曲です。
これはiTunesを観て驚きました。*みたいなのでタイトルのつづりの途中が埋められているwww
まさかアイヴォリーボートが表現規制の対象になることがあるなんて、想像もしませんでしたよ。純粋に美術作品から引用したタイトルですからね。。。

ダリがスペイン人ってこともあって、なんちゃってフラメンコなイントロから始まります。
絵の広大な背景、緻密なオブジェクト、快不快を超えた様々な質感、強い光源から生まれるコントラスト、そういうものを音楽で表現してみました。
サビの、転調を含むメロディはかなりお気に入りです。これからもこういう不思議なメロディを書き続けられたらいいなぁ。。。

『MUSEUM』解説01 Improvisation~Vivian Girls

今回から、本日発売のアイヴォリーボート5枚目のアルバム、『ミュージアム』の解説をしていきたいと思います。

プログレ、を名乗るからには、コンセプトアルバムをつくりたい、という気持ちはかねてからありまして。例えばアルバム一枚で何かの物語を語るとか。
でも、それにふさわしい原作が見つからなかったため、『展覧会の絵』のような、自分のお気に入りの美術作品からインスピレーションを受けて曲を書く、というのを思い立った、というのが構想の経緯です。


で、1曲目『Improvisation At The Entrance』は、美術館の入り口になるような、楽曲としての構造を持たないような曲とか、ライブでは再現不可能な曲をやってみようというアイディアがあって、アルバムど頭からいきなり即興演奏というのをやってみました。

この曲、ギターとドラムのみの演奏です。そして、ドラムは僕のプログラミングなんですが、ルバートの演奏で、ある時はギターがドラムの音に反応し、ある時はドラムがギターの音に反応している場面がある、というのが聴き所です。
もちろん、うちのドラム音源は人工頭脳搭載、な訳がありませんwww どうやって録音されたんでしょうか、わかりますか? 多分あまり前例がないような方法だと思いますが、コロンブスのたまごと同じで、ネタバレすればたいしたことはないので、謎のままにしておきますw


2曲目『Vivian Girls』は、アメリカの作家ヘンリー・ダーガーの小説『非現実の王国で』のイラストから影響を受けてつくった曲です。
すいません、ヘンリー・ダーガーがどんな人物であるかの説明は割愛させていただきます。ぜひ調べてみて下さい。

Youtubeで、とある無名のアーティスト?がヘンリー・ダーガーについて歌った曲というのがアップされていて、英語なので歌詞はわかりませんでしたが、非常にダウナーでクサいマイナーキーの曲で、明らかに彼の孤独な生涯に焦点を当てた内容になっていると感じました。
でも、これは本当にダーガー氏の気持ちに寄り添った音楽なのだろうか? 端から見て孤独で貧相な人生に見えたとしても、彼の作品世界は、広大な王国での冒険に満ちたストーリーじゃないのか?
どうして彼の作品を正当に評価できないんだろうか? といった疑問がわいてきたわけです。

この物語のヒロインたち、ヴィヴィアン・ガールズは、日本のアニメなどのいわゆる戦闘美少女ものの元祖とも言われてますが、僕はヴィヴィアン・ガールズの「キャラソン」あるいは「オープニングテーマ」を書きたくなりました。
それは、彼の作品の中にも彼なりの勘違いが込められていたのと同様に、21世紀初めの日本に生きる僕なりの感性で受け止め、表現すればいいのだと。
それが、『ミュージアム』を制作する最初の動機にもなりました。

アッパーで、パワフルで、カラフルで、でも安っぽくて、変態な感じもある。ダーガーの作品から、僕にも共通する表現の一面が引き出された曲になったと思います。

新年

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

ミュージシャンにとってのライブの重要性をより感じるようになってきたこともあって、今年は人前で演奏する機会があるといいな〜と思っております。アイヴォリーボートの曲でなくても、です。

今年は頭から、ニューアルバムのリリースがあります。
もうあまりに活動がマイペース過ぎて、発売が待ち遠しいとか、皆様の反応が気になる、といったことは正直言ってございませんw
去年、一昨年と、僕はずっとこのアルバムのことだけ考えて生きてきました。耳を澄まして聴いていただければ、きっとその情熱は充分に伝わると思いますし、精神だけでも、つかの間地球上から離れたいという皆様のニーズに応えられるハイパーな作品になったと自負しております。

12日過ぎから、アルバムの収録曲について、1曲ずつブログに書いていきたいと思ってます。
アルバムを購入される方はぜひお読み下さいませ。

トイレの神様って・・・

ちょっと前に、車のラジオから流れてくるのをたまたま初めて聴いたんだけど、あの曲のサビって、今井美樹さんの『瞳がほほえむから』とソックリだよね、、、
出だしの音が同じなのと、声がよく似てるのに加えて、多分キーまでいっしょだから、聴いた瞬間に「えっ??」ってなった。

これから音楽をはじめあらゆる文化はますます、長いものに巻かれた方が勝ち、になってくるから、来年もますます似たり寄ったりのコンテンツが量産されていくんだろうね。。。
まぁどうせ、音楽なんて基本的にドレミファソラシドの組み合わせでしかないから、メロディだけで聴けば、きっとどんな曲でも何かと似ているってことになるんだろうけど、、、例え理解され難くても奇妙なメロディを書ける才能は大事にしていきたいな〜と思います。

そんな奇妙なメロディが満載の、アイヴォリーボートのニューアルバム『ミュージアム』は来年1月12日から、iTunes、レコチョク他ダウンロードサイトで発売です!

最近サボりがちなブログの更新も、来年はもう少ししっかりやっていきたいです。
解析を見ると、以前時々書いていた『作曲心得』に、未だに毎日かなりのアクセスが来ているようなので、来年そっちに力を入れてみようかな〜と。
単に他人と違うサウンドをつくるアイディア、ということなら、掃いて捨てるほど持ってますから、需要があれば、いくらでも差し上げますwww

ニューアルバム試聴!!

今、myspaceで、ニューアルバム『ミュージアム』収録の5曲を抜き出したサンプルが聴けます。曲順は最後の方なので、プレイヤーの曲目をスクロールして、クリックして下さい。


http://www.myspace.com/ivoryboat


ポップな曲、ハードな曲、つくり込んだ曲、即興的な曲、いろいろな要素が凝縮されたサンプルだとは思いますが、、、
他にもアフロな曲やら、アツいバラードやら、もちろんいつもの、生ギター一本で無伴奏の曲もあるので、それも聴いてほしいね〜
本当は最初から最後まで、一瞬一瞬が聴き所だと、僕は思ってるから。。。これだけじゃもどかしい!気持ちはあります。

それは、発売までのお楽しみということで。

1月12日発売予定!!!

アイヴォリーボートの新しいアルバム、『ミュージアム』の発売日が決まりました。あくまで予定ですが。

1月12日、iTunes、レコチョクその他の配信サイトから発売致します。

明日、公式サイトの方でも発表があると思います。

渾身の一作になっていると思うので、楽しみにしていて下さい!

マイスペースがおかしい

マイスペースはリニューアルするごとに使いづらくなってる。
日本語版がない頃から使っている僕の個人的な意見ですが。
ページの構成を極端に変更してしまうので、今まで当たり前にできていたことをやるのに、えらく苦労することになる。
まして、これから始めようという人にとっては、ますます操作性で不便を感じるんじゃないかな。
そもそも、みんながみんなハイスペックのパソコンを使っているわけじゃないので、機能を充実させてもこんなにページが重かったら本末転倒です。

11月19日現在、僕のページの最初の3曲が原因不明で読み込まれません。
すべての曲を同じように公開設定にしてあるので、あとはこちらではどうしようもありません。

やはり、来年はFacebookの時代になるんだろうか?

(myspaceブログから転載)

一ヶ月更新してなかった

ので、何か書きます。
IBの新しいアルバムについては、発売の手続きをゆっくりやっていますので、気長にお待ち下さい。
来年頭には、リリースできたらいいな〜という希望です。

ニューアルバム『ミュージアム』の制作が終わって、ほんとすべてを出し切った感じです。
最近は音楽以外のことで夢中になってたこともあったり、ボーッとしてることも多かったですが。
アルバムについては、書きたいことは山ほどあるんで、詳細が決まり次第、またお知らせします。ほんと、たいしたこと書けなくて、すいません。。

大丈夫だ、問題ない

最近、更新頻度がめっきり減ってきましたが・・・
毎日、パソコンから携帯からアクセスして下さる方が大勢いらっしゃるので、もっと書かないと申し訳ないですよね。。

日々いろいろなことがあるんですが、皆さんに喜んでいただけるのがどんな話題なのか、未だにつかめてなくて。コメント欄をふさいでいるので、反応がわからなくて当たり前なんですが〜

アイヴォリーボート5『ミュージアム』は、現在マスタリング作業をしていただいている最中です。
今回も、前作に引き続き、(日本を代表するプログレバンドのひとつとも言える『KBB』のベーシストでもある)Daniさんにマスタリングをお願いしています。
ミックスした音が、最高にクリアでパワフルなサウンドになって返ってくるのを期待して待っている状況です。

『ミュージアム』のマスタリングが終わったら、発売までの手続きを処理して、年末か来年頭くらいにリリースできたら、と思ってます。


今、音楽以外でやりたいことがあったり、すでに次のアルバムの構想を考え始めたりもしています。
実は、6枚目、7枚目、8枚目の構想まで、おぼろげながら頭の中にはあるんだよねwww

でも、アイディアっていうのは腕組みしてウンウンうなっても出てくるものじゃないので、本やネットで雑多な情報をかき集めたり、ぼーっとする時間を持ったりして、何か「降りて」来るのを待ってます。


単に周囲の情報を頭に詰め込むだけだったり、他人のしていることを良いとか悪いとか批評するだけだったり、、、
そういうのは僕にとっては、一体何のために生きているんだか?という気になっちゃいます。
例え稚拙でも、誤解を招くものであっても、常に何かを想像し、創造し続けること。それが自分にとっての生きている意味なんだな〜ってつくづく思います。




出口の曲

8月の頭に、アイヴォリーボートの新作の曲目を発表しましたが、、
ひとつ気になっていたことがあって。

ミュージアム(美術館)の入り口のための曲があるなら、出口のための曲も必要じゃないかな〜と。

それで、昨日、つくりました。
ですので、アイヴォリーボート5『ミュージアム』は1曲追加で、全11曲ということになりました。

ホームページの方でも後日、正式にお知らせします。

タイトルは「Short Piece For The Exit」とか何とかにしようかな〜と。考え中です。

この曲は、今までのIBにはまったくないような、かなり実験的な曲になったと思います。
このアルバムの出口が、その次のIBの入り口、にもつながっていくんでしょうか??

テルミン

本屋で、宝島社から出てるタイトー製テルミンを買いました。
で、これが難しい。一朝一夕には演奏できないね。
演奏よりもチューニングが難しいとは・・・

石橋楽器から出てたテルミンって、今も入手可能だろうか。
うまくいかないのを機材の方のせいにしてはいけないか〜

泣けてきた。。。

この暑さと新作のミキシングの心労でかなり痩せてきたみたい。数人の人から痩せたと言われました。

ミキシングも山場を超えて、もう後は自分だけがわかる違いにこだわってちまちま最終調整。
曲が稚拙なところをミックスでかっこよくしようとしても無理だって、だんだんあきらめがついてきました、、、なんて発売前からこんなこと言っちゃいけないな。。。

とてつもない作品をつくりあげた!という興奮と、何でこんなしょうもないものになっちゃったのか・・・という敗北感が1日おきに押し寄せ、思春期のように多感になって疲れきってしまう。。


以前、このブログでも話題にしたアニメ監督、今敏さんが亡くなられたそうです。久々に声をあげて驚きました。
公式サイトに書かれた「遺言」はすごかった。僕も前回のログで、死に直面云々と軽々しく書いてしまっただけに、なんとも言えない気持ちで読み切りました。

今さんのツイッターを見ると、新作についていろいろつぶやかれていた。

「特定の宗教に帰依しているわけではありませんが、宗教性みたいなものは強く持っていたいと常々思ってはいます」
「どう見ても「子ども向け」の見かけだと思うが、描写がハード(笑) まぁ、そういう狙いではあるのだが。いざ目の前にすると奇妙な感触だ。」
などのつぶやきは最近の僕の制作中の心境と一致するな〜などと。
もちろん、今さんの偉業に比べれば自分などカス以下なのは充分自覚してますが。


「相変らずわたしは古くさいのか。古くさいというより、古びた価値観にいまだに憬れているのかもしれないが。」
これが今さんの生涯最後のつぶやき。
僕も自分のサウンドが流行からかけ離れていく危機感を今まで以上に感じつつやっている状況だったから、胸に突き刺さるものがあった。
今さんほどの先鋭的なクリエイターでもこんなことを考えるんだ〜という驚きとともに。


今日の段階でミックスし終えたものを、iTunesでアルバムの曲順に並べて聴いてみる。
例え古臭くったっていいじゃないか!子どもの頃から毎日ハードにギターを練習して、独学で勉強して、周囲の無理解と戦い、いろんな人に励まされて、いろんな仲間と競い合って、そんな風にして長い年月音楽と取っ組み合って、そうやって今、この音楽にたどりついたんだから。
その道のりを経てこなければ、絶対にたどりつけない、自分だけの音楽がここにあるんだっ!

・・・とか聴きながらグルグルと考えを巡らせてたら、一人で勝手にアツくなってきて久しぶりに涙が出てきた。もう歳かな。

作業終了まではもう少しかかりそうなので、ここで感慨に耽っている場合じゃないぞ!


雑想15・村上隆の芸術実践論について

「雑想」ログでは、特に理屈っぽい芸術論みたいなものを書いているつもりなんですが、普段の記事でも理屈っぽいこと書いているので、区別がなくなってきましたね。。。
僕は自分でもうんざりするくらい、普段からそんなこと考えてばかりなんです。。。

で最近、そんな理屈民族にとって刺激的な、村上隆氏の芸術実践論をニコニコ動画の生放送で観たので、それについてちょっと。
芸術、現代美術とは何か、について、1回2時間の講座を5回やって。
これが第1回。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11139718

その後、村上さんと関係のある若手アーティストの朝生風討論番組もありました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11710106

アイヴォリーボートは、その特異な音楽性が受け入れられる場所が現在の音楽シーンにはほとんどなくて、売り込みにくい、理解されにくい、ということでは現代美術と同じような課題があるんじゃないかと仮定して、何か参考にならないかと思って観てたんですが〜

討論の方はやっぱり、「自由に表現したい」という理想論と、「受けのよい作品、売り込み方を考えなくてはいけない」という現実論が噛み合ないまま終了、という、いくら最先端をきどっても、芸術家にとってそれはまさに永遠のテーマなんだなーと痛感。

だけど、「自由」が理想で、「利益」が現実、というのは、果たしてほんとにほんとなんでしょうか??


唐突ですが、、
もしアーティストが死に直面した時、何を思うでしょうか?
あらゆる伝記やインタビューを読んで共通するのは、純粋に「もっと作品をつくり続けたい、死ぬまでに少しでも作品を残したい」という切実な思い、なわけです。
「あ〜もっと金儲けする時間があったらな〜」というようなことは、余命幾ばくもない人間は、本音でも考えないようですwww

生きる、ということは常に死に向かって前進し続けること。重い病気にかかっていなくても、死を意識しながら生きていくことが芸術家のリアリティであり、その時に何が一番大切であるか、ということは悩まなくても自然と浮かび上がってくるものだと思います。

自分がいつかは必ず死ぬということを忘れて、お金こそが最強の価値でありエネルギーである、と考えることは、果たして本当の意味で「現実的」なのでしょうか?

作品でお金を稼ぐことが悪い、とは言ってません。
「自由な表現」も「お金を稼ぐこと」もその両方が現実的課題であり、その両方がクリアされるべき問題なのです。


村上さんの講座内容には反感を持つ部分もたくさんありましたが、やはりオタク文化をアメリカの現代アートの世界で理解されるように翻訳した功績は本当に大きいと思います。

音楽(ポップ)シーンでは、洋楽信仰というか、日本独自のものがあっても軽んじられ、単純に洋楽のモノマネのほうが「完成度が高い」と評価される風潮は総じて依然続いていると思うので。
そういう意味では、討論の中で、「ニューヨークのチェルシー(現代アートの最先端のギャラリーが集まる)よりもコミケの方が、自分にとってはカッコいい」と明言できる黒瀬さん達の立ち位置は、とてもうらやましいな〜と感じました。


他にも思うところはいっぱいありました。向こう半年以上はブログのネタに困らないくらいに。でもだいぶ文が長くなったのでこの辺で。

HP更新、新アルバム曲名公開。

アイヴォリーボート公式サイト、News欄を更新しました。

http://www3.to/ivoryboat

新しいアルバムの曲名リストも載せてます。
今回は初のコンセプト作で、好きな画家、美術家の作品からインスパイアされて1曲ずつ制作した、ということで、各曲に影響を与えてくれたアーティストの名前も載っけてます。

もし興味のある方は、それぞれのアーティスト、(曲名と同名のものが多い)作品などをググってみて下さい。。。

レコーディング、ほぼ終了!(久々フォト付き)

アイヴォリーボートの新作のレコーディングが、ほぼ終了しました。。

もうミキシング作業を始めていますが、その段階で録り足したいと思うところが出て来ないとは限らないですけど。

もう永久に続くかと思うくらいの作業量でしたが、ここまでくると完成もだいぶ近づいてきた感じです。

ホームページの方も近々更新してもらって、新作の曲名なども発表する予定です。お楽しみに!

ミキシング中のMacの画面を、お見せしましょうか。。。

IB5-mix2


IB5-mix1


正式な新曲の名前の発表の前に、1曲バラしてしまってますがww
ファイルのタイトルが「Vivian Girls」ってなってますね。。。
新しい曲名のひとつです。

ギターのトラック数も多い方ですねこれは。
変拍子も相変わらず大変なことになっているのもわかると思います。
最近お気に入りの1万円敷き詰め壁紙も少し見えてますww

少なくとも音楽を心底愛しているリスナーの皆さんにとっては(良い意味か悪い意味かはともかく)びっくりなサウンドであることは間違いないですよ!

ライブで着席・論

とある記事で、ライブを席について観たいと考えている人は7割に達するとかいうのがありました。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1007/15/news028.html

これについて、かねてから思うところがたくさんあるので、少し書いてみたいな〜と。

これは夢だったんですが、もしアイヴォリーボートがホールクラスのハコで全国ツアーをやることになったら、絶対やりたいと思っていたことがあって。

1曲目でお客さんが立ち上がったら、2曲目を始める前にMCを入れて、「今日はせっかく椅子があるので、すわってご覧になりませんか〜」と呼びかけてみるw
事前にその意志をこのブログでも周知しておいて。


なぜ、ロックコンサートでお客さんが起立するのか、立たなければいけないのか?

ひとつには、聴きながら踊りたい、騒ぎたい、というニーズがあると考えられます。

音楽は、踊りの伴奏としてそのジャンルの萌芽が生まれ、やがて観賞用へと進化していくという歴史があります。ロック、ジャズ、テクノ、みんなそうです。
アイヴォリーボートは、変拍子が多いこともあって、他のロックと比べて、鑑賞用としての要素が高い、と考えてます。もちろん、踊っていただいても全然かまわないんですけどね。


立つ、もうひとつの理由、それは、ミュージシャン側の欲求を満足させるため、ということがあると思います。

盛り上がらない下手なバンドの演奏で、ボーカリストがお客さんに立つことや手拍子を言葉で要求することがよくあります。「この場を盛り上げてくれ、オレたちを応援してくれ」と言わんばかりです。

しかし、忘れてはいけないことがあります。
応援したり、盛り上げたりしなければいけないのはミュージシャンの方であって、お客さんの方ではないのです。
僕らミュージシャンは、困難で忙しい生活を送っているお客さん達が、この世のあらゆる娯楽の中から自分たちの音楽を聴くことを選んでくれたことに報いるために、集まっていただいた皆さんをもてなし、賞賛し、応援してあげなければいけない。それがミュージシャンの仕事なのです。


もうひとつ付け加えるなら。。
ドラマーの神保彰さんが、昔インタビューで、カシオペア時代にハービー・メイソンの影響を受けてリズムのグルーブ感が改善されてから、お客さんが自然に席から立つようになってくれた、と話していたことがあります。記憶がうろ憶えですが。。
要するに、お客さんを立ち上がらせるのは、義理でもなければ義務でもない、音楽そのものの力によって、であるべきなんです。

エレキギターの録音終わった・・・

IB5の制作、遅れが出てましたが、とりあえず今日、エレキギターの録音は終わりました。

今後録り直したいと思ったり、付け足したいと思ったりするパートが出てくる可能性はありますが、とりあえず決められた予定はすべて終了。

明日からは、生ギターの録音に。
録音は残り3割ほどかな。でも、アコギはマイクの立て方とか、エレキ以上に気を使う作業なので、まだ気をゆるめないように。

前作と比べて、だいぶ作業量が増えた。。。
でも、前作を超える密度のある作品をつくれなきゃ、新作をつくる意味はないと思っているから。

少し映画の話

少しまた、音楽以外の話題に触れてみようかと。

最近は格闘技ファンにとって衝撃的なヘビー級の試合がアメリカであって、ヒョードル、カーウィンという無敗を誇るファイターが続けて負けたわけですが、、、その話は別の機会に。

みたい映画、DVDがあるんですが、とりあえずレコーディングが終わるまでは我慢しようと思ってます。早ければ今月半ばには終わらせて、あとは余裕持ってミックス作業に入りたいと思ってます。

最近一番注目の映画は、『エアベンダー』です。
当初、この映画が『アバター』を名乗るはずだったので、アメリカからの情報が一時交錯してましたけど。
シャマラン監督って、一筋縄ではいかない作風というか、どこか難解な印象があるんですが、そういう人が児童文学的な題材を扱う、ってところが興味をそそられるのです。

アイヴォリーボートも、カラフルでアッパーで、一聴して子どもっぽいサウンドが多いんですが、決して子どもだましではなく目一杯複雑精緻なことをやってます。そういうミスマッチが好きなんです。

逆に嫌いなのは、表面だけ大人っぽく、玄人受けしそうな質感でありながら、中身は大味で保守的でありきたり、って奴です。最近そんなんばっかりじゃないですか、ってまた愚痴っぽいなwww


上映中止騒動で話題だった『ザ・コーブ』はすごい客入りらしいですね。
僕が過去ログの「嫌われ者になりたい!」で書いた通りじゃないですか!アンチっていうのは結局、その対象のエネルギーになってしまうものなんです。

だから、野党も「消費税反対!!」って叫んでばかりで、何がしたい、っていう前向きな意見を言わなければ、日本が年貢大国になるのに力を貸してしまうだけなんです。。。

はじめての・・・7弦

今日、生まれて初めて、7弦ギターを弾きました。

某楽器店で、シェクターの7弦左利き用の中古があったんです。これは珍しい!!
さっそく試奏させてもらいました。

メタル系のロックに詳しい方はご存知でしょうが、90年代後期くらいから、メタルの重低音を表現するのに欠かせない存在になっているのが7弦ギターです。通常の6弦よりさらに太い弦がおまけについているわけですね。

今まで興味がなかったわけではないんですが、僕はハングリー精神が旺盛なもんで、6弦を使って7弦で弾いているかのようなサウンドをつくれないものか、とか考えてしまうのですw

4枚目のアルバム『アウトデイテッド・フューチャー』の中の『ボーン、ブレッド、ビートゥン』っていう曲(30秒視聴トレーラーの最初でちょっと聴ける)は、6弦ノーマルチューニングで弾いているのに、ミキシングエンジニア志望の人も7弦と聴き間違えるほどの重低音サウンドです。音楽は不思議ですね。。。

で、話を元に戻すと、これが非常に変な感覚。
20年以上ギターは6本弦として意識/無意識にインプットされていて、それが身体の一部になっているところへ、突然異物が紛れ込んできた感じ。
幸いアレルギー症状は出ませんでしたw

7弦でヘビーメタルなリフを適当に即興で弾いてみたのもつかの間、僕はあまのじゃくなもんで、途中からジャズを弾いてみたり。
ランニングベースとコードのコンピングを同時に弾くお得意の奏法をやってみると、低音が効いて意外にジャズにも合うことを発見。

そりゃ、ほしいですよ!
ただ、今はアルバムのレコーディング中ですから。。。その制作に関係ないことを始めちゃうと、、、次回作以降で取り入れてもいいけど、今はそれどころじゃなかったw

やってますよ

20日くらい更新をしてなかった。。。

ブログに書くようなことがないってことは、もちろん、日々ニューアルバムの制作(現在はギターの録音)に取り組んでいる、ってことを意味している、と思って下さい。。。

3枚目の『アンナチュラル・ギフト』の制作の頃は、昼間別のお仕事の作曲や効果音制作の仕事をしながら、夜に1日1曲のペースでギターパートのレコーディングをしてたっけww

今回は、たった2小節のフレーズを録るのに、2〜3日そのための練習をしたりw、ちょっと慎重過ぎかもしれません。

『完璧を恐れるな。君には決して到達できはしないのだから』
 サルバドール・ダリ

この教えに習って、過去作では「まいっか」で済ませていたところも、完璧を目指して何度でも納得行くまで録り直しをやってます。
それでもなお、確かに完璧に到達はできない。。。

『芸術はうまくあってはならない。きれいであってはならない』
 岡本太郎

こんな言葉に慰められることもあります。


ここ1〜2年の間でも、たくさんの音楽的/芸術的蓄積があって、それがかえってクリエイトすることに対して臆病になる原因になってしまっているかもしれません。

でも言えることは、今回のレコーディングの経験からも多くのことを学んでいるということ。
そして、今までできなかったことができるようになっていて、その逆は決してあり得ないということです。

まだまだ永久に続くかと思うくらい作業は残ってます。でも、これが完成したら、本当にとんでもない音楽になるのは確実だと思います。

レコーディングが終了した時点で、アルバムの楽曲についての情報を
サイトの方でアナウンスしたいと思います。お楽しみに!

FROST〜00年代最高のロックバンド

FROST。

海外のプログレレビューサイトで知って、某動画サイトで聴いて衝撃を受けた、イギリスのロックバンド。

僕の基準からすると、00年代最高のロックバンドのひとつだと思います。
はっきり言って、今後自分が目指したいと思っているサウンドに近いものを、だいぶ先にやられてしまった感があって、かなり悔しい。。

吉祥寺のCDショップをハシゴしても、まったく見つからない。

しかたない、amazonで注文しよう、と思ったら、1stアルバムは品切れ状態が続いていて、中古にプレミアがついて倍以上の値段になってる。


こういうふうに、マスコミからはまったく無視されていても、ものすごい才能を持ったアーティストっていうのは、いるもんなんですね、結構。

反「けいおん!」論

批判的な批評は書くことを控えていたんですが、これは書きたかったので書きます。

話題の「けいおん!」ちょっと前に、最初の5話くらいまで観ました。
それで、大学では軽音楽部だった僕が、思ったことを書いてみます。


単純に女子高生の戯れを描いたものとしてみるなら、「らき☆すた」の方が面白かったです。

ストーリーからあらゆる対立構造を排除しているのはいいんだけど、ギターを買うにしても、合宿にしても、お金持ちのコにタカるようなかたちで問題を解決してるのが、なんだかな〜って感じで気になっちゃいました。

むしろそういうところは本人達の思い通りにいかないことを笑いネタにする方が、話として共感できるし、面白かったのでは??


楽器をやる苦労と楽しさ、みんなで音を出す面白さ、そういうところがもうちょっとリアルに伝わって来ないと、ギターや弦を切るニッパーみたいなディテールの描写だけがリアルでも、あんまり意味がないような気がするし。。。
これは、戦車や戦闘機をリアルに描きながらも、戦争そのものから受ける痛みを描くことが抜け落ちている、一部の押井守作品に感じる苛立ちにも共通する部分はありますね。


それと、実際に音楽を始めると、音楽をやっていなかったら絶対に知り合わなかったような人たちと知り合ったり、「楽器できるなんていいね!」とほめられること、「うるさ〜い!」と怒鳴られることなんかも含めて、世界との触れ合いとか摩擦が一気に生じるんだよね。

でも、このストーリーは、仲良しな4〜5人組だけで、あまりにも完結し過ぎているっていうか。。。やっぱりアニメファンは未だにセカイ系的な安住から抜け出せないのかな??

もし、そういう「閉じられた世界」の居心地の良さが描きたかったのなら、むしろ茶道部なんかの方がそれにふさわしかったのでは?ww
それでなぜ、軽音、だったのか???
オリジナル作品じゃないから、と言えばそれまでなんだけど。

きっとファンの方は、「けいおん!」の中に、上述したようなある種の汗臭さみたいなものは一切求めていなくて、だからこそ支持されているんだろうけど。
どういうところが魅力に見えるのか、好きだと言う方からは意見を聞いてみたいですね、率直に。

鏡の音楽

自分の音楽を言葉で説明することの難しさや意義について、最近また考えることが多くなってきてるんだけど〜

例えば、「この音楽は楽しい曲なんだ」とか「悲しい曲なんだ」とか、そうやって説明していくことって、必要なんだろうか?

僕の曲は、そんなひとつの感情の形容だけで言い尽くせるような程度のものであってほしくない、とは思ってます。

ジャンルについては、以前のログでも書いた通りですが、聴く人によってもいろいろな感じ方があるようだし、どれが正しいというのはないんだよね。
同じ曲でもメタルに聴こえる人、クラシックのポップアレンジやフュージョンに聴こえる人、J-POPがそのままインストになったもののように聴こえる人。。。


僕の音楽にはあらゆる感情、あらゆる価値観がごちゃまぜになっているけど、アルバムトータルで、それがフラット(平ら)になるようにつくられているみたい、無意識的に。
そしてそのフラットさは鏡のようになって、聴く人の心を映し出している。

だから、誰かがIBの音楽について感想/批評を言ってくれる時、それは僕のことを語っているというよりは、語っているその人自身のことを映し出しているんだよね。
それに気づいてから、身近な人ひとりひとりの意見で一喜一憂することはなくなりました。

もちろん、音楽を深く理解してくれているファンの方のポジティブな感想には、最高に励まされています!!

嫌われ者になりたい!

アイヴォリーボートの曲を僕の音楽の仲間に聴かせると、その直後突然その人が音信不通になってしまうことが多くて、友達がだいぶ減ってしまった、ということは以前にも書いた通りなんだけど。。。

「聴いたら感想のメールするからね!」と言っていただいたのはいいけど〜その後ぱったりと何の連絡もなし、というパターンww

最近、音楽以外のことやってる人でも、IBを聴かせると同じような現象が起きるようになりましたw

まぁ、実際のところ何が起きたのか、確認しようがないわけだけど、わからないでもないんだよね〜

だって、もしアイヴォリーボートの曲を書いたのが僕じゃなくて他の誰かで、僕がそれを聴かされる立場になったら・・・

僕はほぼ確実に、音楽をあきらめていると思いますから!!

実際、僕の即興演奏を見せたことによって、他の人がギターを挫折してしまった、っていう経験もあるからね。そういうのはほんと、複雑な心境です。


スポーツ界や芸能界を見ても、嫌われ者になった後って、良い結果を残したり、アンチに勝るファンを獲得したり、ってことがすごく多いんだよね。

うすうす感づいてはいたんだけど、人間は多くの人から妬まれることによって、逆に大きなエネルギーを得るようにできている。
今までの僕には、それを積極的に利用してやろうって姿勢が欠けていたかもね。
相手の気分を害してしまうことを恐れて、結局何の印象にも残らないっていうのは、表現者として一番良くない。
これは、本当に、人生の重大な秘密なんだ。

これからは、どんどん嫌われていってやる!

でも、大事なことがもうひとつあって、それは、僕の方からは決して、相手を嫌ったり恨んだりしてはいけない、ってこと。
これは難しいね。。。

ツイッターなんてやらない

知り合った普通の人に、自分の音楽のことを説明するって難しいんですよね。

たいてい、「何のジャンル?」って聞かれるんだけど、アイヴォリーボートはご存知のように、ジャンルの壁をぶち壊すために始めたことでもあるので、とても答えにくい。

でも、そんな理屈をこねてもしょうがないので、そういう時は普通に「ロックです」って言うようにしてます。
iTunes storeとかのジャンル分けでもロックになってるし。
ロックっていうのは数あるジャンルの中でも定義があいまいだと思うので、とりあえずそれでいいかなって思ってます。

にしても、世の中はどんどん、第一印象だけですべて判断され、何でも一言で説明することを求められるようになってきてますよね。
ツイッターが流行ることも、そういうことと無関係でないような気がするし。
フタコト目とか、「なぜならば〜」に続く言葉まで、誰も気長に聞いていてくれない。

このブログだって、最後の一文まで目を通してくれている人はアクセスしてくれた方のうちの何割くらいかわかんないよね、、、って失礼。
ここまで読んで下さった方々、大変感謝しております!

僕はそういう風潮に反感があることもあって、ツイッターをやる気はまったくないです、今のところ。

ディオ

ロニー・ジェイムス・ディオが亡くなられたそうですね。

なんか、このブログ、音楽以外の話題が多くて、他のミュージシャンの話をするときは、かなり訃報や引退、解散の率が高くなっているかも。。。いかんいかん。

ロニー・ジェイムス・ディオは、チャリティーイベントの来日公演を観に行ったことがあります。
中学生2年生の時で、日曜日、運動会をサボっていきましたwww(これ言うと年齢完全にバレるな〜)
今となっては良い思い出です。だって、毎年の運動会なんて憶えてないけど、そのライブのことは多分一生忘れないと思うので。

昨日は外に出ている間、『Stand up and shout』がずっと頭の中でなり続けていました。
中学生の当時にはわからなかったけど、彼がこの曲に込めた思いが今はよくわかる気がします。

ご冥福をお祈り申し上げます。

muzieに劇伴曲を7曲アップ!

久々に、インディーズ支援サイト『muzie』に、だいぶ前に自主映画用に書いた曲をアップしました。
muzieには、本流のアイヴォリーボートのアルバムの曲以外の『お仕事』のデモやお蔵入り曲を中心にアップしてます。

多摩映画祭のCM用楽曲1曲を含めて、いっぺんに7曲!!

当時このブログにも書いたんだけど、この映画の監督とまったく意見、センスが合わず、非常にフラストレーションのたまる作業で、クレジットはされているものの僕は実質降板している仕事だったので、決して良い思い出ではないんですが、、、

映像演出/音楽演出について、コミュニケーションがとれて、互いに意見を交換できるレベルにある監督さんとご縁があれば、また映像に音楽をつけるのもやってみたいと思ってます。

muzie IVORYBOATのページ
http://www.muzie.co.jp/artist/a018837/

あと、myspaceの英語ブログも更新しました。
こっちは今まで新譜のお知らせばかりだったので、こういう話題で書くのは初めてだと思います。海外の方向けに書いたので、日本語訳をつける予定はないんですが、ご興味のある方はぜひどうぞ。。。

http://www.myspace.com/ivoryboat
Profile
アイヴォリーボート
13歳でエレキギターを始める。自由になる時間のほぼすべてを練習に費やす。高校生の頃、独学での絶対音感の修得に成功。
大学入学後、デモテープ制作やアマチュアバンドの活動を始める。
22歳から2年間レッスンを受け、ジャズギターや読譜を修得。また、ポップス系を中心にインディーズアーティストのライブサポートを数多く務める。
また、他アーティストのアルバムへの楽曲/アレンジ提供、アニメのサウンドトラックやゲームミュージックの制作にも携わるようになる。
そして、それらの経験のすべてを結晶させた音楽を造り上げるべく、インストゥルメンタルのソロ・プロジェクト『アイヴォリーボート』を立ち上げる。

リリース作品(アルバム)
『ドント・リーヴ・ザ・ミュージック・アローン』2004年
『ジュヴナイル』2004年
『アンナチュラル・ギフト』2006年
MusicTermPresentsレーベルより

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