広角レンズと望遠レンズの説明は本ブログを見に来るような奇特な御仁には説明不要かと思いますので割愛します
知人から聞いて成る程と納得したことを書きます
 
・何故アニメだと広角より望遠が好まれるのか? 


 これについては色んな理由があるでしょうけど素人考えでひねり出せた分を箇条書き

・透視図法、特に一点透視法など軸が少ない透視図法では広角になればなるほど実際から離れていく(歪みが生まれる

・広角の絵は視点が解かりやすく、逆に言えば悪目立ちする、構図に制約が生まれ、キマッて見える角度が限定される

・望遠と違い同一軸上に複数の消失点を取る時の難易度が上がる 

・強烈なパースで主張が激しい


とまあ色々考えられると思うのですが 
本当に重要なのは「情報の数の整理」ではないか、というお話 です

ごく単純な話「A子ちゃんが喋っているレイアウト」に壮大な背景は必要ない、という考え方
必要な情報だけを要約して伝えるそれがアニメで望遠レイアウトが多用される理由なのかなと

例えば会議シーンですが広角で巨大なテーブルを映し出しそのレイアウトのまま一人一人が好き勝手発言する
そういうかったるいシーンを作らない為の対応として
 望遠で発言者にフォーカスし、他の人物をぼかすことによってそのカットの内容を要約する
必要な情報は誰が何を喋っているか、それ以外の情報を省くなどの対応が取れる訳です
「分かり易い」画面が作れるという事かと、広角では「無駄のある」画面が出来てしまうと言う事

逆に言えば望遠は扱える情報の数が少なく、その点に置いては広角に劣ります
これが一長一短と言われる所以かと愚行します
 

この駄ブログの更新を待ってくれている人がいるならお詫びを
リアルが忙しくて全く更新する暇が無かったです。
予告した内容とは違いますがネタが固まったらまた投稿すると思います。
 

◆冨岡寛エフェクト(=金田系エフェクト)

あんまりうんたら系で括るのは良くないかなあと思うんですが、冨岡さんは誰が見ても金田系だと思うので分類。

■STAR DRIVER 輝きのタクト#24(2010)
tomiokasutadora

コッテコテの金田系エフェクトです。疑いようがありません
フォルムは丸めかも

作画全体としては中抜き気味の気持ち良いタイミングだったり
逆に枚数を使ったグッと力を溜める動きが入ったりします。

■STAR DRIVER 輝きのタクト#25(2010)
tomiokasutadorabakuhatu


この前の田中さんの記事は年代ごとの煙のみに焦点を絞った作りだったので
今回はエフェクトの種類ごとにまとめました。

◆炎エフェクト

高い難易度を誇るエフェクトですが冨岡さんの炎エフェクトは魅力的です。


■灼眼のシャナFinal#10(2011)
shanafire

タイミングは金田系ですが結構写実的なフォルムだったり
目いっぱい溜めて一気に撃ち放つ、やはりここらへんの変化量の大きさは金田系
色数が少なくて シンプルかつかっこいい炎エフェクト


■ドラゴンクライシス!#9(2011)
dorakura

やはり目いっぱい溜めての炎エフェクト
炎自体は単色ですが、単色エフェクトが陥りがちな安っぽさは感じません
フォルムだけで十分な立体感を感じさせるエフェクト

衝撃波は地味に田中(2008年くらい)ってたりします


■CODE:BREAKER-コード・ブレイカー-OP(2012)
ko-dobure-ka-nakamurahuu

あと、中村豊さん風に纏めたりもします。

■鋼の錬金術師(2003版)#51(2004) ※中村豊作画
yutaponnfire

見比べてみると似てる。
棒術とかレイアウトとかも影響受けてると思うんですが今回はエフェクトなので割愛


◆爆発エフェクト


■STAR DRIVER 輝きのタクト#25(2010)
tomiokasutadorabakuhatu

上のとおなじ奴です。
金田光→煙が追従する形の爆発エフェクト
煙自体は伸びていくシンプルなタイプ
これに限らず金田光を複数回散らした多段爆発が多いです。


■銀河機攻隊 マジェスティックプリンス#13(2013) 
bakuhatutomioka

暗転→立体的な炎の絵が大きく形を変えながら入り、やはり光に追従して伸びる煙
フォルムは立体的で奥行があります。
素早く発生して消える衝撃波が迫力ある


◆煙エフェクト


■STAR DRIVER 輝きのタクト#16(2011)
tomiokatanakakemuri

こういう煙は一貫して田中宏紀さんの煙へのリスペクトが見られます。
少ないディテールの煙ですが、粘質と流速が感じられて素晴らしい


■ドラゴンクライシス!#6(2011)
tomiokahappoukemuri

うーんこれは田中リスペクトだと思いますがフォルムが結構独特、視た時ちょっと驚いた。
衝撃波の作画はアニメーターのセンスが出て面白いですね。


 ■英雄伝説 空の軌跡 THE ANIMATION#1(2011)
tomiokahappoukemuri

衝撃波と言えばこういう変化量の大きい、力の方向をはっきり描いたエフェクトも描かれます。
基本煙作画は田中さん風なんですが
よりダイナミックな画面にしたい時はこういう炎エフェクトと似たフォルムが出るみたいです。


■ソウルイーター#7(2008)
tomiokaiso

かなり遡って2008年、磯・橋本系のジャギー衝撃波煙
ここは冨岡さんかどうかちょっと自信無いけど、あんま観ない感じなので載せました。


◆雑感

光・炎エフェクトはディテール少なめ、色数少な目で纏めるスタイルでフォルムは洗練されて見易い
爆発は白コマ・光系エフェクトなどをふんだんに使って結構チカチカさせる
ポケモンショックなんかにアニメーターは負けない!!

煙はバリエーション豊富
爆発に使う煙はスタンダードでディテールも多めなものが殆どだが
気流を伴う煙に関しては田中さん風だったり中村豊さん風だったり色々、楽しい。

うーん何故か難産だったこの記事ですが、少しでも冨岡寛さんのエフェクトの魅力が伝われば幸いです。

毎度拙い記事をご覧いただきありがとうございます。(※後日追記or別記事で増補します。)

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